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三菱 エクリプスクロス・伝統と最新が高次元で融合した、高性能SUV【国産車カタログ】

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

【プロフィール】アウトランダー譲りのPHEVは専用仕立て。1ランク上の走りを実現

三菱
エクリプスクロス
発売日2018年3月
価格:253万2600〜309万5280円(2018年3月当時 ※1.5Lターボ車の価格)

三菱の登録車としては、2012年のアウトランダーPHEVとミラージュ以来のニューモデルということでも注目を集めたエクリプスクロス。上級モデル譲りのパワーユニット設定や本格的な4WDシステムが与えられるなど、走りをかなり意識したスペシャリティ寄りのモデルに仕上げられている。

デビュー当時のパワートレーンは1.5Lターボ(150PS/24.5kg・m)のみだったが、2019年6月に2.2Lディーゼルターボ(145PS/38.7kg・m)を追加。2020年12月にはアウトランダーPHEVから継承発展した、2.4Lエンジンと前後のツインモーターを組み合わせたPHEV(エンジン:128PS/20.3kg・m 前モーター:60kW/137Nm、後モーター:70kW/195Nm)も設定されている。駆動方式はターボ車にはFF仕様も用意されているが、4WDがメイン。

4WD仕様には三菱伝統のS-AWC(Super-All Wheel Control)システムも投入されるなど、オンロード性能とオフロード性能を高い次元で両立していることが特徴。コンパクトSUVクラスとしてはやや高価なPHEV車が設定されていることもあって、コスパ面はライバル勢に見劣りしてしまうが、価格以上の高性能を実感できる実力モデルだ。

モデルネームは同社の往年のスポーツカー「エクリプス」と、クロスオーバーの「クロス」が由来。撮影車は2020年12月に登場したPHEVの「P」。

2020年マイナーチェンジ以降のモデルはブラックが基調色。「P」にはスウェード/合成皮革のコンビレザーシートが装着される。

後席スペースもコンパクトSUVとしては平均以上の広さを確保。荷室も天地の余裕はそれなりだが、奥行きは十分で実用性は良好。

【モデル変遷&グレード構成】2020年12月に待望のPHEV車を追加

2018年3月に発売開始。デビュー時に設定されたグレードは「M」「G」「G Plus Package」の3タイプ。駆動方式はFFと4WDが設定されていた。販売目標台数は1000台(月平均)になる。

2018年12月に一部改良を実施。フロントガラスの遮音性を高めて静粛性を向上させたほか、運転席/助手席シートヒーターを標準装備化。FF車にもアクティブヨーコントロールを採用することで、ハンドリングの軽快感や回頭性を強化した。

2019年6月にディーゼルターボ車を追加。グレード構成はターボ車と同様に「M」「G」「G Plus Package」に加えて特別仕様車「BLACK Edition」を設定。ディーゼルターボ車の価格は306万1800〜332万7480円。駆動方式は4WDのみとなる。


2019年12月に一部改良を実施。フロントドア各所にLEDインテリアイルミを追加した。

2020年12月にマイナーチェンジを実施。内外装の意匠変更を実施したほか、新たにPHEV車を追加。グレード構成はターボ車は「M」「G」「G Plus Package」、PHEV車は「M」「G」「P」を設定。PHEV車の価格は384万8900〜447万7000円。駆動方式はツインモーター4WDのみとなる。なおここでディーゼルターボ車が廃止されている。

2021年11月に一部改良を実施。予防安全機能の強化&設定拡大に加えて、PEEV車にマイパイロット(MI-PILOT)を採用。特別仕様車「G Limited Edition」を設定した。

【試乗インプレ】良質な走りはクラストップレベル。スポーツ好きはターボ車を選ぶのもアリ

動力性能はパワートレーンごとに大きな違いがあるが、いずれにも共通するのが本格4WDがもたらす走りの安定感。4WDとは思えぬほど良く曲がってくれるコーナリング性能に加えて、引き締められたサスチューンがもたらすフットワークも絶妙で、街中ドライブから高速走行まで手応え十分の走りを楽しむことができる。乗り心地は少々固め寄りだが、スポーツ&ツーリングを好むユーザーにとってはむしろ好感に思えるだろう。

パワートレーンはPHEVは万能タイプ。街中ではモーター主体のシリーズ式ハイブリッドとして振る舞うが、中高速域ではエンジン直動になるため幅広い速度域で力強い。

高速走行は苦手というよりもむしろ得意で、パワーユニットに負担をかける状況でも、ペダル踏み込みに素直に応えてくれる。PHEVシステムは先代アウトランダーをベースに最適化したものになるが、巧みな制御もあって電動からエンジン直動への切り替えも極めてスムーズ。満充電時では57.3kmのEV航続距離(WLTCモード)が可能と実用的な性能を持つ。

一方のターボ車は、絶対的な動力性能こそPHEV車に一歩譲るが、低中速域からキレイにトルクが盛り上がる特性で扱いやすい。軽い車重の利点もあって、コーナーでのキレはこちらの方が上。スポーティ重視ならばターボ車という選択もアリだ。ちなみにターボ車はFF仕様も選べるが、多少価格は上がってしまうが、4WD仕様を選ぶことをオススメしたい。

走る路面を選ばないこともエクリプスクロスの美点のひとつ。濡れた路面はむしろご馳走といってもいい。

「走る・曲がる・止まる」の理想を求めて開発されたS-AWCを搭載することで、ラフロードでも安定した走りを披露してくれる。


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