【今年はオートマ車も!市販車へのフィードバックも期待大】チーム三菱ラリーアート、アジアクロスカントリーラリー2025への参戦を発表│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

【今年はオートマ車も!市販車へのフィードバックも期待大】チーム三菱ラリーアート、アジアクロスカントリーラリー2025への参戦を発表

【今年はオートマ車も!市販車へのフィードバックも期待大】チーム三菱ラリーアート、アジアクロスカントリーラリー2025への参戦を発表

三菱自動車が技術支援するチーム三菱ラリーアートは、2025年8月8日から16日にタイで開催されるアジアクロスカントリーラリー(AXCR)2025に、ピックアップトラック「トライトン」の3台体制で参戦することを発表した。

●まとめ:月刊自家用車編集部

3年ぶりの総合優勝を目指し、3台体制で参戦

今年で30回目を迎えるAXCRは、例年の約2000kmから約2500kmへと総走行距離が延長され、競技期間も8日間に延びるなど、例年以上に過酷な設定で競われる。

チーム三菱ラリーアートは、この厳しい条件に対応するため、「トライトン」のエンジン耐久性向上や足回りの熟成を図り、3年ぶりの総合優勝を目指すとのこと。

今回のチーム三菱ラリーアートは、タイのタントスポーツが運営を担い、三菱自動車からは増岡 浩氏が総監督として参加。また、開発部門のエンジニアが参戦車両の開発を行うとともに、競技期間中もチームに帯同。テクニカルサポートを提供する体制で挑むという。

なかでも今回の参戦で注目したいのは、三菱自動車の社員であり開発部門のテストドライバーである小出 一登選手が、競技用に最適化されたオートマチックトランスミッション車で参戦すること。市販車の高性能化技術検証を目的としたもので、ラリーシーンで得られた知見が今後の三菱車の開発に活かされることも期待できそうだ。

チーム三菱ラリーアート。ドライバーとコドライバーは、2022年大会で総合優勝を飾ったチャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォン組(タイ)が筆頭を務めるほか、2024年大会で5位入賞を果たした田口 勝彦/保井 隆宏組、そして2024年大会に初出場し完走した小出 一登/千葉 栄二組が引き続き起用される。

参戦車両の「トライトン」ラリーカーは、全長5070mm、全幅1865mm(ヨーター/ソムバットウォン車は1995mm)で、4N16型4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載。最高出力160kW以上、最大トルク500Nm以上を発揮し、変速機には6速シーケンシャルまたは6速オートマチックトランスミッションを採用される。

足回りにはクスコ製の差動制限装置付デフや減衰力調整式ツインダンパー、油圧式バンプストッパーが装備され、高い走破性と安定性を実現。ブレーキにはエンドレス製のモノブロックブレーキキャリパー、ワーク製のアルミニウムホイール、横浜ゴムのGEOLANDAR M/T G003タイヤを装着。エンジンフードやフロントフェンダー、ドアパネル、カーゴアウターパネルにカーボン製部品を採用することで、軽量化と剛性向上が図られる。

増岡 浩 総監督のコメント

「今回のアジアクロスカントリーラリーは、新型となった『トライトン』で臨む3度目のラリーになります。ハイスピードコースでの加速性能やテクニカルコースでのハンドリング、泥濘路や川渡りなど極悪路での走破性など、これまでにもあらゆる場面で高いポテンシャルを発揮してきました。今回はエンジンの高トルク化と耐久性向上のほか、足回りを中心に熟成を図り、総合優勝を狙えるクルマに仕上げています。メンバーは経験を積み、チームワークも高まり、チームとしての総合力が向上しています。3年ぶりの総合優勝に向けて最高の状態に仕上げていきますので、ご期待下さい。」

AXCR2025の概要

AXCR2025は、8月8日にタイ湾東海岸のパタヤでセレモニアルスタートを迎え、タイ国内を巡り、8月16日に再びパタヤでフィニッシュ 。山岳部、密林地帯、川渡りなど変化に富んだコース設定となっており、ドライバーと車両のさらなる高い耐久性と走破性が問われる大会となる 。チーム三菱ラリーアートは、ENEOS、HKS、ENDLESS ADVANCE、CUSCO、横浜ゴムなど、多くのパートナー企業の支援を受けて参戦することになる。

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参戦車両の「トライトン」ラリーカー

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