
TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、スープラRZグレード(3.0L車)の一部改良モデルを発売した。価格は6速MT車/8速AT車ともに800万円。
●まとめ:月刊自家用車編集部
走りの質を貪欲に追求、細部まで細かくブラッシュアップ
今回発売される一部改良モデルでは、ブレーキ性能を向上させたほか、ボディやサスペンション、シャシー剛性の向上、チューニングの最適化、空力性能の改善など、走行関連機能に大幅に手を加えることで、さらなる一体感のある走りを追求。
具体的には新しいシャシーセッティングに伴い、アクティブディファレンシャルの制御を最適化することで、旋回中のアンダーステアを抑制し、ハンドリングを改善したほか、フロントに大径化したブレンボ製ディスクブレーキを採用することで、制動性能を強化。
大径化したブレンボ製ディスクブレーキを採用。ホイールアーチフラップの追加も改良点のひとつ。
ほかにも電子制御ダンパーの特性を見直しや、リヤ床下ブレースの構造強化、ブッシュ類を伝達性に優れた強化ゴムへの変更など、随所に走りの質向上の工夫が盛り込まれている。
リヤ床下ブレースの構造強化。
エクステリアには、ダックテールタイプのカーボンリヤスポイラーやホイールアーチフラップ追加などで、空力バランスとダウンフォースを最適化。TGRならではの性能追求の考え方が加えられている。
ダックテールタイプのカーボンリヤスポイラー。
カラーヘッドアップディスプレイ。
前後のタイヤ&ホイールも刷新。 フロント:255/35ZR19 タイヤ(MICHELIN PILOT SUPER SPORT)×9J鍛造アルミホイール(マットブラック塗装/ センターオーナメント付)リヤ:275/35ZR19 タイヤ(MICHELIN PILOT SUPER SPORT)×10J鍛造アルミホイール(マットブラック塗装/ センターオーナメント付)
スープラRZをグレード 一部改良モデルの変更点 | ||
目的 | 改良点 | 詳細 |
安心・安全 性能向上 | ブレーキ性能 | フロントブレーキを大径化し、brembo製18インチブレーキを採用 |
一体感のある 走りの向上 | ボディ・シャシー剛性 | リヤ床下ブレースの構造を強化 |
リヤサブフレームを強化ゴムマウントに変更 | ||
フロントコントロールアームに強化ゴムブッシュを採用 | ||
前後スタビライザーブラケットにアルミ強化品を採用 | ||
サスペンション セッティング | 前後のキャンバー角を変更 | |
電子制御ダンパーの特性を変更 | ||
フロントスタビライザーを強化 | ||
空力性能 | フロントにホイールアーチフラップを追加 | |
フロントタイヤスパッツの高さを拡大 | ||
ダックテールタイプのカーボンリヤスポイラーを追加 | ||
アクティブディファレンシャル | 新しいシャシーセッティングに伴い、アクティブディファレンシャル制御を最適化 | |
EPS制御 | 新しいシャシーセッティングに伴い、EPS制御を最適化 | |
よりスポーティーな意匠 | 内装 | ドライバーシートにGRロゴ刺繡を施したアルカンターラ®+本革シート表皮を採用 |
シフトノブに赤リング、赤ステッチを採用(6速MTのみ) | ||
赤色シートベルトを採用 | ||
ホイール | ホイールカラーにマットブラックを採用 |
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