機械式駐車設備 操作支援ツール「新明和パーキングサポートアプリ『Spasa』」を開発

  • 2022/09/15
  • 新明和工業株式会社[PR TIMES]

※このページは、自動車関連企業等より配信されたパブリシティリリース記事をそのまま転載しております。掲載内容に関するお問い合わせ等につきましては、直接リリース配信元までお願いいたします。

業界初 アプリによる入庫可否判定・AI画像認識技術等による自動入出庫を実現し、利便性を向上

新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長:五十川龍之)は、このたび、エレベータ方式駐車設備「エレパーク(R)」E型・F型向け機械式駐車設備 操作支援ツール「新明和パーキングサポートアプリ『Spasa(スパサ)』」を開発、2022年10月20日から販売を開始します。

​『Spasa』は、IoTの活用により、マンション、オフィスビル等に設置された駐車設備の機能をさらに充実させるとともに、利用者様の利便性・安全性向上を実現するサービスです(オプション)。

今般新開発したアプリ『Spasa』の最大の特長は、あらかじめ車両のナンバープレート情報を『Spasa』に登録し、機械式駐車設備前の所定の位置に停車すると、設備側がナンバープレートを読み取り、AIによる画像認識機能により、必要なパレットを自動で呼び出すことを可能とした点です。本アプリを活用することで、ドライバーは、降車しての操作盤操作や、車内からのリモコン操作が不要になるなど利便性を大きく向上しました。さらに『Spasa』に入力したナンバープレート情報から自動車登録情報(以下、車検情報)を自動取得し、車両情報(全長、全幅、全高、車重など)をもとにアプリ内に登録された機械式駐車設備への入庫可否をその場で判断できる、業界初の画期的な機能を搭載しています。

また、電気自動車(EV)の普及促進に向け、輪番充電システムを開発し、『Spasa』の充電予約機能と連動させることで、出先からアプリ上で充電の予約も行えます。

今回の『Spasa』の開発は、モビリティーSaaS「Park Direct(パークダイレクト)」等を運営するスタートアップ企業 株式会社ニーリー(本社:東京都中央区、代表取締役:佐藤 養太、以下「ニーリー」)と共同で行ったもので、当社においてAI(人工知能)によるナンバープレートの画像認識技術開発およびアプリに搭載するコンテンツ制作を担当し、ニーリーがアプリの本体開発を担当しました。当社とニーリーは、2021年3月に駐車場・自動車向けの製品・サービスに対する付加価値向上と駐車場利用者様の利便性向上を目的とする業務提携を結んでおり、共に取り組みを進める中で、機械式駐車設備の運営に関する課題を以下の4つにしぼり、それを解決する手段として本アプリを開発しました。

■機械式駐車設備 運営における4つの課題:これらを『Spasa』が解決!
【課題1】収容車のサイズに制限がある

機械式駐車設備は、設備ごとに収容できる車両のサイズを設定しているため、空きパレットがあっても車種によっては入庫できない場合があり、ユーザーは車両サイズが設備側の条件に合うか、あらかじめ確認する必要がありました。

『Spasa』の「入庫可否判定」は、ナンバープレート情報を『Spasa』に入力することで、駐車設備側が国土交通大臣の認可を受けた登録情報提供機関のシステムから車検情報を入手し、新明和が保有する設備のデータベースと照合して、『Spasa』に登録されている機械式駐車設備であれば入庫可否判定をアプリ上で即時確認できます。利用者様のマンション購入時や車の買い替え時の利便性を向上しました。

入庫可否判定入力画面(左)  判定結果画面(右)入庫可否判定入力画面(左)  判定結果画面(右)

【課題2】入出庫などの機械操作がわずらわしい・時間がかかる
利用者様は、駐車・出庫の都度、リモコン操作もしくは降車して操作盤から収容パレットを呼び出す必要がありました。

SMART入庫:

ナンバープレート情報をあらかじめ『Spasa』に登録し、機械式駐車設備の前の所定の位置に停車すると、カメラがナンバープレートを読み取り、AIによる画像認識がパレットを自動で呼び出す「操作レス」を実現しました。本機能の使用可否は利用者様が自ら設定できます。

