トヨタ ヤリスクロス【HYBRID X】/スズキ クロスビー【HYBRID MZ】/マツダ CX-3【XD】
全体的に車両価格が上がったこともあって、諸費用を含んだコミコミ価格も上昇中。装備や機能が大幅強化されていることを考えれば納得できるが、それでも昔は良かったな〜と思うユーザーも多いだろう。そこで性能と価格のバランスが良いと感じている、コミコミ価格200〜250万円で狙えるモデルに注目。編集部がこれはアリ!という注目すべきSUVを紹介します。
●文:月刊自家用車編集部(ハラ)
トヨタ ヤリスクロス HYBRID X
トヨタ
ヤリスクロス
価格:189万6000〜293万6000円
【注目グレード HYBRID X 228万4000円(2WD)251万5000円(4WD)】
車両本体目標値引き額:23万円
リセール予想:B-
納期の目安:6か月以上
2020年夏にデビューしたヤリスクロス。ヤリスをベースに開発されたコンパクトSUVという理由もあって、ヤリス同様に価格はリーズナブルな設定で、1.5Lガソリン車(120PS/14.8kg・m)はもちろん、1.5Lハイブリッド車(91PS/12.2kg・m+59kW/141Nm)でもベーシック仕様のハイブリッドXの2WD車ならば、コミコミ250万円で狙うことができる。
ヤリスクロスはガソリン車も十分な性能を持つ実力モデルだが、動力性能や燃費を含めた走りの汎用性はハイブリッド車の方が一枚上手。装備を多少落としたとしてもハイブリッド車を狙う意味は大きい。
そこで気になるのは、ハイブリッドXの装備内容だろう。
ベーシック仕様ゆえに割り切るところはとことん省いた装備設定で、主な装備機能を抜き出すと、内装加飾が割り切ったシンプルなデザインになるほか、ホイールは16インチのスチールでヘッドライトはハロゲンライト、シートは普通のファブリック地になり後席格納も6:4分割可倒式と、コストを意識させる内容が目立つ。
ただ、安全運転支援機能のトヨタセーフティセンスはLTAなどの主要機能はしっかりとカバーされているし、ディスプレイオーディオもモニターサイズがグレードで唯一の7インチになるが、機能面ではほぼ同等といっていい内容が与えられている。「実用面で不便がなければいい」というならば、これで十分というユーザーもいるはずだろう。
スズキ クロスビー HYBRID MZ
スズキ
クロスビー
価格:180万5100〜220万7700円
【注目グレード HYBRID MZ 209万9900円(2WD)224万5100円(4WD)】
車両本体目標値引き額:20万円
リセール予想:C+
納期の目安:1~3か月
個性的な内外装のデザインばかりがクローズアップされることもあるが、1Lターボ+マイルドハイブリッド(99PS/15.3kg・m+2.3kW/50Nm)の小気味良い走りや、キャビン&荷室の使い勝手の良さも高く評価されているクロスビー。デビューしたのは2017年12月だが、最新改良で安全運転支援機能が強化されたこともあって、ライバルたちと十分に戦える実力を持っている。
コスパも重要になるコンパクトSUVの中でも1ℓ級の最小クラスになるため価格はお値ごろ。特に4WD車はヒルディセントコントロールやグリップコントロールといった雪路やラフロードで便利に使える機能も備えており、レジャービークルとしての資質も十分。
最上級グレードのHYBRID MZ・4WDにナビを装着しても、コミコミ250万円の予算は余裕でクリアすることができる。また納期が比較的早いことも見逃せない魅力。相応の性能と機能を求めるユーザーにとっては見逃せない1台になるのは間違いない。
マツダ CX-3 XD
マツダ
CX-3
価格:192万5000〜328万9000円
【注目グレード XD 231万7000円(2WD)255万9000円(4WD)】
車両本体目標値引き額:18万円
リセール予想:C+
納期の目安:1~2か月
国内からタイに生産が移管されたこともあって先行きが心配された時期もあったが、1.5Lガソリン車(111PS/14.7kg・m)も1.8Lディーゼルターボ車(116PS/27.5kg・m)も販売は継続されている。
国内デビューは2015年とマツダSUVの中でもロングセラーのモデルになるが、頻繁な年次改良のおかげもあってその魅力は未だに色褪せていない。上級モデル譲りの技術が積極的に導入されていることもあって、このクラスの中ではトップレベルの走りが楽しめることも大きな武器といえるだろう。
コミコミ250万円の予算でグレードを絞り込んでいくと、ガソリン車もディーゼルターボ車も豪華内装と充実装備を備える最上級グレードは予算を大きくオーバーしてしまう。ターゲットになるのはガソリン車ならばレザーシート仕様の特別仕様車アーバンドレッサー(230万4500円〜)、ディーゼルターボ車ならばベーシック仕様のXD(231万7000円〜)だろう。
ガソリン車の伸びやかな爽快な走りか? ディーゼルターボ車の力強さか? とユーザーの好みによって選び分けができるのはありがたいが、ロングドライブ適性や燃費の良さを含めた走りの総合力はディーゼルターボ車の方が明らかに格上。走り重視というユーザーには、内装は少しシンプルすぎるかもしれないが、ディーゼルターボ車のXDをオススメしたい。
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
よく読まれている記事
冬は車内の温度が極端に低くなるため、適切に車内を温める必要がありますが、そんなとき頼りになるのがカーエアコン。しかし、正しい使い方を知らずに利用すると、逆に快適さを損なってしまうこともあります。今回は[…]
パンクなどの応急処置の際に利用する車載ジャッキ。飽くまでも緊急用で、メンテナンスでの使用はNG。この、便利ではあるが、使い方を間違えると事故の原因にもなるツールの、正しい使い方と、絶対にやってはいけな[…]
給油の際に、給油口のフタの裏にある突起のようなものに気づいたことはないだろうか? 実はコレ、とても便利な機能をもっているので、次回の給油で是非活用してみてほしい。 目次 1 知っているようで、実は見落[…]
全国各地で開催されたキャンピングカーショーやアウトドアイベントには注目車両が多数展示されている。しかし、なかなかイベントに出向くことができない方も多いのではないだろうか。そこで本記事では、各イベントで[…]
日本全国の高速道路には多くのサービスエリア(以下、SA)やパーキングエリア(以下、PA)が設けられており、長距離のドライブ中の休憩/食事/トイレなど、さまざまな要望に応える重要な役割を果たしています。[…]
最新の記事
- 「待ってました!」「このカタチで復活なんて」日産R32 GT-R EVコンバージョン、東京オートサロン2025に出展
- 全身を黒に染め上げたレイバックが登場 特別仕様車「Black Selection」を発売
- 「ブラックレザーでイメージ一新」「定番ワゴンの新フラッグシップ」レヴォーグ特別仕様車「STI Sport R-Black Limited」【同時に一部改良も実施】
- WRX S4の一部改良モデルを発表 特別仕様車「STI Sport R-Black Limited」も新設定
- シビックタイプRの新バージョン「RACING BLACK Package」、オートサロンでのお披露目が決定! ホンダ、「東京オートサロン2025」出展概要を発表
- 1
- 2