ポルシェ×盆栽!? 356スピードスターをベースにした作品「Bonsai 356」が日本初公開!

ポルシェジャパンは、ポルシェと現代アーティストとのコラボレーション作品「Bonsai 356」(ボンサイ 356)を2022年11月18日(金)から20日(日)の期間、渋谷パルコで展示する。また、ポルシェのブランド体験施設「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」でも現在公開中だ。

●文:月刊自家用車編集部

“わびさび”をポルシェで表現するとこうなる

「Bonsai 356」は、1955年製のポルシェ356スピードスターを採用し、原材料をむき出しに日本の美意識“わびさび”を表現した、現代アーティスト、ダニエル・アーシャムが手掛けた駆動可能な作品だ。

車の製造の歴史に寄り添いながら、経年変化や摩耗を明らかにするために約2年間の制作期間をかけて完成した。不完全なものを受け入れ、時の流れの中に安らぎを見出すことは、Bonsai356の削ぎ落とされたローメタルの外装と藍染めの内装の両方に表れている。

外装は、塗装をすべて剥がし、溶接部やピットマーク、時間の経過による自然な摩耗をそのままに、日本の製造工程に基づき、亜麻仁油の層のみが金属素地を風雨から守っている。リヤエンジングリルには、盆栽を模したパテンドブロンズのレリーフが追加され、ヘッドライトカバーからナンバープレートまで、使い込まれたオリジナル部品を使用。すべての機能部品が工場出荷時のレベルにまでレストアされており、Bonsai356は走行可能な車両作品となっている。

使い込むほどに味わい深くなる

インテリアには、日本のファッションデザイナーである小木“Poggy”基史氏と藤原裕氏とともに、日本の伝統的なファブリックで構成。運転席と助手席、そしてトランクカバーには、藍染めのパッチワークのテキスタイルを使用し、ドアトリムやシートの縁には、藍染の綿布を縫い付けたアレンジを施している。そして最後のファブリックとして、ルーフを覆う日本製のデニムを製作。これら3つのファブリックは、使い込むほどに味わい深くなる素材を選び、車全体が持つわびさびをさらに高めている。

トランクルームのスペアホイールの下には、畳が置かれており、通常、居住空間の床材として使用される住宅建築の結びつきは、わびさびのような「おもてなし」への作家の憧れ、つまり「お客様を迎え入れる温かさ」を表現するためのディテールだ。

本作品を手掛けた現代アーティストのダニエル・アーシャムはこう語る。

「356は、ヘリテージブランドの原点として、ポルシェの中でも非常に興味深い位置にあります。70年近い歴史を持つこの車には、私たちが知っている現代のポルシェブランドのルーツが、最も純粋な形で含まれているのです」

なお、ダニエル・アーシャム氏はポルシェジャパンによるオリジナルPodcast「Bucket List-Driven by Dreams-」(2022年11月23日、30日公開)に出演する予定。

「Bonsai 356」(ボンサイ 356)作品展示について

・渋谷パルコ 1F 公園通り側入り口前 2022年11月18日(金)〜20日(日) 11:00〜21:00
*雨天の場合、展示は中止
・ポルシェスタジオ銀座 2022年11月21日(月)〜11月27日(日)
・ポルシェスタジオ日本橋 2022年11月28日(月)〜12月4日(日)


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