
カローラ
特別仕様車 ACTIVE SPORT(2WD)
価格:323万1800円
SUV全盛の現代において、Z世代の若手ライターがカローラと出会い、何を感じたのか?「セダン再発見」の気付きと、トヨタが掲げるマルチパスウェイへの共感。胸に抱いた等身大の想いを紐解いてみたい。
●文:瀬 イオナ ●写真:原 文昭 ●BRAND POST提供:トヨタ自動車
若い世代の目に新しく映る「セダン」という選択肢
街を走るクルマを眺めていると、時代の変化がよく分かる。私が運転免許を取得した頃には、SUVがすっかり街の主役になっていた。少し前まではセダンやミニバンといった選択肢も並んでいたはずなのに、気がつけばSUVが当たり前の存在になっている。だからこそ今、セダンを見ると新鮮に感じてしまう。
SUVが当たり前になった世代から見ると、むしろセダンは目新しい。低く伸びたボディや、トランクまでつながるシルエットには、SUVとは違う美しさがある。近年のJDMブームなどを見ても、若い世代があえて少し前の時代のクルマに魅力を感じることは珍しくない。みんなが選ぶものと少し距離を置くことで、かえって格好よく見えることもある。そんな今だからこそ、さらっとカローラのセダンに乗っている姿は、どこかおしゃれに見える。
実はセダンの再評価は、日本だけの話ではない。トヨタが米国市場で若い世代のカムリ人気に驚いたという話があるほどだ。親世代がSUVを乗り継いできたことで、その子どもたちにはセダンが逆にクールでカッコいい存在として映っているそうだ。時代が巡るように、クルマの形も巡っていくのかもしれない、と感じてしまう。
時代が変わろうと揺るがない「カローラ」が背負う使命
そして2026年、カローラは誕生60周年を迎える。人で言えば還暦となる大きな節目だ。一方で今の自動車業界は、カーボンニュートラルという大きな課題に直面している。
HEV、BEV、PHEV、FCEV、さらに水素エンジンなど、さまざまな技術が未来の選択肢として存在する中で、トヨタが掲げてきたのが「マルチパスウェイ」という考え方になる。
「マルチパスウェイ」とは、脱炭素への回答を一つに絞らず、地域のエネルギー事情やユーザーの用途に応じてあらゆる選択肢を用意する戦略のこと。この考えのもと、トヨタは環境性能と走りの楽しさを両立させながら多様なパワートレーンを展開している。
60年前に「自動車をみんなのものに」という願いから生まれたカローラは、時代ごとに姿を変えながら人の暮らしに常に寄り添い、現在では国内仕様が身近なHEV専用となっている。
その60年目のカローラに乗ってみると、セダンはこんなに良いものだったのかと、改めて気づかされたのである。
主要諸元(カローラ 特別仕様車ACTIVE SPORT 2WD)
●全長×全幅×全高:4495×1745×1435mm ●ホイールベース: 2640mm ●車両重量: 1370kg ●乗車定員:5名 ●パワーユニット:1797㏄ 直列4気筒DOHC(98PS/14.5kg-m)+モーター(70kW/185Nm) ●トランスミッション:電気式CVT ●駆動方式:FF ●WLTCモード総合燃費:27.3km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)/ダブルウィッシュボーン式(R) ●タイヤ:215/45R17
主要な特別装備
外装(エクステリア)
・専用フロントバンパー(ボディカラー同色)
・17インチアルミホイール(ブラック塗装+ホイールキャップ付)
・ロッカーモール(「ACTIVE SPORT」ロゴ刻印入り)
・フロントフェンダーロゴステッカー(左右/60周年記念デザイン)
・専用チューニングサスペンション(2WD車専用スプリング&ショックアブソーバー)
内装(インテリア)
・フロントスポーツシート(合成皮革+ブランノーブ®)
・専用インストルメントパネル(合成皮革巻き・60周年記念ロゴステッカー/刻印入り)
・アルミペダル(アクセル&ブレーキ)
