
休憩/給油のために、多くのクルマはサービスエリア(以下、SA)/パーキングエリア(以下、PA)に立ち寄ります。行楽シーズンや時間帯によっては、SA/PAの駐車場は非常に混雑するもの。しかし斜めに配置することで、1台でも多くのクルマが駐車できるよう工夫されています。そんな中、最近よく目にするのが青い枠で囲まれた駐車マス。この駐車マス、一見色がついただけに見えるかもしれませんが実は重要な役割を担っているようです。
●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
SA/PAの駐車場に増え始めた”兼用マス”とは?
青い枠の駐車マスは”兼用マス”と呼ばれるもので、異なる種類のクルマが利用可能な設計になっています。NEXCO中日本によれば大型車/普通車どちらも利用でき、大型車は1台、普通車は2台駐車可能とのことです。
なお、普通車は兼用マス内にて縦列駐車する旨の呼びかけがおこなわれています。
基本的に駐車マスは、トラックなどの大型車に対応したマスと普通車に対応したマスに分かれていますが、そんな中で導入されたのが兼用マス。兼用マスが導入されたことによって、元々限られていた駐車スペースを状況に合わせて有効活用できるようになったと言います。
より多くの大型車/普通車が利用できるよう、兼用マスの設置が進められている(中日本高速道路㈱より提供)
たとえば、深夜帯など普通車が少ない時間帯には、より多くの大型車が休憩するために利用することができます。普通車が多い時間帯では、一つのマスに2台の普通車が駐車できるため普段よりも多くの人を受け入れることを可能とします。
また駐車スペースの増加は安全な交通環境を実現するだけでなく、SA/PAなどの経済活動にも大きなメリットがあると言えます。
近年はSA/PAでしか買えない/食べられない食べ物/お店も多く、それを目当てに立ち寄る人もいるほどです。兼用マスがあれば、SA/PAグルメが話題を呼んで利用者が増えても、できる限り混雑を緩和できるというわけです。
昨今問題になりつつある、SA/PAの駐車マスの不足
東日本高速道路株式会社が2021年に公表した資料によると、SA/PAでは特に大型車の駐車スペース不足が顕著な問題となっていると言います。特に平日の夜間/休日/お盆/年末年始などの混雑期には、大型車の運転手が適切な休憩を取るのが困難になる場合があるようです。
これに対応するために、兼用マスは大型車用と乗用車用両方の駐車スペースとして機能することで、スペースの有効活用を促進しています。大型車の駐車マス不足が起こる背景には、”普通車が大型車の駐車スペースに止めてしまう”という問題があります。
普通車スペースが空いていないからと、勝手に大型のスペースに駐車してしまうことで、大型車が駐車できなくなるという状況になるのです。また普通車のドライバーの中には、普段運転しない人も多く、何も知らずに大型車の駐車スペースを使用してしまうということもあるのではないでしょうか。
大型車の駐車マス不足は、近年はニュースで取り上げられることが増え認知する人が増えましたが、駐車場のルールなどを改めて確認することが大切です。
多くの利用者が快適に駐車場を利用できるよう、兼用マスの使用方法は覚えておきたい(中日本高速道路㈱より提供)
大型車、特にトラックは日本の物流を支えてくれている大きな存在。利用者が少しでも快適にSA/PAを利用できるように、必ずルールを守りましょう。
このようにSA/PAの青い枠の駐車マスは、大きさの違うクルマが効率よく利用できるように設計されていました。特に大型車の駐車スペース不足という課題に対処し、ドライバーにとってより快適な休憩空間を提供しています。
SA/PAの駐車場は、利用者のニーズに合わせて進化し続けており、その一環として青い枠の兼用マスが設けられています。次にSA/PAを利用する際は、これらの駐車マスの存在にも注目してみるとよいかもしれません。
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