
厳寒期の北海道で最新のアイスガード7の実力をチェックする機会を得た。前モデルのアイスガード6からの進化はもちろんだが、一番感じたのは「日常で頼れる信頼性」がさらに高まっていること。これからの時期、早めの対策が肝心だ。
●文:川島茂夫 ●まとめ:月刊自家用車編集部
一言でまとめれば、扱いやすいスタッドレス
スタッドレスタイヤの性能評価で最も重視されるのが氷上性能だ。当然、開発でも最優先される性能項目であり、アイスガード7(iG70)も例外ではない。社内テストでの従来型となるアイスガード6に対するiG70の氷上制動はは14%の向上だという。今回の試乗時の制動テスト結果もほぼ同じ結果であり、初速から停止までの制動力の変化もとても少なかった。
停止後スタート地点に戻るために氷上でUターンするのだが、ここでのグリップも好感触。テスト合間のちょっとしたチェックだが、横方向のグリップもよく、また滑った後のグリップ回復もいい。グリップ力が接地面全周において安定していることとグリップの回復性は扱いやすさでは重要な要因であり、グリップ限界の高さとともに安心感を高めてくれる。
しかもiG70は圧雪やシャーベットなど路面状況の変化にも強い。グリップ限界が路面状況により大きく変化するのは仕方ないが、特性が変わってしまうと途端に対処が難しくなる。運転には条件反射や馴
れの部分もあり、路面状況が変化してもそれまでの運転が通用する、あるいは滑った時の反射的対処が通用するかは重要な問題。iG70は様々な路面状況下で前述の摩擦円や回復性を維持。グリップ限界の変化に応じて速度を適切にコントロールすれば後は普段どおりの運転で不安なしなのだ。
一言でまとめれば、扱いやすいスタッドレスなのだが、性能を引き出すためのタイヤからの要求が少なく、慣れ親しんだ運転で済むのが有り難い。降雪地域のユーザーには釈迦に説法だが、雪道の走行経験が少ないユーザーには尚更である。
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