・ドアトリムオーナメント(専用合成皮革・ステッチ入り)
乗り込む度に感じる特別な一台。ボディ全体が追従する心地よさが印象に残る
今回試乗したモデルは、2026年5月に発売されたカローラ60周年を記念するメモリアルモデル「特別仕様車ACTIVE SPORT」。白いボディにブラック基調のインテリアは、シンプルで落ち着いた雰囲気があり、好感が持てる組み合わせ。さらにフェンダーやインパネに配置される「60周年」を記念したオリジナルロゴも特別な一台であることを実感させてくれる。
そんな特別なカローラを走らせて印象的だったのは、セダンならではの一体感だ。セダンボディに馴染みの薄い私にとって、低い着座位置から見渡す視界や、ボディ全体が意のままに追従する感覚は実に新鮮だった。低重心ゆえに横揺れが少なく車体は実に安定しており、ステアリングの手応えも確かで真っ直ぐ突き進んでくれる。さらにAピラー根元までガラスが配置されているため前方の死角が少なく、日本の道路環境でも車幅感覚が掴みやすい優れた取り回しの良さも実感できた。
また、必要な場面では力強く加速しつつ、優れた低燃費を実現してくれるハイブリッドモデルということも頼もしく思える美点のひとつ。物足りなさは皆無で、純粋に運転を楽しむことができることにも好感を覚える。
前席は身体をしっかりと保持するスポーツシートを採用。スエード調表皮は滑りにくく、コーナーリング時でも自然な運転姿勢を無理なく保つことができるため、長距離ドライブでも疲れにくい美点を持つ。後席も十分な広さが確保されるなど、実用性も大事にしているカローラらしいところも嬉しいポイントだ。
専用足回りが生むしなやかさ。コーナーでの心地よさも格別
ちなみにこの60周年記念モデルは、足回りも専用スプリング&ショックを組み合わせた特別なサスペンション仕様。17インチアルミホイールと相まって足元を引き締めるだけでなく、走る歓びにもこだわっている。身体を支えてくれる上質なスエード調シートも体にフィットして滑りにくく、コーナーでも姿勢が崩れない。自然で快適なドライビングを保つことができることも見逃せない。
セダンは私にとっては、「自分の世代には馴染みが薄いもの」と感じていたのだが、実際に乗ってみると、そのイメージは大きく変わった。
静かで、滑らかで、扱いやすい。そして必要なときには、ちゃんと走りを楽しませてくれる。セダンって、実は「とっても今っぽいのでは?」。そんな新たな想いを発見することができたのだ。
カローラから見えてくる、マルチパスウェイの未来
カローラはこの60年間、ずっと同じ答えを提示してきたわけではない。その時代や地域、そこに暮らす人々のニーズに合わせて柔軟に姿を変えながら、常に「もっといいクルマ」を追求してきた歴史がある。
だからこそ、今もセダンが選べることには大きな意味がある。トヨタの「マルチパスウェイ」が示す通り、脱炭素への正解は一つではない。BEVやHEVなど、地域の環境や使い方に応じた最適な手段を身近に提示すること。それこそが、これまで時代を牽引してきたカローラの使命なのだろう。
伝統をただ頑固に守るのではなく、残すべき美点を大切にしながら、新たな技術や価値を柔軟に取り入れて進化を重ねていく。
未来の姿を一つに決めつけるのではなく、自分に合った一台を誰もが素直に選べること。そんな寄り添うような「選択の自由」こそが、これからのモビリティ社会をきっと温かくしてくれるはずだ。
還暦を迎えたカローラは、セダンならではの魅力を私に再発見させてくれた。そして同時に、未来への道筋は決して一本道ではないという大切な真理も教えてくれた。昭和から時代と共に進化を続けてきたベストセラーのカローラは、100年に一度の変革期を迎えた今も、積み重ねた60年の歴史を胸に、これからも歩みを止めることなく次なる時代へ進んでいくのだろう。
※提供:トヨタ自動車 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。




















