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[画像 No.12/13]「素っ気ないスタイル…」「安価なのに圧倒的な高性能」44ヶ月連続ナンバーワンの大ヒット軽自動車は、思わぬ騒動に巻き込まれトップセラーの座から陥落してしまった…。

N360をベースに開発され1970年に発売。しばらくはNⅢと併売され、Nのスペシャリティクーペという立ち位置も担った。スタイルの特徴はガラスハッチを縁取る黒い樹脂部品。そこから「水中メガネ」という愛称で人気者となる。精悍な外観同様、フライトコックピットと呼ぶ内装もNよりスポーティで上級。国産で初めて大型ルームランプ内蔵のオーバーヘッドコンソールも採用された。また前輪ディスクブレーキの採用もZが軽で初めて。前席優先設計とはいえ後席も実用レベル。エンジンは当初Nが誇る空冷式を引き継いだが、1971年のMCでライフに積まれた新世代の水冷式を追加している。