2022年春、ホンダのミドルミニバン「ステップワゴン」がフルモデルチェンジすることがティザーサイトを通じて発表された。現時点で判明している情報は限られたものになるが、その内容を紐解いてみたい。
●文/まとめ:自家用車編集部(ハラ)
6代目となる新型は、大ヒットを記録した初代&2代目路線に原点回帰
ティザーサイトで公開された画像は数点レベルだが、多くのユーザーの目を惹き付けるのは、新型を真横から撮影したカットだろう。ボディ全体を四角く仕上げた塊感溢れるスタイリングは、道具に徹したキャラで大ヒットを飛ばした初代&2代目に近いイメージで、最近のミニバンでよく目にする流麗な雰囲気を持つモデルとは明らかに異なる印象だ。
充実の内装仕立て&機能装備も見所。1ランク上のミニバンを目指す
当然のことだが、1BOX型ミニバンの強みを活かした広大な室内パッケージは健在。ホンダ独自のセンタータンクレイアウトのおかげもあって、フラット床面&天井までの室内高も十分に確保された、使い勝手の良いキャビンスペースを実現している。
装備関連も通信連携ナビを搭載した大画面車載ITユニットやフル機能版のホンダセンシング、SOSコールなど最新ミニバンにふさわしい内容が盛り込まれているが、従来型との違いを感じるのはセカンドシートのタイプ設定。
2−2−3の7名定員車と2−3−3の8名定員車が用意されるが、7名定員車にはオットマン仕様のセカンドシートも用意される。公開された室内画像を見る限り、従来型以上に室内意匠を豪華に仕立てた最上級グレードが用意される可能性が高い。
ホンダはワゴン型ミニバンのオデッセイをラインナップしているが、このモデルは2021年内で生産を終了することが発表されている。オデッセイはセカンドシートにオットマン付きのプレミアムシート装着車を設定しており、これがプレミアムミニバンを求めるユーザーから高く評価されている。ステップワゴンは、オデッセイが担っていたプレミアムミニバンという役割を引き継ぐことも期待されているのだ。
パワートレーンは最新仕様のe:HEVの搭載が有力
ティザーサイトにはe:HEV車とガソリン車が設定されることが記載されているが、その詳細は不明。ただし、最近のホンダ新型車の流れからすると、e:HEV車もガソリン車も従来タイプをベースに最適化された最新ユニットが搭載されるのは確実だろう。e:HEV車には2リッターガソリン+モーター、ガソリン車にはシビックで高く評価される1.5リッターターボユニットの搭載が有力だ。いずれも従来型を超える動力特性が与えられることで、幅広い速度域で扱いやすく走れるはずだ。
発売は2022年春。宿命のライバル、トヨタ「ノア&ヴォクシー」との戦いにも注目
すでにステップワゴンの現行型の生産は終了しており、現在は少数の在庫が残っているだけの状態だ。新型は2022年1月7日に概要が発表されたあと受注が始まり、実際の納車は春からというスケジュールになる可能性が高い。
ちなみに宿命のライバルといえる、トヨタの新型ノア&ヴォクシーも来年1月の発売が予定されており、すでにティザーサイトも開設されている。その詳細はステップワゴン以上に明らかにされていないが、TNGAプラットフォームへの刷新やフル機能版のトヨタセーフティセンスの採用など、これまで出し惜しみしていた最新メカニズムが投入されることで、飛躍的な進化を遂げるのは確実だ。
ここ数年、落ち着いた動きだったミドルミニバンだが、きたる2022年はステップワゴンとノア&ヴォクシーが投入されることで、大きな注目を集めるのは間違いないだろう。
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