「デッドスペースにスッポリと」あらゆるクルマに取り付けOK!感想は「もっと早く知りたかった…」同乗者も大満足の、超便利なカーグッズを紹介!│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

「デッドスペースにスッポリと」あらゆるクルマに取り付けOK!感想は「もっと早く知りたかった…」同乗者も大満足の、超便利なカーグッズを紹介!

「デッドスペースにスッポリと」あらゆるクルマに取り付けOK!感想は「もっと早く知りたかった…」同乗者も大満足の、超便利なカーグッズを紹介!

前席は空調が効いているのに、後席だけ妙に効きが悪い──そんな経験をしたドライバーは多いはずだ。クルマの構造上どうしても生まれてしまう温度差は、短時間の移動ならガマンできても、長距離移動や家族とのドライブではストレスの原因になりやすい。その不満をスマートに解消してくれるのが、星光産業の「ヘッドレストスティックファン EE-112」だ。デッドスペースにすっぽり収まる設計で、見た目も機能性も抜群。取り付けて初めて、本来あるべき快適さに気づかされるアイテムだ。

●文:月刊自家用車編集部

前席と後席の「温度差問題」をどうにかしたい

クルマの室温管理は意外と難しい。エアコンの風がダイレクトに当たる前席は快適でも、後席はワンテンポ遅れて効いてくる。そのわずかな差が、家族との移動では大きな不満に変わる。筆者自身、後席に空調ダクトがない車に乗っていることもあって、この問題に悩まされ続けてきた。前席は空調が効いていても、後席からは「まだ効いてない」「風が来ない」と声が上がる場面は珍しくない。

エアコンの風量を強くすれば前席が効きすぎて、風量を落とせば後席が効かない。どう調整しても完全にバランスが取れない。そんな中で出会ったのが、星光産業の「ヘッドレストスティックファン EE-112」だった。後席の快適性を決めるのは、単純な風量ではなく“風の流れ”だということを、この小さな装置が教えてくれた。

「ヘッドレストスティックファン」はデッドスペースに収まるスマート設計のファン

「ヘッドレストスティックファン」は、その名の通り「スティック型」の扇風機。もっとも特徴的なのは、ヘッドレスト下のデッドスペースにすっぽりと収まる形状だ。一般的な丸形ファンのように車内で主張しすぎることもなく、視界を邪魔せず、インテリアにも溶け込む。むしろ、そこに設置するために設計されたと言っていいほどのフィット感だ。

商品名の通りスリムで、デザイン性も高い。

スリムなうえに直線的なデザインなので、取り付けても圧迫感がない。ヘッドレストと一体化したようなシルエットが、車内の美観を損なわずに風を送り出してくれる。この“存在感の無さ”が使ってみると意外に重要で、後席乗員にもファンを付けたことを気づかれないほど自然だ。

取り付けは数分で完了、工具も不要

取り付け作業は拍子抜けするほど簡単だった。ヘッドレストの支柱に伸縮式のフックを引っ掛けるだけで固定できる。対応する支柱間隔は84〜160mmと幅広く、多くの車種で問題なく装着できるだろう。実際、筆者の車でも工具は一切使うことなく、説明書を見るまでもなく取り付けが完了した。

ヘッドレストの支柱が2本脚タイプかつ、その間隔が84〜160mmのモデルに装着可能。

さらに、USB Type-Aの給電コードが約2.5mという長さを持つため、前席コンソールのシガーソケットに余裕で届く。専用のUSB充電器(12V車専用)も付属しているので、USBポートの少ない車でもすぐに使えるのがありがたいポイントだ。

シガーソケットに装着するUSB充電器(12V車専用)が付属。

装着後の見た目も自然で、ヘッドレストの脚に沿うように配置されるため邪魔にならない。走行中の振動で揺れることもなく、製品の精度の高さを感じる。

ヘッドレストの支柱に引っ掛けるフックは、取り付け車種に応じて

風量は4段階+上下方向調整。後席が一気に快適ゾーンへ

「ヘッドレストスティックファン」は風量を4段階で調整できる。側面のスイッチを押すごとにLEDが点灯し、現在の風力が一目で確認できるシンプルな構造だ。さらにエンジンを切っても“最後に使用した風量”を記憶するメモリー機能を搭載しているため、毎回設定し直す手間もない。

サイドのコントロールスイッチで風量を変えることができる。

さらに優秀なのは、上下方向の角度調整が手動でできる点だ。後席に座る人の体に直接風を送ったり、足元に流したりと、細かなニーズに対応できる。車種や座席の形状に関係なく、自然な風の流れを作り出せるのは非常に大きい。

取り付けは数分で完了。スリムなので圧迫感がなく、スタリッシュで車内の雰囲気に溶け込んでいる印象。

丸型ファンとは違う、スティック形状の送風メリット

実際に稼働させると、スティック形状ならではの“広い範囲に均一な風”が届く印象を受けた。丸形のように局所的に強い風を送るタイプではなく、面で風を押し出しているイメージだ。前席エアコンの冷風を受けながら後席へ届けるため、単体の扇風機では得られない冷却効果が得られる。

逆側から見た雰囲気。

極端に強い風を期待するタイプではないが、車内の空気を循環させるという意味では非常に理にかなったファンだと言える。特にミニバンやコンパクトカーのように後席の空調が弱い車種ほど、その恩恵は大きくなる。

LEDライトで風量を表示。

そしてなにより、取り付け後の見栄えがいい。ファンが“そこにある”感じがほとんどなく、車内の空間に溶け込む。この存在感の薄さは、車載ファンのなかでもトップクラスだろう。

上方向に向けた状態。

上方向に向けた状態。

使ってみて分かった「もっと早く欲しかった」感

取り付け後、最も大きく変わったのは後席の反応だ。風量2〜3に設定しておくと、後席全体に心地よい風が巡るようになり、エアコンの温度調整で悩まされることがなくなった。以前は冷えるまで時間のかかっていた車内も、全体が早く快適温度に達するようになった。

広範囲にしっかりと風を送ってくれる。

個人的には、真夏の強烈な暑さにも“あとひと押し”が効くアイテムとして重宝している。もちろん冬でも空気の流れができることで、空調の効きが良い。後席に空調がない車に乗っているなら、これほどコスパの高い快適装備はなかなかない。スタイリッシュな見た目、簡単な取り付け、そして十分な送風性能。どれをとっても納得感が高い。

使ってみた率直な感想はひとつ。「もっと早くこの存在を知っておくべきだった」。

収まりのいいスタイリッシュなデザイン。

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