シリーズ初、セダンタイプが登場! トヨタが最新技術を駆使したBEV「TOYOTA bZ3」を中国で発表、航続距離は遂に600km超え

トヨタは、TOYOTA bZシリーズの第2弾TOYOTA bZ3を発表した。TOYOTA bZ3は、トヨタと比亜迪股份有限公司(以下、BYD)が合弁で設立したBYD TOYOTA EV TECHNOLOGY カンパニー有限会社(以下BTET)と一汽トヨタ自動車有限会社が共同開発した、セダンタイプのバッテリーEVで、一汽トヨタより生産・販売する予定。

●文:月刊自家用車編集部

3社の強みを活かして完成した、次世代BEV

TOYOTA bZ3はトヨタとBYDが合弁で設立した電動車技術会社「BTET」と「一汽トヨタ」の3社連携で開発されたモデルだ。トヨタのデザイン、生産、技術、品質管理等の分野から100名以上のエンジニアが参画、BYDや一汽トヨタのエンジニアと一体になった開発体制の下で新たなBEVを提供することとなる。3社が「開発体制」「クルマづくり」「電池技術」について、それぞれ学びあい、強みを融合し開発を行い誕生したTOYOTA bZ3は、これまでにない新しい価値と体験を提供するBEVに仕上がっている。

「新しい自由、新しい体験」

TOYOTA bZ3の特徴は「電、動、車」3つの角度から、ユーザーへ新たな体験を提供するクルマとなる。

【電】斬新な電動システムで600km+の航続距離を実現

TOYOTA bZ3に搭載されている電動システムは、BYDのリチウムイオンLFP電池(リン酸鉄リチウムを使用)をベースに、トヨタが長年HEV開発を通じて蓄積してきた電動化技術と経験を融合して、電池構造、冷却システム、制御システムと安全監視システムを新たに設計。高品質、高効率、先進的でかつ安心・安全な電動システムとなっている。また最長航続距離は600kmを超え、電池の耐久性は、トヨタの電動「10年後でも90%の電池容量を維持すること」を開発目標に、電池劣化抑制に努めた。

【動】e-TNGA採用によりFUN TO DRIVEを実現

TOYOTA bZ3はe-TNGAによる低重心、優れた操縦安定性で、意のままに気持ち良い走りを実現した。ドライビングポジションは筋肉への負担が少ない姿勢とし、遠距離運転の疲労軽減に貢献することで、運転をさらに快適に楽しめる。「走る」「止まる」「曲がる」という走りの特性には、トヨタの80年以上のクルマづくりの経験や、モータースポーツで培ってきたノウハウを活用。アクセル、ブレーキ、ステアリング作動特性を最適にチューニングし、運転者にも同乗者にも、気持ち良い乗り心地を提供する。

【車】快適で楽しい乗車体験をお届け

クルマは単なる移動手段ではなく、家族や友人と一緒に楽しむ大切な空間だと考え、開発コンセプトを「Family Lounge」とした。「人は全ての原点」という考えの下、快適な室内空間を目指し、情報化と知能化を推し進め、快適な室内レイアウトを実現している。

またデザイン面では、車両のフロント部にTOYOTA bZシリーズの特徴的なハンマーヘッド形状を採用し、BEV専用パッケージによるロングホイールベースとファストバックのロングキャビンを組み合わせた伸びやかなサイドシルエットに。またソリッドな力強さと抑揚豊かな断面の変化が一体となった全体の造形により、リニアなスピード感と流麗なエレガントさを表現。そしてバンパーのコーナー部分には風の流れを考えたエアガイドとエアカーテンを強調し、フラットなドアハンドルを採用したほか、アルミホイール、リヤバンパー周りは空気抵抗を減らす形状とすることで、Cd値0.218という、優れた空力性能を実現している。

インテリアでは、縦型の大型センターディスプレイを採用。それを取り囲むようにトレイ型のコンソールを一体化させており「デジタルアイランド」と名付けた。ワイヤレス充電の他、スマートフォンとマルチメディアとの連携機能も持たせ、新たなデジタル体験を提供する。同時に、エアコン、音楽、トランク操作等の操作機能は大型ディスプレイに集約し、音声認識機能の採用も相まって、利便性と先進性を大幅に進化させている。

〈TOYOTA bZ3主要諸元〉

全長4,725mm
全幅1,835mm
全高1,475mm
ホイールベース2,880mm
Cd値0.218
乗車人数5
電池種類リチウムイオン電池(正極にLFPを採用)


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