ベントレー独自の世界観とクラフトマンシップを損なうことなく、環境に配慮した至高のデザインをカタチにするという歩みを進めるベントレーから「ベンテイガ オデッシアン エディション」が発表された。
●文:月刊自家用車編集部
最高出力は462PS
2021年、フライングスパーに初めて設定されたオデッシアンエディションは、2035年のラグジュアリーモビリティを見据え、「ビヨンド100」戦略の一環として製作されたコンセプトカー「EXP 100 GT」を参考にしてデザインされている。ベンテイガ オデッシアン エディションもフライングスパーのそれと同じくハイブリッドパワートレインを搭載し、最高のパフォーマンスを実現するモデルだ。
ハイブリッドパワートレインはV6ガソリンエンジン、電気モーター、改良された18.0kWhバッテリーを組み合わせ、ほぼ無音で走るゼロエミッションのEVモードからスリリングなフルスロットルの加速まで、実に様々な走行シーンに対応。また、電力のみの航続距離はWLTPで45km以上に向上している。
3.0リッターTFSI V6ガソリンエンジンと100kWのモータージェネレーターからなるシステム全体で最高出力は462PS、0-100km/hはわずか5.3秒、最高速は254km/h。ゼロ回転からフルトルクを発生する電気モーターの特性を活かしたハイブリッドだからこそ、息を呑むほどのエフォートレスなパワーを体感できる。
現在、ベントレーでは14モデルのうち7つにハイブリッドの設定があり、なんと全ラインナップの50%が電動化されているのだ。
長期使用に耐える天然レザーを採用
パワートレーンだけでなく、キャビンの素材にもサステナビリティへのこだわりが感じられ、センターコンソールに使用されるオープンポア仕上げのコア材は、ハイグロス仕上げのウッドパネルに比べてラッカー使用量が90%少ないため、コア材が持つ美しくナチュラルな風合いが引き立ち仕様となっている。オープンポアのウッドパネルは杢目の美しい最高のコア材を厳選し、ラッカーを3層だけ重ねて仕上げているが、ラッカー塗膜は3層合わせて、わずか0.1mmという薄さとなっている。
フェイシアとウエストレールにはシンプルで洗練された「ピアノリネン」のウッドパネルを使用。インテリア全体を彩るレザーは、このモデルのために用意された3色のカラーパレットで新鮮な趣を演出している。長期使用に耐える天然レザーも新素材同様にサステナブルな素材であり、キャビンの多くの箇所に使用されている。
キャビンにはその他に、英国産ウール100%のツイード生地を使用したパネルも使用され、褐色の糸で織られた天然素材の高級ツイード生地はベントレーのために特別に製作されたものとなっている。
レザーは「ベルーガ」、「ポーポイズ」、「クリケットボール」、「ブルネル」、「バーントオーク」の5色から選択したカラーに、明るくモダンなレザーである「リネン」を組み合わせ、アクセントカラーとしてソフトで温かい印象の「オータム」を配置。こうして完成する3色のカラーパレットは第2世代のベンテイガでは初採用となります。乗降時にはオデッシアンエディション専用のトレッドプレートが目に入ります。トレッドプレートはDピラーのエクステリアバッジと統一されたデザインです。
フライングスパー オデッシアン エディションに採用されたオンブレ(ぼかし)仕上げの刺繍が、ベンテイガ オデッシアン エディションの各シートにも施され、刺繍糸で微妙なグラデーションが表現されています。
エクステリアについては、ボディの低めの位置にあるブライトウェア(前後バンパー、ヘッドライトサラウンド、テールライトサラウンド、ボディサイド下部のクローム)と22インチ10本スポークホイールにアクセントカラーとして「ペールブロッガー」のペイントが施され、静謐な雰囲気を漂わせます。エクステリアカラーはアクセントカラーの「ペールブロッガー」と調和するように考え抜かれた6色が推奨カラーとして用意されますが、全60色以上のカラーパレットから選択することもできます。
電動化の未来
ベンテイガ オデッシアン エディションは電動化モデル最高峰のラグジュアリーを提供し、音もなく滑るように街中を進みますが、グランドツアラーとしての実力も兼ね備え、都会を離れてロングドライブも楽しめるモデルだ。
ベントレーは2025年までにハイブリッドモデルを全ラインアップに投入することと、ベントレー初のバッテリー式電気自動車(BEV)の発売を予定している。
ベンテイガ オデッシアン エディションは2023年第1四半期の生産開始に先立ち、2022年11月に受注を開始する。※日本への導入は未定
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