
トヨタが4月6日、公式Xアカウントで快挙を報告した。「bZ4Xが2025年度下半期(2025年10月〜2026年3月)においても、電気自動車『国内販売台数No.1』となりました」 その言葉の裏には、2025年10月に断行した”フルモデルチェンジ級”の大改良がある。航続距離の大幅延伸、充電性能の革新、そして走りの質感まで根本から磨き上げたbZ4Xが、日本のBEV市場を塗り替えつつあるのだ。
●文:月刊自家用車編集部
「東京〜大阪をノンストップで行ける!」 航続746kmの衝撃
加速の「伸び」と「操舵感」を重点的に磨き上げた改良モデル。4WDモデルは0〜100km/h加速を従来の6.9秒から5.1秒へと大幅に短縮しており、パワフルでありながら滑らかな加速特性を実現している。ステアリングや足回りの徹底したチューニングに加え、4段階の回生パドルスイッチを新採用。ドライバーの意図を瞬時に反映する操縦性と、ストレスのない伸びやかなクルージング性能をさらに高いレベルへと引き上げた。
2025年10月9日に発売された一部改良モデルで、bZ4Xは電費性能を劇的に進化させた。WLTCモードでの一充電走行距離はFWDモデルで746km、4WDモデルでも687kmを達成。東京〜大阪間の約500kmを余裕をもって走り切れる数字だ。
この進化の核心は「増やすだけでなく、ロスを減らす」という発想にある。バッテリーセル数を従来の96個から104個(74.69kWh仕様)に増やして総電力量をアップしつつ、eAxleのエネルギーロスを約40%削減することで、電費を大幅に向上。ただ総電力量を増やすだけでなく、いかに電気をロスなく走行に使えるかに注力し、システム全体の最適化によって生まれた航続距離なのだ。
さらに、寒冷地でのEV利用を阻む「急速充電の遅さ」にも真正面から取り組んだ。新たに搭載した「バッテリープレコンディショニング」機能により、充電前にバッテリーを事前に温めることが可能に。外気温が-10℃という厳寒環境下でも、150kWの急速充電器であれば約28分という短時間で10%から80%まで急速充電が可能だ。
フルモデルチェンジか!? 走行性能も”別物”レベルに刷新
一部改良で、急速充電時にバッテリーをあらかじめ適温に暖めておく「バッテリープレコンディショニング」を搭載し、低温時の充電速度を改善。寒冷地でのユーザーの不安軽減と利便性向上に貢献している。また4WD車は走行制御・4輪駆動制御を強化することで走破性を高め、悪路や雪道での信頼性もアップした。
見逃せないのが、走行性能の大幅アップデートだ。eAxleの小型化・形状最適化により出力を大幅に引き上げ、0〜100km/h加速5.1秒(トヨタ社内測定値:数値はZグレード・4WD)という数値を叩き出した。これはスポーツカー顔負けのパフォーマンスである。
電動パワーステアリングのギアボックスをボディに直結することでステアリングのダイレクト感を向上させ、サスペンション・アブソーバーのチューニングにより乗り心地と操縦安定性も同時に磨き込まれた。パドルシフトによる回生ブレーキの4段階調整も搭載し、BEVならではの「操る楽しさ」も手に入れている。室内ではフロントドアにアコースティックガラスを採用し、静粛性も高められた。
内外装のブラッシュアップも見どころのひとつ。フード中央から両サイドへ伸びるLEDデイタイムランニングランプが昼夜を問わず存在感を放つフロントフェイスに一新。インテリアは水平基調のインパネ、14インチに拡大したディスプレイオーディオ、スマホ2台同時対応の「おくだけ充電」、そしてセンターリインフォースメントを廃して開放感を高めたパノラマムーンルーフ(Zグレード標準装備)など、日常使いのクオリティが大きく引き上げられた。
改良モデル発売後受注11,000台、前年比2,200%の衝撃 今年1月以降はCEV補助金130万円も追い風に!
インテリアの改良は「居心地の良さ」がテーマ。薄く水平基調のインパネで開放感を演出。14インチの大型ディスプレイや新設計のコンソール、スマホ2台分のおくだけ充電を備え、操作性と先進感を高めた洗練されたコクピットに仕上がっている。走行モードダイヤルや各種スイッチはドライバーが手を伸ばしやすい位置に再配置されるなど、使い勝手にも細かな配慮が光る。
改良モデルへの市場反応は数字が物語っている。発売初日の2025年10月9日から同年12月末までのわずか3カ月で、受注台数は約11,000台に達した。同期間(2025年10〜12月)のbZ4X販売台数は3,448台で、軽BEVを含む国内全BEVの中でトップに立ち、その伸び率はなんと「前年比2,200%」という驚異的な数字を記録した。
この快走を後押ししたのが、国のCEV補助金だ。2025年12月以前はbZ4Xへの補助金は90万円だったが、2026年1月1日以降の登録される車両は130万円まで拡大。これらにより本体価格から大幅な負担軽減が可能となり、EVへの乗り換えを検討していた層の背中を強く押すことになった。
こうした勢いを維持したまま、トヨタ公式Xが今回発表した通り、2025年度下半期(2025年10月〜2026年3月)においてもBEV「国内販売台数No.1」(自販連および全軽自協の公式資料等に基づくトヨタ自動車調べ)を達成。まさに「改良」の域を超えた進化が、日本のBEV市場に新たな基準を打ち立てた瞬間だ。航続距離、充電性能、走りの楽しさと、三拍子そろった”新生”bZ4Xの勢いは、まだまだ止まりそうにない。
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— トヨタ自動車株式会社 (@TOYOTA_PR) April 6, 2026
bZ4X
2025年度下半期 電気自動車
国内販売台数No.1!
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おかげさまでbZ4Xは2025年度下半期においても、電気自動車「国内販売台数No.1」となりました!
選んでいただいたみなさまに、心より感謝申し上げます。… pic.twitter.com/n5C3TBLaPt
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