320馬力の2.0LVTECターボ搭載。ワイドフェンダー装着のハードなアキュラ「インテグラタイプS」米国デビュー

北米現地時間の2023年4月11日に、北米ホンダは海外高級ブランド・アキュラで販売されている5ドアハッチバックスポーツの「インテグラ」にハイパフォーマンスモデルの「タイプS」を追加することを発表した。その目玉は高性能タイヤを収めるために追加されたブリスターフェンダーと320馬力を発生する2.0LVTECターボエンジンだ。現地での発売は2023年6月からと公表されている。

●文:月刊自家用車編集部

大胆に張り出したブリスターフェンダーに265/30 R19ミシュランパイロットスポーツ4Sを収める

その昔、日本でも一世を風靡したホンダのスポーツモデル「インテグラ」。現在は北米市場では、ホンダの海外向け高級ブランド、アキュラの一モデルとして、さらには中国向けでは広汽本田汽車でホンダブランドの一モデルとして販売されている。2022年に登場した現行型は11代目シビックをベースとした5ドアハッチバックモデルで、アキュラ向けと広汽本田汽車向けでフロントデザインは異なるが、リヤコンビネーションランプに歴代「インテグラ」の意匠が受け継がれている。

320馬力を発生する2.0L直列4気筒VTECターボエンジン

今回発表された「インテグラタイプS」は、標準仕様の200馬力を発生する1.5L直列4気筒VTECターボエンジンに対し、320馬力を発生する2.0L直列4気筒VTECターボエンジンを搭載。加えて官能的なエキゾーストノートを奏でる専用の新型ハイフロー・エキゾースト・システムを採用。トランスミッションは専用のレブマッチング付き6速マニュアルとなり、リミテッド・スリップ・デフ(LSD)も装着される。

サスペンションも強化され、前後トレッドはノーマル「インテグラ」よりも大幅に拡大。専用にチューニングされた標準装備の Adaptive Damper System (ADS) は、インテグレーテッド ダイナミクス システム (IDS) によって制御され、コンフォート、スポーツ、スポーツ + ドライビング モードで明確な減衰特性を発揮する。

ブレンボ製4 ピストンモノブロックアルミニウムキャリパー

ブレーキシステムも320馬力を受け止めるべく、13.8 インチの大型 2 ピースフロントローターとブレンボ製4 ピストンモノブロックアルミニウムキャリパーを採用。タイヤサイズもノーマル「インテグラ」の235/40R18から265/30 R19へと大型化された。この大径タイヤを収めるべく、ブリスターフェンダーを装着し、全幅をノーマル「インテグラ」より約7㎝拡大。高性能化だけでなく存在感を高めるアイテムとなっている。

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