受注1万台突破の新型bZ4X、なぜ売れている? 販売最前線で聞いた「BEVの不安」解消のリアル

大幅改良を受け、発売2カ月で受注1万台を突破した新型bZ4X。その人気の理由を探るべく、販売の現場を訪問した。航続距離や充電性能が向上した新型に対し、現場のスタッフはどう顧客へ提案し、BEV特有の「3つの不安」を解消しているのか。リアルな商談現場をレポートする。
●文:まるも亜希子 ●写真:原 文昭/トヨタ自動車株式会社 ●BRAND POST提供:トヨタ自動車株式会社
知名度はこれから? まずは「知ってもらう」提案から
2025年10月9日、BEV「bZ4X」の一部改良モデルを発売開始。航続距離は最大746kmへ拡大し、急速充電時間短縮や寒冷地対応も強化した。出力向上や回生ブレーキ調整など走りの進化に加え、内外装デザインとインテリアの先進性も刷新している。
すごいことが起こっている。大幅な改良が行われて2025年10月に発売となった新しいbZ4X(ビーズィーフォーエックス)が、たった2か月あまりで受注台数1万台を突破し、10〜12月の電気自動車(BEV)国内販売台数ナンバーワンに輝いた。すでに一般道で試乗し、クルマの良さは存分に確認できているのだが、それにプラスして販売の現場でもさまざまな変化が起こっていると聞き、それならば実際に店舗で体験してみたいと、東京都世田谷区にある「トヨタモビリティ東京 烏山店」を訪れた。
都心にありながら広々とした敷地に店舗を構える烏山店は、明るい光が差し込むショールームが心地いい。エントランスを入ると笑顔のスタッフが出迎えてくれた。今回は、bZ4Xをどのようにお客様に紹介していくのか、セリングポイントや購入に至る経緯、多く寄せられる質問などを、セールスを担当する伊東佳祐さん、秋山澄夫さんに伺った。
今回、bZ4Xの販売・購入についてお話しを伺ったトヨタモビリティ東京株式会社烏山店の営業第二グループ係長の秋山 澄夫さん(写真右)と同じく営業第二グループ主任の伊東 佳祐さん(写真左)。お二人ともbZ4Xのスペシャリストだ。
新型が登場したことで、bZ4Xを目当てに来店する人は増えているのだろうか。
「いえ、まだ多くはないですね。ほとんどのお客様はご存知ないんです。なので、ハイブリッドカーなど他のクルマを見にいらした方にも、実はこういったクルマがあるんですと、まずはbZ4Xをご提案してみるということを実践しています」(伊東さん)
「やはり、とりあえず知っていただきたいという想いでご紹介して、もしご興味がありそうなら実車を見ていただくという流れですね」(秋山さん)
店舗に展示車と試乗車が揃っており、すぐに実車に触れてもらえるところは大きな強み。でもBEVというだけで二の足を踏む方もまだ多いのではないだろうか。
「距離・場所・時間」BEVの3大不安は新型でどう変わったか
BEV、そしてbZ4Xへの不安については一部改良され改善された点を丁寧に伝えて、払拭していくという。ほとんどのユーザーが初BEVとのこと。ただプリウスPHEVのユーザーは自宅に充電環境が整っていることが多く、話が早いという。
「そうですね。BEVと聞いて、ほとんどのお客様が必ず不安とおっしゃることが3つあるんです。それが、走れる距離と充電する場所、充電にかかる時間です。でも、新しいbZ4Xはその3つが大きく改善されていますので、まずはそれをご説明させていただいています」(伊東さん)
新しいbZ4Xは、バッテリーのセル数を従来の96個から104個(74.69kWh仕様)に増量(Zグレード)し、総電力量をアップするとともにeAxleのエネルギーロスを約40%削減。大幅な電費向上を実現し、一充電走行距離はFWDモデルで746km(WLTCモード)を達成している。これは東京から青森までの約700kmを走り切れる距離となり、タンク容量が小さなハイブリッド車なら同等かそれ以上走れる場合もある数値だ。
充電時間に関しても、近頃設置が増えている150kWの急速充電器を使うと、約10%〜80%までの充電が約28分で完了(バッテリー温度が25度の場合)。家庭に設置可能な200Vの普通充電器でも、約10〜13時間と大幅に短縮されている。さらにBEVが苦手とされる低温時には、あらかじめバッテリー温度を充電に最適な温度にしておくことができる「バッテリープレコンディショニング」機能が搭載されており、寒い地域での実用性も高められている。
「充電スポットに関しては、お客様の住所に合わせて検索できるツールがありますので、それを実際に見ていただいてどんな場所にどのくらいあるのかご確認いただいています」(秋山さん)
最初にBEVを購入する大きなハードルとなっていた3つの不安に対し、bZ4Xがどのような改善をしてきたかを丁寧に説明してくれるので、一気に安心してさらに深く知りたいと前のめりになってくる。ただ、BEVは高いという価格面での不安と、集合住宅に住んでいて自宅に充電器が設置できないと不便なのではという不安もありそうだ。
「マンションだから無理」は過去の話? 価格と自宅充電の不安はどう説明している?
CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)の申請はユーザー本人が行うが、その方法についても店舗で配布しているパンフレットを含め、丁寧に説明を行いサポートするという。2026年(令和8年)は、2026年1月1日以降に新車の初年度登録を受ける車両が対象で、bZ4Xの場合は昨年の90万円から130万円へと増額されている。
「価格は、高いというよりはまだサブスクでしか買えないというイメージが残っているところもございます。ただ今回、600万円だったモデルが550万円に価格が引き下げられており、国からの補助金(CEV補助金)が130万円(2026年1月1日以降)。さらに、先ほどのツールでお客様のお住まいの自治体では更にどのくらいの補助金が見込めるのかを計算することができますので、こんなに出るのかと驚かれるお客様もいらっしゃいます」(伊東さん)
「充電に関しては、すでにプリウスPHEVなどにお乗りで自宅に充電器があるお客様もいらっしゃいますが、これまでbZ4Xを受注いただいたお客様の約半数がマンションにお住まいなんです。やはり走行距離が長くなったことで、自宅に充電器がなくても使いやすくなったことをご納得いただけているのかなと思います」(秋山さん)
チーム全員でBEVを提案する、店舗の「本気」とサポート体制
ここまで聞くと、乗ってみたいと試乗を希望するお客様も多いということで、試乗車へ移動してさらにお話を伺う。機能や操作の仕方など、何を聞いても的確に答えてくれるので、お客様も信頼感をもって試乗に臨むことができるはずだ。
烏山店の店長・小鮒(こぶな)悠介さんによれば、「ここは、すべてのお客様に対してすべてのスタッフが対応していくというチーム体制を行っている店舗です。各店舗にBEVに関する知識に長けた『マルチパスウェイスペシャリスト』が任命されており、まずはスタッフ同士で勉強会をしながら、どうしたらお客様に響くのか、ご満足いただける提案ができるのかなど、毎日ミーティングをしながら改善していっています」とのこと。こうした日々の努力が、BEVとしてだけでなくクルマとしての魅力を高めたbZ4Xを、着実に世の中に届けていく一歩になっているのだと実感した。
店舗では急速充電器への充電体験もでき、また、純正オプションとして新たに取り扱いがスタートした普通充電器の購入から設置工事までをワンストップで手配可能となっている。月額基本料金が無料で手軽に使いやすい新充電サービス「TEEMO」は、bZ4X購入後1年間の充電料金が無料というサービスもある。こうしたサポート体制の構築を含め、多くの人にbZ4XでBEVライフをスタートしてほしいという、トヨタの自信と本気をしっかりと感じた店舗体験だった。
「チーム全員」でお客様をサポート。馴染みの店のように気軽に立ち寄れる、温かいお店を目指して
トヨタモビリティ東京株式会社 烏山店
住所 東京都世田谷区給田4−1−1
電話 03-3326-8111
FAX 03-3305-0356
営業時間 10:00~18:00
※ 12:00~13:00は電話受付を休止させていただきます
定休日 火曜日および第1・第3月曜
※ 一部、特別営業日がございます。詳しくは営業日カレンダーをご確認ください
トヨタの新充電サービス「TEEMO(ティーモ)」がスタート
トヨタが新たに開始した「TEEMO(ティーモ)」は、BEV・PHEV向けの新たな充電サービス。トヨタおよびレクサス販売店の充電設備を軸に、CHAdeMO対応車であればメーカーを問わず利用可能。スマートフォンアプリから充電スポット検索、予約、決済まで完結でき、入会費・月額基本料は不要。最大150kW級の高出力急速充電器も順次導入され、短時間充電による使い勝手の向上を狙う。e-Mobility Power加盟スポットも利用可能となっている。
※提供:トヨタ自動車株式会社 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。













