
2022年の登場から約3年半、bZ4Xが劇的な進化を遂げた 。国産トップの航続距離746kmを達成し、弱点だった冬場の充電性能も克服 。2025年末にはBEV国内販売首位を獲得するなど、市場の評価も上々だ。ハード面からサポート体制まで、磨き抜かれたその真価を徹底検証する 。
●文:まるも亜希子 ●写真:長谷川 徹/トヨタ自動車株式会社 ●BRAND POST提供:トヨタ自動車株式会社
ユーザーに選ばれる「盤石のサポート体制」
自信を持って勧められる電気自動車(BEV)を本気で提供する。そのためにはクルマそのものを良くするだけでなく、生活の中で使いやすいサポート体制を構築する必要がある 。トヨタは、マルチパスウェイの一つの選択肢として2022年に発売したbZ4X(ビーズィーフォーエックス)を「より魅力的な選択肢」にするために、お客様の声に耳を傾け「もっといいクルマづくり」を実践してきた。
ボディカラーもモノトーンのアティチュードブラックマイカ、ツートーンのアティチュードブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ、アティチュードブラックマイカ×プレシャスメタルを新設定。写真の試乗車はアティチュードブラックマイカ×プレシャスメタルのツートーン。
主要諸元(bZ4X Z FWD)車両本体価格:5,500,000円
●全長×全幅×全高:4690×1860×1650mm ●ホイールベース:2850mm ●車両重量:1880kg ●乗車定員:5名 ●フロントモーター:交流同期電動機(定格出力64.0kW、最高出力167kW【227PS】/最大トルク268Nm【27.3kg-m】●動力用主電池:リチウムイオン電池●駆動方式:FF ●WLTCモード一充電走行距離:746㎞●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R)●サスペンション:マクファーソンストラット式コイルスプリング(F)/ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング(R) ●タイヤサイズ:235/60R18
そこにはトヨタとして初めて、純正の普通充電器を販売店オプションとして設定したことや、月額基本料金無料の新充電サービス「TEEMO(ティーモ)」を立ち上げ、誰もが使いやすい体制を整えたことも含まれている 。これに合わせ、販売店への充電器設置を拡充するのはもちろん、セールススタッフ自らがBEVのある生活を体験し、実感としてメリット・デメリットを共有することで接客にもリアルな対応が可能となった 。その効果は抜群で、受注は好調。2025年10月〜12月のBEV国内販売台数トップを獲得している 。
運転席から見てフロントフェンダー部分の左側にCHAdeMO規格に準拠した急速充電ポート(写真左)を、右側には自宅駐車場などのコンセント(200V/100V)とつなぐ充電や普通充電器スタンドを利用した充電が可能な普通充電ポート(写真右)が用意されている。両方とも充電インレット照明付きだ。
今回の一部改良と同時に充電ケーブル一体型のトヨタ純正6kW充電器を新発売。専用デザインを採用し、充電時間(目安)は、5時間で30kWh、10時間で60kWh分を充電。(6kW充電=1時間で6kWh分の充電出力)価格は5mで198,000円、10mで209,000円。電気契約の基本料金を抑えられるトヨタ充電器用デマンドコントローラー(11,000円)と合わせての購入がおすすめ。
冬の弱点を克服。極寒の地で徹底して鍛え上げられた信頼性
一見するとデザインは大きく変わっていないが、従来よりもさらにダイナミックで先進的な印象が際立つスタイリングに惹きつけられる 。真一文字に広がるハンマーヘッド形状のフロントはスポーティでありながら、フードの中央から左右にのびるLEDデイタイムランニングランプによって、遠くからでもしっかりとした存在感を放っている 。
急速充電時にあらかじめ電池温度を温めることで、低温時の充電速度を改善する機能であるバッテリープレコンディショニングが搭載され寒冷地での利便性が向上し、低温下におけるユーザーの不安を低減。さらに4WD車は、走行制御・4輪駆動制御のレベルアップを行い走破性を向上させている。
ただスタイリッシュというだけでなく、BEVとしての貫禄を感じさせるのは、マイナス30度近くまで冷え込む北欧でのテストをはじめ、過酷な環境下で改良を重ねてきた背景があるからかもしれない 。ユーザーからの厳しい声にも耳を傾け、作り込んできた2年間。それは、より長い航続距離と短い充電時間の実現や、「クルマ屋がつくるBEV」としての走りと乗り味の熟成にもつながった 。
国産車BEVトップの航続距離746km。数値を超えた「上質な走り」の深まり
一部改良では、加速の「伸び」と「操舵感」にこだわり、4WDモデルは、0-100km/h加速を従来の6.9秒から5.1秒へと大幅に短縮。パワフルながらも滑らかな加速特性を追求し、ストレスのない伸びやかな走りを見せる。(写真はFWD Z)
