
株式会社BH AUCTIONは、和歌山県かつらぎ町の人気アウトドアショップ「Orange」とコラボレーションしたオークションを、日本最大級のネットオークションサービス「ヤフオク!」で、2023年1月16日(月)から22日(日)まで開催する。出品されているのは「Orange」を経営する池田道夫さんがコレクションしていた、アウトドアを感じさせるオシャレなヴィンテージカー(13台)だ。
●文:月刊自家用車編集部
ヴィンテージカーが1円スタートオークションに!
本場アメリカでモーターハウスを製造し続ける老舗メーカー「ウィネベーゴ」。当個体は同社が1973年に製造したクラシックキャンパーだ。グレードは当時の本格派キャンパーの中でも比較的コンパクトだった「ブレーブ18」。
運転が難しいと言われる大型のキャンピングカーの中では扱いやすく、日本国内での使用も現実的なクラシックRVであると言えるだろう。
外装はかなり年季が入っており、この車が辿ってきた歴史を感じさせるが、手は一切加えられておらず、そのままの状態で輸入された個体となっている。
また、本国アメリカでもこの種のオールドキャンパーの個体数はかなり減少していることから、国内で手に入れるのが非常に難しい車両であるのは言うまでもないだろう。
そして当個体で特筆すべきは内装だ。こちらも購入時からシートやカーペット、時計など小物類に至るまで、当時アメリカで使用されていた内装がそのままの状態で保存されている。
深みのあるカラーリングと、角張ったボディからも時代を感じさせる当車両であるが、一度中に乗り込めば、そこには70年代アメリカの世界が広がっている。
インテリアはブラウンを基調に統一されており、木製の収納棚、カウチが備えられている。またコップや食器類、バドミントンラケットなど生活感あふれる雑貨類も見つけることができた。こういった点は、これまでこの車を乗り継いできた人々の旅の思い出を連想させ、その時代を追体験させてくれる楽しさがある。
設備に関しては、本格派キャンパーということで、コンロシンクはもちろん、電子レンジやオーブンに冷蔵庫、シャワートイレまで備えており、まさにモーターホームといったところ。また発電機も備えているため、電子機器やヒーター等もエンジンを切ったまま使用できる。ただ排水は汲み出し式を採用しており、トイレなどを日本国内で使用するにはタンク式へとリノベーションする必要がある。
エンジンも問題なく動作することを確認している。名古屋のイベントに出展した際は、そのまま自走で参加したそうだ。購入してからはセルモーターを交換するくらいで、大きなトラブルも起きていないとのこと。またエンジンもパーツが豊富なダッジ製を搭載しており、万一のトラブルの際も比較的容易に修理できるから安心だ。
実際に使用するとなるとハードルの高いクラシックキャンパー。しかし、当車両は自分好みに手を加えていけば、十分実用に足る車両と言えるだろう。70年代カルチャーを全身に感じながら、本格的なキャンプを楽しんでみてはいかがだろうか。
出典:BINGO
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