
ガソリン値上げのニュースを目にするたび、ため息が出ないだろうか。一時的な補助金の延長や税制議論が世間を賑わせているものの、相変わらず安定しないガソリン価格。昨年ガソリン価格が高騰した際にSNSでは「満タンにするのが恐ろしい」「メーターが減っていくのがストレス」といったドライバーの悲鳴が連日飛び交っていた。走行距離が多い人や大排気量車オーナーにとって、給油はもはや恐怖のイベントだ。
●文:月刊自家用車編集部
ガソリン補助金175円案、9月から財源不足で見直し浮上か?
ドライバーの生活を支えてきたガソリン補助金制度に、大きな転換点が訪れようとしている。政府・与党内で、これまで1リットル当たり170円程度を目安としてきたガソリン価格の抑制水準を、9月から175円程度へ引き上げる見直し案が浮上したという報道に、ニュースサイトやSNSでは「さらに値上げだってよ」「さすがに限界だわ」「一部安い地域も終焉か」など多数の反響の声が上がっている。
給油ランプ点灯で冷や汗!ガソリン高騰が止まらない現状
原油価格の変動や為替の影響、補助金の段階的縮小などにより、一時的に価格が抑えられた時期もあったが、ガソリン価格は高値圏での推移が続いている。かつてのように「リッター120円〜130円」で給油できた時代は遠い過去のものとなり、全国的に平均価格が高い位置で推移している過酷な状況だ。地域やハイオク指定車によってはリッター190円を超えるケースも珍しくない。
毎日の通勤や家族のお出かけ、仕事での長距離移動など、クルマが生活必需品であるドライバーにとって、この価格上昇はダイレクトに家計を直撃する。特にタンク容量の大きい大型車やSUVに乗っているオーナーからは「給油機のエラーを疑うレベルで支払額が跳ね上がった」という切実な声が上がっている。
人気車種で検証!レギュラー満タンにすると「いくら」かかるのか?
では、実際に街で見かける人気モデルを「1L=180円」として、タンク容量いっぱいにレギュラーガソリンを給油した場合、一体いくらの費用がかかるのだろうか。現実的な試算結果を見ていこう。
まずはタフな走りと存在感で圧倒的な人気を誇るピックアップトラック、トヨタ「ハイラックス」だ。燃料タンク容量は実に「80リットル」。空の状態から満タンに給油した場合、計算上の金額はなんと「14,400円」に達する。一度の給油で福沢諭吉や渋沢栄一が飛んでいき、千円札の束が一瞬で消え去る計算だ。ディーゼル仕様(軽油)であっても、軽油自体の値上がりにより給油時の負担感は極めて重い。
続いて、ファミリーカーの王道であるトヨタ「ノア/ヴォクシー」や「ハリアー」などのミドルサイズモデル(ガソリン車)。これらのタンク容量は概ね「52リットル」程度に設定されている。1L=180円で計算すると「9,360円」となり、かつては6,000〜7,000円程度で済んでいた給油が、今や1万円の大台に届く勢いだ。
「軽自動車なら安く済むのでは?」と思いがちだが、実は軽自動車も油断できない。例えば大人気のホンダ「N-BOX」やスズキ「スペーシア」のタンク容量は「27リットル(4WDは25リットル前後)」。満タンにすると「4,860円」と、5,000円近くの出費となる。軽自動車であってもワンコインでお釣りが来るような時代ではないのだ。
知っておきたい!今日からできるチリツモ「節約ドライブ術」
ガソリン価格そのものを個人でコントロールすることはできないが、日々の走り方やメンテナンスを工夫することで、燃料の消費を抑えることは十分に可能だ。
第一に徹底したいのが「不要な荷物の降ろしかた」だ。キャンプ道具や使わないゴルフバッグ、レジャー用品を積みっぱなしにしていないだろうか。クルマの重量が重くなればなるほど、発進時の燃料消費は跳ね上がる。トランク整理をするだけでも、年間を通せば馬鹿にならない節約効果が生まれる。
第二に「ふんわりアクセル」の実行だ。発進時の最初の5秒で時速20km程度までゆるやかに加速する意識を持つだけで、燃費は1割以上改善すると言われている。また、エアコンの使用状況を見直すことや、タイヤの空気圧を適正値に保つことも、転がり抵抗を減らして無駄な燃料消費を防ぐポイントとなる。
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