●文:月刊自家用車編集部
ヴォクシー:モデル概要
ヴォクシーは、兄弟関係にあるノアと基本設計は共通。ただ、ノアは万人向けの“ふつう”をイメージしたデザインだが、ヴォクシーはシャープな尖ったイメージを演出することで、ヤングファミリーユーザー層をターゲットとしている。
7年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型ヴォクシーは、ノアで設定されている標準ボディ車は廃止され、すべてのグレードがエアロボディ車のみに。フロントフェイスも、ヘッドランプを上下分割タイプとするなど、ノアとは異なるデザインを採用する。サイドのウインドウグラフィックは共通デザインだが、テールランプは白色に変更され、リヤガーニッシュの色調も異なっている。
プラットフォームは、GA-Cベースのミニバン専用開発。衝突安全性と操安性、キャビンユーティリティを効率的に向上させている。パワートレーンもノアと共通で、ガソリン車は2Lダイナミックフォースエンジン、ハイブリッド車は1.8Lハイブリッドユニットを搭載。電動系やバッテリーまわりを最新世代にアップデートしたほか、動力分割機構ギヤの低抵抗化や駆動モーターの高出力化&小型軽量化が図られている。
トヨタセーフティセンスも最新世代を採用。新たな支援機能として駐車支援機能のアドバンストパークが用意されている。これはクルマ自体が空間認識をする自動駐車機能と、スマホを端末として車外から入出庫を制御するリモコン機能を備えるもので、ノア/ヴォクシーともにオプションで追加することが可能だ。
ヴォクシー:スタイリング&パッケージ
基本的なパッケージはノアと同じだが、ヴォクシーはエアロボディ車のみの設定。ノアと比べると前後マスクのデザインが異なっており、ヘッドライトも上下分割タイプとなる。
ヴォクシー:インパネ内装&シート
シフトは操作性に優れたエレクトロシフトマチックも選択可能。レバー右側には電子パーキングブレーキなどのスイッチ類が配置される。撮影車はセカンドキャプテンシート仕様の2−2−3の7名乗り。クッション素材の改良などでサードシートの居住性が向上したことも、新型の特徴のひとつ。セカンドシートにはOPでオットマン&シートヒーターを追加することが可能。前後に最大745mmの稼働するロングスライド機構を備えるなど利便性も向上している。
ヴォクシー:パワートレーン
ハイブリッド車の進化に目を奪われがちだが、ガソリン車も熱効率に優れる2Lダイナミックフォースエンジンを搭載したことで、余力感や加速のキレは明らかに向上している。サスチューンは、ミニバンの中では路面うねりや横Gを長めのストロークでいなすタイプで、リヤサスの沈み込みも上手に使う。ロール時の前下がり感も少なめ。先代よりも格段の進化を実感できる。
ヴォクシー:モデル変遷
【2022年1月:最新型】販売開始
兄弟車のノアと同時に販売開始。パワートレーンは2Lガソリン車と1.8Lハイブリッド車を選択可能。駆動方式はFFと4WDを用意。グレードはガソリン車もハイブリッド車も2タイプ。ノアとは異なり標準ボディ車の設定はなく、グレード名にSが付くエアロボディ車のみを選ぶことができる。発売当時の月販目標台数は5400台とされていた。
●ヴォクシー グレードバリエーション&価格 | ||
パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | 価格【FF/4WD】 |
1986cc直4DOHC 170ps/20.6kg・m | S-G(7名乗り)【CVT】 | 309万円/328万8000円 |
S-G(8名乗り)【CVT】 | 309万円/328万8000円 | |
S-Z(7名乗り)【CVT】 | 339万円/358万8000円 | |
1797cc直4DOHC 98ps/14.5kg・m + モーター(フロント) 70kW/185Nm | S-G(7名乗り)【電気式無段変速】 | 344万円(FF) |
S-G(8名乗り)【電気式無段変速】 | 344万円(FF) | |
S-Z(7名乗り)【電気式無段変速】 | 374万円(FF) | |
1797cc直4DOHC 98ps/14.5kg・m + モーター(フロント) 70kW/185Nm + モーター(リヤ) 30kW/84Nm | S-G(8名乗り)【電気式無段変速】 | 366万円(4WD) |
S-Z(7名乗り)【電気式無段変速】 | 396万円(4WD) |
ヴォクシー:最新値引き額/納期情報(2024年9月)
- 車両本体目標値引き額:-
- 納期の目安:–
- リセール予想:B
ノアと同様に、兄弟車のヴォクシーも受注を停止中。販売店サイドも「再開時期は分からない」という状態だが、冬に予想される一部改良時に合わせて受注が再開される可能性が高いだろう。
発売再開後は再び受注が殺到することが予想されるので、納車を急ぐなら予約販売で契約することも視野に入れたい状況だ。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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