トヨタ、新型「シエンタ」デビューと同時に福祉車両「ウェルキャブ」も発表。要望の高いハイブリッドモデルの設定を拡充

車いす仕様車“タイプⅢ(ショートスロープ・助手席側セカンドシート付)”(設定グレード : Xグレード)(ガソリン・2WD・5人乗りタイプ)

トヨタ自動車株式会社は、コンパクトミニバン新型「シエンタ」を8月23日に発売。同時に福祉車両の「ウエルキャブ」も発売した。車いす仕様車タイプⅠと車いす仕様車タイプⅡ、車いす仕様車タイプⅢ、フレンドマチック取付用専用車の4タイプを設定。車両本体価格は202万2000円〜296万7000円(消費税非課税)。

●文:月刊自家用車編集部

車いすの乗車から固定までの一連の動作がシンプルな機構とし、操作性を大幅に向上

新型シエンタの福祉車両「ウェルキャブ」は、車いす仕様車“タイプⅠ(助手席側セカンドシート付/助手席側セカンドシート無)”、車いす仕様車“タイプⅡ(助手席側セカンドシート無)”、車いす仕様車“タイプⅢ(ショートスロープ・助手席側セカンドシート付/ショートスロープ・助手席側セカンドシート無)”、フレンドマチック取付用専用車の4タイプを設定する。

従来型シエンタに比べ、ラインナップをさらに拡充し、要望の高かったハイブリッドモデルを含めて設定グレードを拡大した。車いす仕様車は、車いすの乗車から固定までの一連の動作をシンプルな機構とし、操作性を大幅に向上させている。さらにショートスロープなどの新機能を加えたタイプⅢを新設定し、福祉タクシーやデイサービス送迎現場の困りごとを改善し、外出機会の増加に貢献するという。

車いす仕様車“タイプⅠ(助手席側セカンドシート付)”(ベースグレード X・ハイブリッド・2WD)(アーバンカーキ)

車いす仕様車 タイプⅠ 室内レイアウト図

車いす仕様車“タイプⅠ(助手席側セカンドシート付/助手席側セカンドシート無)”は、従来型シエンタから好評の後輪エアサスペンションによるなだらかなスロープ(スロープ角度9.5°)や前倒れ機能付き手動スロープを装備する。介助者が車いす利用者のすぐ隣に乗車できるシートレイアウトとして、車いす利用者も安心して移動できるようになっている。

車いす仕様車“タイプⅡ(助手席側セカンドシート無)”(ベースグレード G・ガソリン・2WD)(スカーレットメタリック)<オプション装着車>

車いす仕様車 タイプⅡ 室内レイアウト図

車いす仕様車“タイプⅡ(助手席側セカンドシート無)”は、主に車いすを利用する子供向けとして設定されている。ウェルキャブ専用の助手席シートを折りたたむと運転席から手が届く1.5列目に車いすのまま乗車が可能になっている。ストレッチャーでの乗車も可能だ。

車いす仕様車“タイプⅢ(ショートスロープ・助手席側セカンドシート付)”(ベースグレード X・ガソリン・2WD)(スーパーホワイトⅡ)

車いす仕様車 タイプⅢ 室内レイアウト図

車いす仕様車“タイプⅢ(ショートスロープ・助手席側セカンドシート付/ショートスロープ・助手席側セカンドシート無)”は、主に法人向けとして新設定された。ハッチゲートを開けると、車高降下と同時にショートスロープを展開。狭いスペースでも乗降が可能で、操作もシンプルなので乗降時間が短縮されており、暖気・冷気の流出も最小限に抑制されているという。

フレンドマチック取付用専用車(ベースグレード G・ガソリン・2WD)(スカーレットメタリック)<オプション装着車>

そしてフレンドマチック取付用専用車は、車いす利用者自身が運転するためのクルマとして、発進と低速時のステアリング操作力を新型シエンタのベース車と比べて約1/2に軽減している。ユーザーのニーズに合わせて運転補助装置の後付けに対応している。ハイブリッドモデルも設定され、電気式4WDのE-Fourもラインナップしている。

■新型シエンタ「ウェルキャブ」バリエーション&価格

*1 価格にはリサイクル料金は含まれない。
*2 運転補助装置など追加架装された場合は、持ち込み登録となる場合がある。
*3 消費税込みの価格。車両購入時に運転補助装置を追加架装された場合は非課税。


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※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。

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