
身近なキャンピングカーとして人気の軽キャンパーは、維持費も安く趣味や遊び用のセカンドカーとしても注目されている。キャンプや車旅で乗るなら外観はいかにも軽バン様ではなく、おしゃれなルックスで使い勝手の良い軽キャンが欲しい…という要望に応えたアウトドア好きの心をがっちり掴む1台を紹介しよう。
●文:月刊自家用車編集部
無骨だけどおしゃれ! 広々としたスペースを確保した2名乗車•就寝の潔い設計!
ジャパンキャンピングカーショー2025で旧型ディフェンダーのような顔つきの軽キャンパーを発見。埼玉県でキャンピングカーの製造•販売をするティピーアウトドアデザインのトラボイ NV100Mioだ。
TORAVOIS(トラボイ)とは、北米のインディアンが馬や犬に引かせるソリのこと。生活道具を積み込み、荒涼とした大地を突き進む無骨で逞しい姿をイメージしたカスタムコンプリートキャンピングカーが、ティピーアウトドアデザインが手がけるトラボイで、トラボイNV100Mioはその軽キャンパー版になる。
無骨なルックスに心を掴まれるアウトドア好きは多いはずだ。
トラボイ NV100Mioのべース車は日産•NV100 GXターボ。
展示車のフロントマスクは、オプションのDAMD リトルDコンプリートでドレスアップ。ベース車の面影を消してアウトドアにぴったりの顔つきにチェンジ。オプションの黒ホイール&タイヤが無骨さをさらに引き上げている。
一方で、内装は白を基調にウッディなインテリアを設え、おしゃれな空間が広がる。しかも居室空間は軽キャンパーにしてなかなかの広さだ。
この広大なスペースは2列目のシートを取り外し、2名乗車、2名就寝の割り切った定員設定によって確保されている。その中身をチェックしていこう。
乗車定員2名、就寝定員2名の車内は広々。ベッドマット+フレーム+クッションは標準装備。
快適な空間に必要最少限の装備。自分のスタイルで車旅が楽しめる!
荷室スペースの床の加工は重歩行仕上げで耐用年数が長く、天井とサイドは断熱シート張りで外の暑さ寒さを遮り、バンコンの快適空間を保つための基本構造は充実。
リアゲート側の両サイドには対面で小物入れ+キャビネットと小物入れ用の棚が設置され、車中泊キャンプや車旅で使う調理器具や保存食などの小物類が収納できる。
キャビネットと棚は標準装備。
キャビネットの収納力は十分あり、ポータブルバッテリー給電システムによるコンセントも設置。展示車には車中泊キャンプや車旅を想定してポータブル冷蔵庫が置かれていた。助手席側後方は棚のみで、就寝時は床が広々と使える。
助手席を倒せばカップホルダー付きのテーブルになる。一人旅で移動中のひと休みや食事をするときに便利だ。
助手席背もたれ裏にはテーブルになるボードを装備。
天井にはオプションのLED室内灯(3灯+間接)を装備。間接照明が居室をやわらかい光で照らし、窓と運転席の間に遮光カーテンをつければプライベートな空間が守られる。
車内の雰囲気は女性好みともいえる。
居室は必要最少限の装備だが、その分、車中泊キャンプの荷物がたっぷり積める。一人や夫婦で各地を巡り、美味しいものを食べる歩くグルメ旅にもいいだろう。車は寝るだけと決め込み、自分のスタイルで車旅が楽しめそうだ。
また、トラボイNV100Mioの無骨なルックスは、オーナーは男性だろうと匂わせることができる。ダッシュボードに男物の厳つめのキャップでも置けばマニッシュさが増し、女性の一人旅でも防犯上の安心度が増す軽キャンパーになってくれるはずだ。
展示車の価格は361万2500円(税込、諸費用等別途)。装備やルックスを考えれば高くはない。車両本体価格は250万円(税込)~となってる。
トラボイの名のとおり、未知の土地を旅する相棒として末長く活躍する軽キャンパーになってくれるはずだ。
主要装備(標準装備)
- ベッドマット+フレーム+クッション
- 床加工(重歩行仕上げ)
- 天井及びサイド断熱シート張り
- キャビネット右+左右小物入れ
展示車に装備されているオプション•参考装備品
- LED室内灯(小3個+間接) 4万9500円
- 遮光カーテン 8万8000円
- タイヤ+ホイール 11万円
- ポータブルバッテリー給電システム 16万5000円
- DAMD リトルD コンプリ
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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