FWD Zモデルの一充電走行距離は、国産車トップとなる746km(WLTCモード)、4WDモデルで687km(WLTCモード)を達成した 。この数字がもたらす大きな安心感とともにアクセルを踏み込むと、路面を捉える接地感を感じながらも、ショックのない上質でなめらかな加速フィールに包まれる 。
腰下にはガッシリとした重厚感があり、路面の荒れや横風にはびくともしない直進安定性を見せる 。と同時に、道路の継ぎ目などを乗り越える際のしなやかな挙動には軽やかささえ感じられ、カーブでは思い通りの弧を描いてくれる気持ちよさに、走れば走るほどクルマと一体となった清々しさで満たされていく 。
改良されたヘッドランプまわり。フード中央から両サイドへ流れるように配されたLEDランプが、ワイド感と先進感を強調。昼間でも際立つライティングデザインにより、遠くからでも一目で判別できる印象的なフロントマスクを構築している。もちろん機能面も抜かりなく、オートレベリング機能やターンランプ、ヘッドランプクリーナーまでをパッケージングした最新のライティングシステムを搭載する。
今回の改良ではボディ剛性やステアリングフィールのダイレクト感、リアの接地感を高めるなど、細かな部分にまで手が入れられている 。目指したのはすべてのシーンでスムーズに動くことだ 。走行性能と乗り心地の両立にも気を配り、従来よりもやや柔らかめのセッティングとしたことで不快な振動を抑え、シート表皮も柔らかいものに変更している 。フロントサイドへの合わせガラス採用などによる静粛性の向上も、全体的な上質感アップに寄与している 。
出力倍増、0-100km/h加速5.1秒(4WD車)。スポーツカー顔負けの加速性能
バッテリーはセル数を従来の96個から104個へ増やし、総電力量は74.69kWhに拡大。あわせてeAxle(トランスアクスル、モーター、インバーターを一体化した駆動システム)のエネルギーロスを約40%削減することで、電力量の増加に頼らない高効率化を実現し、航続距離は最大746km(WLTCモード・Z FWD)へと約3割延長。急速充電時間も最短約28分に短縮された。
合流や追い越しシーンで強めに踏み込んだ時の加速は、圧倒的にパワフルだ 。物理的にバッテリーのセル数を従来の96個から104個(74.69kWh仕様)として総電力量を上げたほか、eAxleにも改良が加わってエネルギーロスを約40%削減した 。4WDモデルではフロント側eAxleの出力を従来の約2倍に増やし、システム最大出力は252kWに到達 。0-100km/h加速が6.9秒から5.1秒へと一気に短縮したことも、パワフルな走りに大きく貢献している 。また回生ブレーキの減速度がパドルスイッチで4段階に切り替えられるようになり、好みに合う走りを手にできる点も進化したポイントだ 。
「居心地の良さ」にこだわり、薄くシンプルな水平基調のインパネデザインを採用して開放感を向上。機能面では、最新のコネクティッドナビに対応する14インチ大型ディスプレイや新設計のコンソール類を搭載し、操作性と先進感を高めている。シンプルながらも、次世代のBEVにふさわしい洗練されたコクピットに仕上がった。
センターコンソールの形状を変更し、足元の開放感を向上させるとともに、おくだけ充電(運転席用・助手席用 2台分)を搭載することで使い勝手を向上させている。走行モードダイヤルや各種スイッチが従来よりも後方に移動し、ドライバーから手の届きやすい位置に変更されている。
ラゲッジスペースは通常モードで奥行き985mm、高さ757mm(デッキボード上段の場合。下段の場合は828mm)、幅967〜1288mmの広さを誇る。フラットかつスクエアで後席のバックレストを倒せば長尺物の積載も可能。スマートキーを携帯していれば、リヤバンパーの下に足を出し入れするだけでバックドアが自動開閉するハンズフリーパワーバックドアを全グレードに標準装備している。
室内は、インパネがよりシンプルな水平基調に整えられ、大きなディスプレイでさまざまな情報が提供されるようになった 。Zグレードに標準設定されているパノラマルーフはセンターリインフォースメントがなくなり、後席まで開放感をもたらしている 。充電時間は、事前にバッテリーを適温まで温める「バッテリープレコンディショニング」機能の採用などで大幅に短縮 。例えば気温マイナス10度の環境下でも、150kWの急速充電器なら約28分で10%〜80%まで充電が完了する 。これによって、充電の不安やストレスはほとんど解消されたと言えるだろう 。
今回のドライブでは、東京湾アクアラインの海をわたる長い直線を走りながら、空と海のパノラマを視界に収め、風の音のみが聴こえるとても贅沢な時間を過ごせた 。静かで乗り心地も素晴らしいBEVならではの魅力をさらに高めた新しいbZ4X。このクルマとなら、忙しい日常の中でもひと時のリラックスタイムを楽しめることだろう。
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