
昨今の車は、技術の進化により安全性が向上しているが、安心してドライブするには、愛車の状況を的確に把握しておくことも重要だ。普段、あまり意識しにくいタイヤに関しても、路面とダイレクトにコンタクトする部分だけに、日常的なチェックは必須。そこで、愛車のタイヤの状況を的確に把握できる便利なデジタルグッズを紹介しよう。
●文:月刊自家用車編集部
忘れがちなタイヤの空気圧。最悪の場合は事故の原因に…
普段、やや忘れがちなタイヤの空気圧の存在。走行時に不安定な挙動を感じて初めて「もしかしたら空気圧が減ってる?」と、ちょっと不安に感じることもあるかもしれない。特に、高速道路で長距離を走る前は、空気圧のチェックをしておいたほうがいいだろうということで、ガソリンスタンドでチェックすると、別段減っておらず、杞憂に終わったり…。季節の変わり目は、路面温度や気温も上昇するため、空気圧は気になるところ。
知らないうちに進む空気圧の低下。最悪の場合はバーストして事故につながることも…。
そこで、以前から気になっていた、空気圧をリアルタイムでモニタリングできるカーグッズを色々と物色。電波を利用するので、日本メーカー製であることは必須条件。しかし、日本メーカー製のものはちょっとお高い…のだが、何と、アマゾンでタイミング良くセールが実施され、通常よりかなりリーズナブルにゲットできた。
設置は超カンタン。特別な技術や知識は不要!
カシムラのタイヤ空気圧センサーKD-220は、車内でタイヤの空気圧をリアルタイムで監視できるグッズだ。タイヤエアバルブに専用のパーツを装着することで、タイヤの空気圧や温度を自動でチェックできる。TPMS(Tire Pressure Monitoring System ※タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム)という、タイヤの空気圧をセンサーで測定し、電波で車内の受信モニターに情報を送るアイテムだ。
【製品内容】
受信モニター、送信センサー×4個、専用レンチ、ナット×4個、ステー、両面テープ、説明書
では実際に作業を開始していく。送信センサーのキャップは、FR/FL(フロントライト/フロントレフト)、RR/RL(リアライト/リアレフト)があり、これをタイヤに合わせてセット。
送信センサーとなるキャップ。
取り付け作業自体は15分ほどで完了。あっけないほどカンタンだ
手順はまずタイヤのキャップを外す。次に付属のナットを入れて、この送信センサーを回し入れるだけ。作業としてはこれだけだ。ナットとキャップに隙間が生まれないように、付属のステーで固定するのを忘れずに。空気漏れがないかは、石鹸水を少し垂らして、泡が出ないかどうかで確認。
最後に石鹸水でエアー漏れがないか確認。
モニターはコンパクトで好きな場所にセットできる
次は受信モニターをセットしていく。USBを差し込めば動作が始まる。折り曲げ可能な金属のステーと両面テープがあるので、これを使って車内の好きな場所に装着することができる。ダッシュボード周辺など、見やすい位置にセットしておけばすぐに空気圧を確認できる。
モニター本体の横幅は約10cm、重さは約68g。コンパクトなので邪魔にならない。
USBを指すだけでOK。
折り曲げ可能なステー。付属の粘着テープで任意の場所に設置する。
すっきりとしたデザインなので、純正かのようにインパネ周辺に馴染む。
モニターはコンパクトで、車内に取り付けても邪魔にならず、すっきりとしたデザインで収まりもいい。デジタル表記もスタイリッシュだ。
動作は問題なし、不満点があるとすれば…
エンジンをかければUSBから電源をとって自動的に動作が開始する。説明書によると、20km/hくらいで走るとセンサが起動して空気圧をモニターに送る。5〜6分ほど街中を走行するとモニターにしっかりと表示された。空気圧だけでなく、温度も測定してくれるので、暑くなる時期や真冬などでも安心だ。
写真ではやや暗く見えるが、実際の使用ではしっかりと文字は読み取れた。各タイヤの空気圧と温度を表示している。
また、空気圧の上限・下限の気圧を設定し、その設定した数値を超えるとアラームが鳴るという機能もある。これは温度に関しても同様だ。空気圧が減ってきたら、アラームで教えてくれるのはありがたい。
モニター上部のボタンで各種機能を呼び出し、設定することができる。
夜間のモニター。明るくて見やすい
やはりモニターでひと目で空気圧を確認できるのは便利。運転中、安心感を持ってドライブできるのは嬉しいところだ。これからの真夏、タイヤ部がどれくらいの温度になっているのかを確認できるのはありがたい。
少し走った感じとしては特に問題はない。不満点としては、運転を開始してから空気圧が表示されるまでにやや時間がかかること。エンジンを切るたびに受信が一回切れるので、再度表示するまでにはまた数分走行しなくてはらない。また、アラームの設定は慣れるまではやや難しい点があるかもしれない。
今後、長距離運転をしてみたり、真夏の暑い日や冬の寒い日などでもちゃんと作動するかどうかなど、長く使用してみて問題がないかを確認していきたい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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