SMART出庫:

従来から「エレパーク(R)」にオプション提供しているスマートフォンからの「出庫予約」機能を『Spasa』に集約しました。前述のナンバープレート画像認識による「パレットの自動呼び出し」と2020年6月から提供を開始した「オートドアクローズシステム(自動扉閉装置)」との組み合わせにより、利用者様の降車回数や操作盤操作頻度を最大限減らし、雨天や風の強い場合でもスムーズな入出庫(SMART「入出庫」)を実現しました。


【課題3】利用者様のさらなる安全確保
機械式駐車設備は、利用者様が周囲の安全確認を行いながら操作する必要があります。

『Spasa』では、アプリ上で駐車設備の取り扱いについて確認できるコンテンツを用意しており、非常停止ボタンの位置確認など実機での教育を要する事項については、初回利用時に操作盤に取り扱い教育コンテンツ※が自動で表示されます。
また、必要な時にアプリ上で取扱説明書が閲覧できるため、利用者様に常に安全に駐車設備をご利用いただけます。
※事前に実証実験を経て教育の有効性を確認しています。

【課題4】EVの普及が進まない
機械式駐車設備内にEV充電設備を複数台数設置すると、最大需要電力が契約電力となるため、コスト面から、対象パレットの増設が難しいという課題がありました。

SMART充電:

1台分の受電容量で複数台(4~5台)の充電を行う輪番充電システム(少受電多大数充電)を開発し、利用者様の車両が未入庫の状態でも充電予約や充電完了時間等がアプリ上で確認できるなど利便性を向上するとともに、少ない受電容量で多くの車両の充電が可能となる仕組みを搭載しました。これにより、EV普及に向けたインフラ整備構築にも貢献します。

当社は、1964年に機械式駐車設備の第一号を開発して以来、快適な都市環境の創造を目指してさまざまな機械式駐車設備を開発してきました。現在、エレベータ方式の機械式駐車設備では国内トップシェアを誇り、近年は、目まぐるしい発展を遂げている東南アジア地域をターゲットに安全で快適な駐車設備の提供を目指して受注活動に注力しています。

今後も、『Spasa』の機能を充実させるなど、製品開発にとどまらず、利用者様にとって一歩先の上質なライフスタイルを提案するとともに、これまで培った技術力と新たな技術革新により、より安全で快適な都市インフラの提供に貢献してまいります。

 

  1. 主要販売先: デベロッパー
  2. 販売開始日: 2022年10月20日
  3. 『Spasa』対応の機械式駐車設備の設置開始:2023年10月/『Spasa』サービス開始:2024年4月
  4. 目標導入数: 30基/年

■『Spasa』補足情報
『Spasa』は、アプリストアからのダウンロードが不要で、取扱説明書などに記載されたQRコードを読み取るだけで、スマートフォンがあればどなたでも簡単に使用できます。

<推奨ブラウザ>
・Microsoft Edge Ver.17(2018/04公開)以降
・Google Chrome Ver.45(2015/09公開)以降
・Safari(iOS) Ver.11.3(2018/03公開)以降
※アプリのご利用時にかかる通信費は、ご利用者様の負担となります。

関連ページ:
製品情報「エレパーク(R)」
https://www.shinmaywa.co.jp/parking/products/products_er_0.html

国内初 機械式駐車設備向け「オートドアクローズシステム(自動扉閉装置)」の販売を開始
https://www.shinmaywa.co.jp/parking/news/product_news2020_0610_001244.html

新明和工業株式会社と、月極駐車場のオンライン契約サービスを運営する株式会社ニーリーの2社が業務提携
https://www.shinmaywa.co.jp/parking/news/product_news2021_0317_001332.html

<製品に関するお問い合わせ>
新明和工業株式会社 パーキングシステム事業部 営業本部 パーキング営業部
〒110-8620
東京都台東区東上野5-16-5
TEL:03-3842-6101
E-mail: parking@shinmaywa.co.jp
https://www.shinmaywa.co.jp/parking/

最新の記事