北米スバルは、2023年4月5日から開催されたニューヨーク国際オートショー(プレスデー)でSUVクロストレックのオフロード特化型「ウィルダネス(Wilderness)」の2024年モデルを発表した。9.3インチ(約236㎜)の最低地上高を持ち、これまでになく頑丈で個性的なエクステリアが特徴だ。
●文:月刊自家用車編集部
ウィルダネス(Wilderness)ファミリーにクロストレックが登場。専用チューンのドライブトレーンを搭載
北米スバルがアウトバックとフォレスターにラインナップしてきたアウトドア向けに特化した専用グレード「ウィルダネス(Wilderness)」にクロストレックが加わった。シリーズで最も個性的なスタイリングを採用しているのがポイントだ。
エクステリアには全く新しいフロント/リヤバンパーと専用フロントグリル、大型のホイールアーチクラッディングと金属製のフロントスキッドプレート、独自のヘキサゴンデザインのLEDフォグランプ、マットブラック仕上げのアンチグレアフードデカールなどを装着する。
フロントドアとリアゲートには、SUBARU WILDERNESSのバッジが装着され、ボディ同色のルーフスポイラーや、ターンシグナル一体型のブラックサイドミラーが、SUVの無骨なイメージを高めている。
インテリアも「ウィルダネス(Wilderness)」専用の演出が施されている。フロントヘッドレストには「Subaru Wilderness」のロゴがエンボス加工であしらわれ、シフター/メーターリング/本革巻きステアリングホイールには、アルマイト処理を施した銅色のコントラストステッチを採用する。ほかにも全天候型フロアマットや取り外し可能な耐水性リアカーゴトレイ、リアゲートには、夜間の視認性を高めるLEDライトが装備される。
クロストレック「ウィルダネス(Wilderness)」の最低地上高は9.3インチ(約236㎜)で、ノーマルのクロストレック(北米仕様)よりも高められ、アプローチアングルは標準クロストレックの18.0度から20.0度へ、デパーチャーアングルは30.1度から33.0度へ、ランプブレークオーバーアングルは19.7度から21.1度へアップしている。
さらにフロントとリアのショックアブソーバーのストロークを長くすることで、荒れた路面でもタイヤが接地しやすくなり、走行安定性を向上し、減衰力の圧縮ストロークを長くすることで、荒れた路面での吸収力を高めて滑らかな乗り心地を実現しているという。最低地上高が高くなっているが、低いステップイン高を維持して乗降性も容易という。
また、タイヤも専用となり、泥、砂利、雪の上で最適なパフォーマンスを発揮するヨコハマGEOLANDARオールテレーンタイヤを装着。マットブラック仕上げの専用17インチアルミホイールに装着されたこのタイヤのサイドウォールには、浮き出た白い文字がエンボス加工されている。
パワートレーンは最高出力182PS、最大トルク176lb-ftの2.5L直噴水平対向エンジンを搭載。ディファレンシャルギア比の見直しやリニアトロニックCVTの再チューニングを行い、オフロード性能を向上させている。さらに、トランスミッションオイルクーラーの追加により、最大牽引力は2倍以上の1588㎏に向上している。
日本市場にも「ウィルダネス(Wilderness)」の投入が噂されているが未だ実現していない。ぜひこのクロストレック「ウィルダネス(Wilderness)」に期待したいところだ。
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