
手に届くキャンピングカーとして人気の軽キャンパー。このジャンルの注目ブランド『ちょいCam』のニューモデルがジャパンキャンピングカーショー2025で公開された。暑い季節の車中泊問題をも解決してしまう『ちょいCam クーラーパック』。夏の車旅を敬遠していた方にオススメのモデルを見ていこう。
●写真/文:月刊自家用車編集部
天然木×三河家具職人による機能的で温もりのある内装が『ちょいCam』の魅力
『ちょいCam』は、愛知県豊田市の(株)ルートが手がける軽キャンピングカー。内装に天然木を使用し、三河家具職人による丁寧な仕事で美しく仕上げられ、寝心地や使い勝手の良さにもこだわって設計されている。
キャンプをはじめ釣り、登山、写真などの趣味はもちろん、テレワークや災害時の避難場所など目的や用途に合わせて架装が選べ、付け足しができるのも特徴だ。
天然木×三河家具職人の手による軽キャンピングカー。
現行ラインナップは、収納重視の『ちょいCam豊』や車内空間優先の『ちょいCam歩』など7種類あり、2025年に新たに追加されるモデルが『ちょいCamクーラーパック』だ。暑い季節の車中泊は寝苦しい。でもエンジンをかけてエアコンつけっぱなしというのは現実的ではない。窓を開ければ虫が入るし、防犯上も問題あり…と、夏の車中泊を諦めていた人にとってまさに「これならいける!」と思わせる、待望のモデルと言えるだろう。
停車時クーラーを装備した『ちょいCamクーラーパック』。
エンジンを切っても冷房が効く! 暑い季節の車旅が快適に楽しめる!
ジャパンキャンピングカーショー2025で展示された『ちょいCamクーラーパック』のベース車はスズキのエブリイジョインターボ。ちょいCamならではの天然木による温もりのある車内に停車時クーラーを標準架装したモデルだ。
ちょいCamクーラーパックのベース車はスズキのエブリィジョインターボ。
停車時クーラーとは車両に搭載されたバッテリーの電力を活用して、エンジンを停止中でも快適な涼しさを提供する冷房装置のこと。『ちょいCamクーラーパック』の停車時クーラーはラゲッジスペースの脇のラックに設置され、空間を効率良く使い圧迫感もなく、ラックには収納スペースも確保されている。
クーラーはデンソー社製で安心して使用できるうえに、サブバッテリーもついて諸費用•消費税込みの総額340万円~。乗り出しでこの価格は魅力的だ。
キャンピングカー用クーラー「キャンクール」。消費電力が低くポータブル電源でも運転が可能(コンバーター併用)。
エアコン本体から伸びる吹き出し口は3つあり、指向性が良い丸型グリルにより風向や風量を快適にコントロール。ラゲッジルーム全体を冷やせるほか、熱を感じやすい頭や下半身などを冷やすゾーン冷房もできる。
ラックのサイドにスイッチ類やACコンセントが集約され、使い勝手も良い。
折り畳みテーブルは取り外し式で、ベットの下に収納可能。就寝時に邪魔にならず、ベットマットを展開すれば大人2名分の車中泊スペースが確保できる。
折り畳みテーブルを搭載。
停車時クーラーを載せてもこれだけ広い車内空間が確保できれば、サイドオーニングを使った車中泊キャンプや釣り、サップなど何かと装備が多い夏のアクティビティも十分楽しめるはず。ペット連れの車旅も安心して楽しめる。
吹き出し口に手をかざすと十分に冷えた空気が供給されていることがわかる。さすが、信頼のデンソー。
移動の自由度が高い軽キャンパー。暑い夏は涼しい山へ行けば良い! というのは、異常気象が続く近年、通用しないことも多い。『ちょいCamクーラーパック』は、街に、海に、山に! 暑い季節の旅先の幅を広げる軽キャンパーといえるだろう。
リアハッチを開けた状態。木のぬくもりを感じる車内。
装着パーツ等の価格リスト
【特別仕様 ちょいCamクーラーパック架装】
- サブバッテリー電源システム600W
- 105Ahディープサイクルバッテリー
【特別仕様 クーラー、クーラー専用架装】
- 1500W(L)アップグレード +12万円
- 100Ahリチウムバッテリー +11万円
- 200Ahリチウムバッテリー +20万円
特別仕様合計:130万円(2025年3月時点)
【付属品】
- ナビ HE02WD 14万3000円
- ETC車載器 2万2000円
- フロアマット 1万2540円
- ドアバイザー 1万5950円
- ※180Wソーラー充電システム 別途15万5100円
- ルーフキャリア 別3万4100円
- ※サイドオーニング 別途17万7100円
付属品合計 19万3490円(2025年3月時点)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
二人旅にぴったりなダイネット装備モデル 搭載されるエンジンは1500ccガソリンで、2WDと4WDの両方が選択可能。長距離の移動はもちろん、悪路や雪道にも対応できる仕様となっている。NV200より全長[…]
“使える”をコンセプトにした多用途軽キャン 軽キャンとは思えない広さと快適性、そして日常使いにも耐える柔軟性を備えたこのモデルは、「使える軽キャンパー」として多くのユーザーから支持されている。この記事[…]
キャンパーシリーズ初の軽モデル トヨタモビリティ神奈川では他にも「キャンパーアルトピアーノ」「ハイエースキャンパー」「ハイエースイージーキャンパー」といったラインナップが展開されている。いずれもタウン[…]
メーターパネルが曇って見えたら… メーターパネルとひと口に言っても、メーカーや車種によって、様々なタイプが存在する。最近の流行は液晶画面の採用で、表示する情報のカスタマイズも可能なものも多い。従来のア[…]
まずは、旧車で一番人気の「ハコスカ」の燃費はどのぐらい? まずは旧車界のトップアイドル、「ハコスカ」の燃費から見ていきましょう。 ちなみに、ハコスカから後に発売された中上級クラスの日産車のエンジンは、[…]
最新の投稿記事(全体)
ファミリーカーの顔と、キャンパーの実力を両立 「デッキワン」は、単なる車中泊用のクルマではない。平日はファミリーカーとして活躍し、週末はアウトドアフィールドで「動くリビング」に早変わりする。選べるルー[…]
塗装面に突き刺さる異物を除去し、滑らかなボディを取り戻す 都心部の汚れた空気の中を走り回っていると、車の塗装表面には様々な異物が付着する。特に厄介なのが、目には見えない鉄粉だ。この鉄粉の主な出所は、ブ[…]
欧州スポーツカーとは異なる出自 まずお金の話で失礼しますが、クルマの開発にはそもそも大金がかかります。一例をあげると、ドアを1枚新たに開発するだけで、そのコストは軽く数億から10億円超にもなるといいま[…]
環境の時代を見据えたFF2BOX+省エネ技術 頑強だが垢ぬけない三菱車のイメージを一変させたデザイン クルマの売れ筋のトレンドは、時の世界情勢にも左右される。現在では地球環境保護や気候変動抑制という課[…]
メーターパネルが曇って見えたら… メーターパネルとひと口に言っても、メーカーや車種によって、様々なタイプが存在する。最近の流行は液晶画面の採用で、表示する情報のカスタマイズも可能なものも多い。従来のア[…]