●文:月刊自家用車編集部
ステップワゴン:モデル概要
ステップワゴンは、ホンダが発売する最大8名が乗車できるミニバンだ。現行のモデルで6代目となる。シンプルなデザインを追求した「AIR(エアー)」と、重厚なグリルなどを採用した迫力ある佇まいの「SPADA(スパーダ)」の2タイプがラインナップされている。また、ボディサイズの拡大に伴い、室内空間も拡張。国内のホンダ車史上最大の室内空間が実現され、ファミリーカーとして完成度の高いモデルだ。
ステップワゴン:スタイリング&パッケージ
エクステリアは、シンプルでどんなシーンでも似合うフォルムとなっており、初代ステップワゴンを思わせる外観だ。「どんな席でも快適な居住性を」というコンセプトのもと、3列目シートに座った際の視界に配慮した水平基調のデザイン。ボンネットの見切りもよく、大きく開けたフロントガラスと相まって、運転中のストレスはかなり低減されている。
「AIR (エアー)」は、無駄な装飾などを排除したシンプルなエクステリア。細部に施されたメッキモールが、さりげない上質感を演出している。
「SPADA (スパーダ)」は、厚みのあるリヤバンパーなどを装着し、リヤに向けて流れるような造形となっている。また、精悍なフロントマスクや細部のメッキパーツなどの装飾で、プレミアム感を高めたエクステリアに。
さらにスパーダには、メッキパーツをプラチナクローム仕上げにするなど、上質感が高められたプレミアムラインが設定されている。
ステップワゴン:インパネ内装&シート
インパネまわりは、シンプルかつ直線的なレイアウトで運転中の視界の安定に効果的。スイッチ類の配置も視界の妨げにならず、ストレスフリーだ。さらに、水平基調のデザインがもたらす、視界ぶれの低減により、どの席でも乗り物酔いを起こしにくいのもポイント。
2列目はベンチシートとキャプテンシートが用意され、キャプテンシートにはオットマンが装着されるなど、広々とした足元空間が魅力的。
狭くなりがちな3列目シートも、ボディサイズの拡大によって窮屈感が低減された。厚みのあるクッションが採用されるなど居心地も追及されている。
また、従来のステップワゴンで採用されていた横開け可能な「わくわくゲート」は廃止され、縦開けのリヤゲートとなっている。なお、3列目は床下格納式。
ステップワゴン:パワートレーン
ステップワゴンのパワートレーンは、ガソリンとハイブリッドの2タイプ。ガソリンモデルにはアクセルに対する応答性がよく、高速巡行時などにはターボが活躍する1.5L VTECターボエンジンを採用。
ハイブリッドモデルは、従来のハイブリッドよりもEVに近いe:HEVが採用された。ステップワゴンのe:HEVは、2.0Lエンジンに走行用と発電用のモーターを組み合わせたタイプで、モーターによるスムーズな走り出しから、高速巡行時にはエンジンを活用するなど、燃費性能と走行性能が両立されている。
ステップワゴン:モデル変遷
【2022年5月:初期型】人気のステップワゴンがフルモデルチェンジ
6代目となるステップワゴンが登場。国内のホンダ車史上最大の室内空間や、完成度の高いe:HEVを採用するなど、ファミリーカーとしてさらに洗練された1台となった。月間販売計画台数は5000台。
【2023年3月:価格改定】原材料価格などの高騰に伴い、価格改定を実施
原材料価格や物流費などの世界的な高騰に伴い、ステップワゴン含む3車種の価格が改訂された。ステップワゴンは各グレードにつき約5万円ほどの値上がりとなった。
【2024年6月:最新型】原材料価格などの高騰に伴い、2度目の価格改定
原材料価格や物流費などの世界的な高騰に伴い、ステップワゴン含む4車種の価格が改訂された。ステップワゴンは各グレードにつき約11万円ほど値上がり、登場から2度目の価格改定となる。
●ステップワゴン グレードバリエーション&価格 | ||
パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | 価格【FF/4WD】 |
1993cc直4DOHC(145ps/17.8kgf・m)+モーター(135kW/315N・m) | e:HEV AIR (7名乗り) 【電気式CVT】 | 355万3000円/- |
e:HEV AIR (8名乗り) 【電気式CVT】 | 357万5000円/- | |
e:HEV SPADA (7名乗り) 【電気式CVT】 | 385万/- | |
e:HEV SPADA (8名乗り) 【電気式CVT】 | 387万2000円/- | |
e:HEV SPADA PREMIUM LINE (7名乗り) 【電気式CVT】 | 406万6700円/- | |
1496cc直4DOHCターボ(150PS/20.7kgf・m) | AIR (7名乗り)【CVT】 | 316万9100円/341万1100円 |
AIR (8名乗り)【CVT】 | 319万1100円/343万3100円 | |
SPADA (7名乗り)【CVT】 | 346万61000円/368万6100円 | |
SPADA (8名乗り)【CVT】 | 348万8100円/370万8100円 | |
SPADA PREMIUM LINE (7名乗り)【CVT】 | 371万9100円/387万3100円 |
ステップワゴン:最新値引き&納期情報(2024年9月現在)
- 車両本体目標値引き額:30万円
- 納期の目安:1~2か月
- リセール予想:C+
基本的に値引きは緩め。何も言わずとも20万円前後を提示してくるケースが多いが、さらに上乗せを狙える。競合にはノア/ヴォクシーやセレナを出すと効果的。経営の違うホンダ販売店同士の争いに持ち込むとなお良し。付属品含めて35万円~40万円値引きできれば大成功だ。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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