「これもう家でしょ…」いいえ、軽トラックです。嘘でしょ、と思うくらいの車内。4人寝られる本格はキャンパー。│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

「これもう家でしょ…」いいえ、軽トラックです。嘘でしょ、と思うくらいの車内。4人寝られる本格はキャンパー。

「これもう家でしょ…」いいえ、軽トラックです。嘘でしょ、と思うくらいの車内。4人寝られる本格はキャンパー。

軽トラックをベースにしながら、本格的なモーターホームの要素を凝縮したキャンピングカーが「Balocco(バロッコ)」だ。ベースとなるのはダイハツ・ハイゼットトラックでありながら、断熱パネルボディや二重窓を備え、ギャレーや冷蔵庫、サブバッテリー、ソーラーパネルまで装備する。手軽なサイズ感で運転しやすく、なおかつ車内では快適に過ごせるよう作り込まれた軽キャンパーであり、週末のレジャーから長距離旅行まで幅広く対応する一台となっている。

●文:月刊自家用車編集部

軽トラックから生まれた本格派キャンパー

バロッコは「軽キャンパーでありながら本格的なモーターホームを作る」というコンセプトから生まれている。ベースはダイハツ・ハイゼットトラックだが、ただ荷台にシェルを載せただけの簡易仕様ではない。ボディには大型モーターホームと同様の断熱パネルを採用し、窓も二重構造とすることで快適性を確保。小さなボディでありながら、快適に長旅ができるよう考え抜かれている。軽規格でありながら、作り込みのレベルはキャブコンやバンコンに迫る仕上がりを見せる。

雨の日でも安心できる装備

細かな装備の工夫もバロッコの魅力だ。ルーフから滴り落ちる雨水を前方に流すレインモールが標準装備されており、乗り降り時に水をかぶる心配がない。リアのドアには網戸が組み込まれていて、開け放したままでも虫の侵入を防げる。キャンプ場で自然の風を取り込みながら快適に過ごせる点は、アウトドアを楽しむユーザーにとって大きなメリットだ。さらに、集中ドアロックが採用されているため、キャビンから施錠すればリアドアも同時にロックされる。小さな利便性の積み重ねが、日常でも旅先でも使いやすさにつながっている。

水回りと電源を備えた安心の設備

車内にはギャレーが設けられ、10リットルの清水タンクと排水タンクが2本搭載される。調理や手洗いに使いやすく、タンクは取り外してメンテナンスも容易だ。さらに外部電源入力が可能で、キャンプ場やRVパークに設置されたコンセントからサブバッテリーを充電できる。走行充電やソーラーパネルによる発電と組み合わせれば、長期の滞在でも安心して電気を使える環境が整う。冷蔵庫や12Vクーラーといった快適装備を支える電装システムは、軽キャンパーの枠を超えた充実度を誇っている。

快適性を高める断熱と空間設計

断熱パネルと二重窓の採用は、四季を通じた車中泊に大きな効果を発揮する。夏は外気の熱を遮り、冬は冷気の侵入を防ぐため、エアコンやヒーターの効きが良く、快適な空間が保たれる。室内は4人が就寝可能なレイアウトが確保され、コンパクトながら家族旅行にも対応できる。家具や内装にはこだわりの素材が使われ、熟練の職人による手作業で仕上げられている点も特徴的だ。軽規格で取り回しやすいボディサイズを維持しつつ、快適な居住性を実現している。

安全性能と使い勝手も両立

ベースとなるハイゼットトラックは、最新の安全装備を備えている。LEDヘッドライトやフォグランプ、さらにスマートアシストによる自動ブレーキが搭載され、軽トラックでありながら安心して走行できる。エクストラグレードをベースにしたバロッコには、メッキグリルやLEDフォグなど上級仕様も取り入れられ、軽商用車のイメージを超える外観に仕上がっている。運転のしやすさと安全性は、長距離旅行において大きな安心材料となる。

軽キャンパーという選択肢

全長3395mm、全幅1480mm、全高1980mmというコンパクトなサイズは、都市部での普段使いから細い道の多い地方まで幅広く対応する。取り回しやすさと駐車のしやすさは軽自動車ならではでありながら、装備は本格派そのもの。車内で調理し、冷蔵庫を使い、電源を確保しながら就寝できる環境は、まさに“走る小さな家”と呼ぶにふさわしい。夫婦二人旅からファミリーでのアウトドアまで、幅広いシーンで活躍できる一台となっている。

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