
近年のSUVには黒い樹脂パーツが多用されている。それらはクルマの印象を引き締め、デザインにアクセントを与えるが、紫外線や汚れによってくすみや色あせが起こりやすいという課題も抱えている。そんな黒樹脂パーツに適したコーティング剤として、株式会社カーメイトが発売している「ハイパーレジン」は注目の存在だ。ボディと黒樹脂パーツの両方に深い艶と優れた撥水性を与える、オイル系レジンを独自配合した高機能コーティング剤である。
●文:月刊自家用車編集部
5年の歳月をかけて完成した独自処方のオイル系レジンコーティング
カーメイトは2020年から、SUVの黒樹脂パーツの保護と美観維持に特化したコーティング剤の開発に着手した。黒樹脂パーツは表面の質感が独特で、従来のボディコーティング剤では満足な仕上がりが難しいためだ。その結果誕生したのが「ハイパーレジン」だ。特許出願中の水を含まない高濃度オイル系レジン処方を採用し、ボディの艶を深めながら、強力な撥水性能も発揮する製品に仕上げた。黒樹脂パーツにも充分な撥水と艶を与えられるため、1本でボディと樹脂パーツの両方に対応できるのも大きな特徴だ。
強撥水と深い艶を実現する高濃度レジンの秘密
「ハイパーレジン」は、施工後に表面にレジン被膜を形成することで水滴を強力に弾き、泥水や雨汚れを簡単に落とせる環境をつくる。さらに、ボディの艶感を格段に向上させ、しっとりとした深い光沢をもたらす。これは一般的なコーティング剤ではなかなか得られない高いレベルの仕上がりだ。高濃度のレジン処方によって少量でも十分な面積をコーティングできるため、コストパフォーマンスの面でも優れている。
SUVに多い黒樹脂パーツにも最適な設計
「ハイパーレジン」はボディだけでなく、未塗装の黒樹脂パーツにもしっかり効果を発揮する点が大きな魅力だ。近年のSUVはバンパーやドアミラーの樹脂部分が多く、これらのくすみを防ぎながら艶を持続させるためのメンテナンスが重要になっている。黒樹脂用に別途コーティング剤を用意する必要がなく、「ハイパーレジン」1本でボディと樹脂パーツをまとめて美しく保つことができる。これにより、メンテナンスの手間が減り、仕上がりも統一感がある。
使いやすさにも配慮した設計と付属品
施工方法はスプレーして拭き上げるだけの簡単な作業だ。ボディが乾いた状態でも濡れた状態でも使用可能で、忙しいユーザーにも使いやすい。1本で中型車のボンネットなら1〜3回スプレーが適量であり、1本で中型車約6〜7台分の施工が可能とされている。また、塗り伸ばし用と仕上げ用の2種類のマイクロファイバークロスが付属しており、拭きムラなく美しい仕上げをサポートする。
幅広いパーツに対応したマルチユース性
「ハイパーレジン」はボディや黒樹脂パーツ以外にも、ヘッドライトの黄ばみ防止やメッキパーツの光沢維持、ホイールの汚れ防止、ウィンドウの水はじき向上、そして内装樹脂の保護まで、多様なパーツに使用できる点も特徴だ。これ一本でクルマ全体の美観を手軽に維持できるため、ユーザーのメンテナンス負担を大幅に軽減する。
環境にも配慮したノーコンパウンド処方
本製品はノーコンパウンドで、すでに専門業者によるコーティングが施工されているクルマにも使用可能だ。ただし専門業者施工車の場合は、事前に免責事項の確認を推奨している。高濃度のレジン成分は塗装に負担をかけにくく、日常のメンテナンスに最適な製品といえる。
コストパフォーマンスに優れた詰め替え用もラインアップ
「ハイパーレジン」は、100ml入りのクロス付きタイプ(品番C210)に加え、180mlの詰め替え用(品番C211)も用意されている。継続して使用するユーザーにとって詰め替え用は経済的であり、環境負荷軽減にも寄与する。使い勝手の良さとコスト面でのメリットを両立したラインアップだ。
SUVの黒樹脂パーツメンテに最適な一体型コーティング剤
カーメイトの「ハイパーレジン」は、5年の開発期間を経て完成した独自のオイル系レジン処方により、ボディと黒樹脂パーツに深い艶と強力な撥水性を与える製品だ。施工の手軽さとマルチな使用範囲、少量で広範囲をカバーできる高濃度処方により、SUVのメンテナンスにおける選択肢のひとつとして有力な存在である。黒樹脂パーツの美観に悩むユーザーにとって、理想的なコーティング剤と言えるだろう。
写真ギャラリー
作業はたったの4工程。簡単にコーティングができる。
撥水性や艶がほしい車の各部にも使用できる。
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