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「挿入時にいつも迷う…」「えっそんな判別方法あったの?」もっと早く知りたかった!ETCカードの裏表を間違えないカンタンな見分け方

料金所で停止することなく通過できるという利便性の高さや割引料金なども魅力で、年々、利用率が上がってきているETC。車載器を搭載する車両も増えてきている。そこで、ETCカード利用時のちょっとしたお役立ちテクニックを紹介しよう。

●写真/文:月刊自家用車編集部

ETC利用率は90%を超え、広く普及

ETCとは、エレクトロニック・トール・コレクション・システムの略称となり、日本語では電子料金収受システムとなる。高速道路や有料道路の料金所などに設置され、ノンストップで利用料金が収受される、便利なシステムだ。

国土交通省のデータによると、主要高速道路でのETC利用率は上昇しており、直近では90%を超える結果が出ている。一旦停止して料金をやり取りする手間が省けるだけでなく、各種割引サービスを受けられることも、利用率向上に寄与していると考えられる。

ETC利用状況の推移。※出典:国土交通省ウェブサイト

また、平成28年から運用がスタートした、双方向通信を採用したETC2.0も、当初の利用率は低かったものの、年々増加する傾向をみせており、徐々にではあるが、浸透しつつあるのがうかがえる。

街乗りのみという場合には、あまり恩恵は受けられないが、高速道路や有料道路を頻繁に利用する場合は、ETCを活用しない手はないだろう。

ETC割引で、もっとお得に高速道路を利用しよう

さて、先にも触れたが、ETC搭載車には各種割引が設定されており、高速道路などをお得に利用することができる。ただし、割引を受ける場合、ETCマイレージサービスへの登録が必要となるので、利用前に手続きを済ませておこう。

平日朝夕割引

平日の一定時間内で利用することで、回数に応じて30〜50%の料金還元が受けられる。対象は全ての車種で、平日の朝「6時〜9時」、夕方「17時〜20時」での利用に適応。割引対象道路は「NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)が管理する地方部の高速道路(東京・大阪近郊は対象外)及び宮城県道路公社の仙台松島道路」となる。

1ヶ月間の利用回数が5〜9回までなら、通行料金のうち最大100km相当分を約30%分還元、10回以上の場合は、通行料金のうち最大100km相当分を約50%分還元される。

休日割引(地方部)

普通車、軽自動車(二輪車)限定の割引制度。土曜や日曜、祝日の利用料金が、地方部で30%割引となる。

深夜割引

車種を問わず適応される割引。「毎日」0時〜4時の利用で、利用料金が30%安くなる。

各種割引の詳細は、どらプラ(ETCポータルサイト)の割引料金解説ページを参照してほしい。

ETC車載器に裏表を間違えずにカードを挿入する方法

ETC車載器には、ETCカードを正しくセットしないと、エラーとなりゲート通過ができなくなる。しかし、実際に車載器にカードを挿入する際に、裏表を間違えて「認識できません」などのエラーメッセージが出てしまうという経験は、誰しもあるはず。

カード挿入面を間違えると赤いエラーランプが点灯。機種によってはエラーメッセージなどが流れる。

実際、車載器とカードをみただけでは、どの向きで挿入すればいいかが判別しにくい。しかし、この問題を一発で解決するカンタンな見分け方があり、そのヒントは車載器に隠されている。

下の写真は車載器を真正面から撮影したものだ。カード挿入のスリット位置に対して、矢印で示した部分が厚くなっているのがわかるだろう。

この厚い側にカード読み取りの機器が入っているので、カードのICチップが車載器の厚い側に向くように挿入すればOKだ。挿入する方向は、カードの券面に矢印が印刷されているので間違えにくいだろう。

車載器のカード挿入スリットに対して厚い側にICチップが向くように挿入すればOK!

カードの裏と表を間違えてしまうという、ちょっとしたストレスもこの豆知識を知っていれば未然に防げるはずだ。正しい面と方向で挿入してもエラーが出る場合は、ICカードの接点部分が汚れている可能性も考えられる。その場合は、専用のクリーナーなどを使用してみるという方法もあるだろう。

【ETC接点クリーニングカード】

※車載器の操作等は、事故防止のためにも停車中に行いましょう