
三菱自動車の欧州事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイ(MME)は、欧州市場向けの新型コンパクトSUV『ASX』をオンライン発表会で世界初披露した。
●文:月刊自家用車編集部
欧州市場が注目する、新型『ASX』
コンパクトSUV『ASX』はグローバルに幅広く展開する三菱自動車の主力車種で、欧州では2010年から販売しているモデル。今回、アライアンスパートナーであるルノーより欧州市場向けにOEM供給を受ける新型『ASX』は、ルノー・日産・三菱自動車アライアンスによるCMF-Bプラットフォームを採用したコンパクトSUVで、スペインのルノー社バリャドリード工場で生産される。2023年3月より同社の販売ネットワークを通じて欧州の一部市場で販売を開始する予定だ。


新型『ASX』は、フロントからリヤのシルエットが流麗で、後方にむかって切れ上がるキャラクターラインとフローティングルーフを採用することにより、軽快な走りを予感させる躍動感のあるスタイリングとなっている。フロントでは、三菱自動車のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」の要素を取り入れ、上部にスリーダイヤを堂々と配したフロントグリルで力強さを表現。また、ボディサイドを絞り込み、ショルダーを張り出すことで、大地をしっかりと捉えて駆け抜ける力強さを表している。

欧州の多様なニーズに応えるべく、新型『ASX』では複数のパワートレーンを設定している。1.6Lガソリンエンジンに駆動用と発電用の2つのモーター、マルチモードの自動変速機と10.5kWhの駆動用バッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドEV(PHEV)モデルをはじめ、1.6Lガソリンエンジンに駆動用と発電用の2つのモーター、マルチモードの自動変速機と1.3kWhの駆動用バッテリーを組み合わせたハイブリッド(HEV)モデル、1.3L直噴ガソリンターボエンジンと6速マニュアルトランスミッション或いは7速ダブルクラッチオートマチックトランスミッションを組み合わせたマイルドハイブリッドモデル、1.0Lガソリンターボエンジンと6速マニュアルトランスミッションを組み合わせたガソリンエンジンモデルをラインアップ。
広いラゲッジルームや先進運転支援システムを採用
室内は広いラゲッジルームとスライド式リヤシートで利便性が向上している。さらにインストルメントパネルの中央にはスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)を配置。ディスプレイ上からドライバーの好みに合わせたドライブモードを選択することができる「マルチセンス」システムを採用した。また、レーダークルーズコントロールシステム[ACC]と車線維持支援機能を組み合わせた高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」をはじめとした先進運転支援システムを搭載し、安全な運転をサポートする。
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
よく読まれている記事
車内の内窓掃除は意外と見落としがちだが、視界のクリアさは安全運転の要となる。特に傾斜が鋭いフロントガラスや大型モニター搭載車では、従来のワイパーでは奥まで届かず拭き残しが発生しやすい。そこで登場したの[…]
夏の日差しは強烈だ。クルマを駐車してわずか15分、車内の温度は外気温32℃の場合で58℃にも達する。シートやハンドル、ダッシュボードが高温になり、触れるのもためらうほどだ。そんな過酷な車内環境を防ぐた[…]
真夏の炎天下に車を駐車したあと、ドアを開けた瞬間に押し寄せる熱気。誰もが一度は経験したことがあるはずだ。エアコンを全開にしてもすぐには冷えず、シートやハンドルも熱くて触れない。そんな悩みを根本から解決[…]
炎天下に駐車したクルマの中は、まるでサウナのように熱くなる。その暑さを簡単に防ぐのが、ロール式サンシェードだ。サッと引き出すだけで直射日光と紫外線、熱をブロックし、車内の温度上昇やパーツの劣化を抑える[…]
軽キャンパーに求めるものは、もはや「寝られる場所」だけではない。街中でも気軽に走れて、立体駐車場にも困らず、車内では快適にくつろげること。そのすべてを叶えたのが、フィールドライフが手がけるVitaだ。[…]
最新の記事
- 1
- 2