【人気モデル 購入最前線】スズキ ソリオ編(2022年 7月)

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

スズキ
ソリオ

・ソリオ
G 158万1800円(FF)/170万7200円(4WD)
HYBRID MX185万200円(FF)/197万5600円(4WD)
HYBRID MZ202万2900円(FF)/214万8300円(4WD)

・ソリオ バンディット
HYBRID MV200万6400円(FF)/213万1800円(4WD)

車両本体目標値引き額:18万円
納期の目安:2~4か月
リセール予想:C+

【パワートレーン選び】最新制御を手に入れたハイブリッド車が一枚上手

高めの車高のハイトワゴンボディからして、走りは二の次のモデルという印象を受けるかもしれないが、実際に乗った印象はスイフト系に通じる高いスタビリティを実感できる。スズキ車に共通するほど良い硬さのサスチューンも踏襲されており、高速道路でも安定した走りを披露してくれる。ハンドリングは小気味良いとはいえないものの、狙ったラインを忠実にトレースできる良質な味付けで、走りの洗練感は先代よりも一枚上手に仕上がっている。

選べるパワートレーンは、ガソリンNA車(91PS/12.0kg・m)とハイブリッド車(91PS/12.0kg・m+2.3kW/50Nm)の2つ。いずれも動力性能と燃費のバランスの良さに定評がある1.2L直4エンジンを搭載している。

ガソリン車でも車格相応の走りを実現しているが、ISG(モーター機能付発電機)付きのハイブリッド車はそれ以上。電動アシストの介入が積極的になったこともあって、高速走行時の追い越し加速や街中での出足の鋭さは明らかに高まっている。

経済性も重視したいコンパクトカーだけに20万円を超える価格差は大きいといえるが、走りの余裕が高まっているハイブリッド車を選んだ方が満足度は高い。

モーターアシストが巧みになったこともあって、先代よりも走りの余力感が高まっている。多少価格は高くなるが、ハイブリッド車を選ぶのがベターだ。

【グレード選び】コスパに優れるハイブリッド車の入門グレード「MX」がベストバイ

先代よりもボディサイズが拡大されたことでキャビン&荷室のスペースが向上。より普段使いで便利な実用車に進化したことも現行ソリオの特徴。

グレード構成はガソリン車は「G」、ハイブリッド車は「ハイブリッドMX」「ハイブリッドMZ」「バンディット ハイブリットMV」の4タイプ。精悍なフロントマスクが与えられたカスタム仕様のバンディットは最上級グレードのみという設定だ。

現行ソリオは全グレードにスズキセーフティサポートが装着されている(一部グレードは非装着車も選択可能)ため、どのグレードも衝突軽減ブレーキ系や誤発進抑制機能は標準装着されるが、全車速追従機能付のACCはハイブリッド車のみという設定。ガソリン車のGを選ぶ場合はACCを選択することができない。

さらにGは、メーカーOPで用意される純正ナビシステム(9インチディスプレイ/フルセグTVなど)が選択できなかったり、パワースライドドア(左側)がメーカーOPになるなど、機能系装備もかなり控えめだ。

ハイブリッド車のMXとMZは、共にACCは標準で15インチアルミホイールが装着されるなど、走行関連機能に大差はないが、装備と加飾が少し異なる。上級グレードのMZにはヘッドアップディスプレイやLEDヘッドライト、本革巻きステアリングが標準になるなど、1ランク上の内容が盛り込まれている。

MXとMZの価格差は約17万円。装備内容がグレードアップするMZも魅力的だが、ナビが別売りということを考えれば、MXを選んでその価格差分をナビの購入に使うことをオススメしたい。

ちなみに標準車のMZとバンディットのMVは、ほぼ同等のグレード。装備機能に大きな違いはなく、内外装の意匠が異なる同等のモデルと考えていい。

撮影車はハイブリッド MZ。

撮影車はバンディット ハイブリッド MV。








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