【人気モデル 購入最前線】スバル クロストレック編 (2022年12月)

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

2つのグレード、「ツーリング」と「リミテッド」の価格を正式発表! 納車が始まるのは2023年春ごろが有力

スバル
クロストレック

ツーリング
266万2000円(FWD)288万2000円(AWD)

リミテッド
306万9000円(FWD) 328万9000円(AWD)

・最新購入情報
車両本体目標値引き額:10万円
リセール予想:C+

今回、2つのグレードの価格とスペック&装備などが明らかにされたが、すでにディーラーでは先行予約といいながらも正式な注文書に署名・捺印を押すレベルで商談が始まっている。世界初公開時のニュースリリースによると国内仕様車の発売は「2023年以降」とされていたが、来春早々には納車が始まる可能性が高そうだ。

ボディ各所にアウトドアテイストを注入することで、歴代屈指の個性を獲得したことも新型の魅力。

触り心地の良いウレタンパッドやカーボン加飾パネルを多用することで上質感を巧みに演出。乗員の骨盤をしっかりと支えるフロントシート新採することで、快適性の向上も図られている。

【グレード選び】実用重視ならツーリングがオススメだが、装備充実のリミテッドも価格に見合った内容を持つ

前モデルのスバルXVは複数のパワートレーンが設定されていたこともあって、選べるグレードも相応な数になっていたが、新型クロストレックのパワートレーンは2.0L直噴エンジン+モーターの「e-BOXER」のみ。スバルSUV初となるFWD(前輪駆動)車が設定されてはいるが、「ツーリング」と「リミテッド」のどちらかを選ぶことになる。

ツーリングとリミテッドの価格差は40万円。装備機能を見比べると、走行系メカニズムはほぼ共通でアイサイトも主要機能(プリクラッシュブレーキやLKAなど)は両グレードに標準装着。ツーリングのアルミホイールは17インチになるが、実用面においてはほぼ同等と考えてもいい。

違いが出るのは内装加飾や車載IT機能で、リミテッドはシート地の上質感が良くなりパワーシートに変更、さらにスポーティなアルミペダルも装着。その他にも高機能LEDヘッドライトやタブレット感覚で操作ができる11.6インチセンターディスプレイなどが追加される。特に11.6インチセンターディスプレイはレヴォーグやレガシィアウトバックなどの上級モデルに採用されている最先端のシステムで、人気が高い装備の筆頭に挙げられるもの。追加される内容を考えればリミテッドは割高とはいえない。

縦型の大型ディスプレイは新型のアイコンのひとつ。リミテッドに標準装備、ツーリングはOPで選択可能。ちなみにナビ機能はOPで追加する必要がある。


さらにもう一つ注目して欲しいのが駆動方式。プロトモデルを試乗した印象ではFWD車とAWD車で操縦感覚がかなり異なっており、FWD車の方がハンドリングが素直で軽快さが際立っている。アウトドアレジャーのパートナーとして検討しているユーザーならばAWD車がベストだが、メリハリの効いたスポーティな走りを好むユーザーや、走りと使い勝手のバランスに優れる実用モデルを求めるユーザーにとっては、クロストレックのFWD車は面白い存在になりそうだ。

SGPが第2世代に進化したことで定評のあった動的質感が向上。路面からの突き上げ感などが大幅に軽減するなど、着実なアップデートが図られていることも新型の見所だ。


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