
軽バンベースのキャンピングカーと聞くと、どこか簡素で最低限の装備にとどまるイメージを持つ人も少なくないだろう。しかし、今回紹介するモデルはそんな常識を良い意味で裏切ってくれる。ベース車はダイハツのハイゼットカーゴ。商用車の代表格として知られる軽バンだが、この車体に“遊びゴコロ”と“本気度”を注ぎ込んだ結果、驚くほど実用的かつ快適な軽キャンパーが誕生している。
●文:月刊自家用車編集部
ベース車両はダイハツのハイゼットカーゴ
ハイゼットカーゴキャンパーの魅力は、軽自動車ならではの取り回しの良さと維持費の安さにある。コンパクトな車体は狭い路地や駐車場でも扱いやすく、女性ドライバーやシニア層にも高い支持を得ている。
さらに、自動車税や重量税、高速料金に至るまでコンパクトカーよりもリーズナブル。エンジンは660ccながら、CVTとの組み合わせで街中や郊外の走行もスムーズ。四輪駆動仕様も選べるため、アウトドア派にはうれしいポイントだ。
燃費もWLTCモードで約15〜16km/Lと経済的。ガソリン代の高騰が続く中、旅のコストパフォーマンスにも優れている。
オレンジ色のシートが個性的な一台。
車内は2列目のシート以降のスペースがボックス席になっていて非常にシンプル。個性的なオレンジ色のシートはボディカラーとの統一感があり非常に魅力的だ。
2列目のシートは大きく、車幅をフルに活かしたサイズで広々としている。テーブルも広く2人で使うには最適なサイズ感だ。
ソファの背もたれ部分をテーブル位置にはめ込めばフルフラット空間ができあがる。大人でも十分に足を伸ばすことのできる広さは軽自動車とは思えない。あえて隙間ができるよう作られているので、テーブルを設置したままフラットにすることもできるのは嬉しいポイント。
天井部分にはソーラーパネルを備えているので、ポータブルバッテリーの充電も可能。キャンプや車中泊だけでなく、リモートワーク用の部屋として使ってみるのも良いかもしれない。
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