
1980年代〜90年代にかけてのいわゆるバブル景気時には、日本の各自動車メーカーから面白いコンセプトのクルマが多数リリースされた。その中でも、日産自動車が開発した一風変わった特徴を持つモデルを紹介しよう。
●文:月刊自家用車編集部 ●出典:『すごいクルマ事典』(内外出版社 刊)
パーツ交換で違う車に変身!奇想天外な小型車(※米国限定)
1986年に登場した、日産の2代目エクサ(EXA)は、ボディ後半部分が樹脂製で、アメリカではクーペとワゴンに変身が可能な、ユニークなコンセプトの車だった。ただし、日本の法律では変身が許されず、どちらかしか選べなかったというエピソードを持つ。
日本では実力を発揮できなかったアイデア車
1980代からアメリカでたくさん売れるようになった日本車は、デザインもアメリカのスタジオで開発する車種が増えた。1986年に登場した日産の2代目パルサーエクサ(日本国内での車名はエクサ)もアメリカのスタジオでデザインされ、クルマの後半部分が取り外して変身できるという斬新なアイデアを実現させた。
買うときはクーペスタイルかワゴンスタイルのどちらかを選びますが、クルマの後半部分の屋根などが樹脂製で取り外しができ、アメリカでは別のスタイルの屋根を買ってくれば、気分や用途に応じて自由に変身させて使用できた。
もっとも、当時の日本の法律では、クルマの形を勝手に変えることは許されず、クーペかワゴンを選んだら、違う形に交換することはできないようになっていた。ちょっと残念な車でもある。
ちなみに、日本の法律も1990年代から融通が利くようになって、今では多くのクルマにカスタマイズという変身用の部品が用意されるようになっている。
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