ドイツのチューナーブランド「NOVITEC」の日本法人である株式会社ノビテックグループジャパンは、フェラーリ296GTBのノビテックバージョンを発表した。
●文:月刊自家用車編集部
NOVITECだから実現した、最高のチューニング
296GTBは、フェラーリのミッドリアエンジンの2シーター・スポーツベルリネッタのコンセプトをさらに飛躍させた革新をもたらすモデル。新型の120°V6エンジンは、プラグインハイブリッド(PHEV)モーターとの組み合わせで830hpを発生させ、最大性能を発揮させるようなドライビングはもちろん、日常のドライビングにおいても興奮をもたらす、ドライビングプレジャーの概念を再定義する車両だ。
フェラーリは現在の F1 レースカーから最先端のハイブリッド高性能スポーツカーの生産に技術移転を実施しており、296GTBはその技術移転を代表する例だ。技術転移には新設計のツインターボV6エンジンだけでなく、V6エンジン後方に配置されたエンジンの排気ガスを電気エネルギーへと変換してエンジン出力を上乗せするハイブリッドシステムからモーターまで、広範囲に渡る。スーパーカーのチューニングスペシャリストとして、NOVITECはフェラーリ296GTBのためのテーラーメイドデザインを提供し、2シーターをよりダイナミックで印象的な外観に仕上げた。
様々なバリエーションが用意されたNOVITECのハイパフォーマンス・エキゾースト・システム、スポーツキャタライザー、エアフローを最適化したターボ・インレットにより、エンジンの吸排気の機能をより高めている。ノビテックのチューニングを行うことにより296GTBのシステム出力は38馬力アップし、638kW / 868psに上昇。
21インチと22インチの直径を持つ特別仕様のNOVITECハイテク・ホイールは、Vossenとの協力で製作され、NOVITECのスポーツスプリングは、ハンドリングをより俊敏なものへと変化させる。
世界で最も高級な自動車のための高性能エキゾーストシステムは、NOVITECの専門分野だ。V6用エキゾースト・システムは、ステンレス製とF1レースでも使用されているハイテク合金、インコネル製がある。エンジンルームの温度を最適化するため、すべてのシステムは高温断熱材で覆われている。インコネル製では、この効果をさらに高めるために、999の微細な金メッキが施されており、エキゾーストを特別なものにしている。
排気フローを最適化するために、NOVITECのエンジニアはさらにカスタムターボインレットパイプとテーラーメイドの100セルメタルキャタライザーを開発した。NOVITECエキゾーストの加工により、ピークパワーは28kW/38hp向上。このエキゾーストノート(自動車のマフラーから発生する排気音)は、アクティブに制御されるバタフライバルブを備えたバージョンで、ドライバー個別に調整することが可能だ。
NOVITECではエキゾーストシステムを視覚的に表現するために、直径102mmの様々なテールパイプを用意。このテールパイプは、カーボン製カバーの有無にかかわらず、特にスタイリッシュな999ファインゴールドメッキがオプションで用意されている。NOVITEC は、エキゾーストパイプをリアエンドに完璧に統合するためのメッシュインサートも用意しており、エンジンルームからより多くの熱を持った空気を排出することができる。
NOVITECのエアロダイナミクスを向上させるネイキッドカーボンコンポーネントは、現在開発中だが、外観を魅力的に見せるための各種ハイテクホイールを取り揃えている。このホイールは、アメリカの最先端鍛造ホイールメーカーであるVossen社と共同で開発されたもの。NOVITEC NF10は、ハイテクブランクから最先端の機械加工技術で製造されたホイールで、296GTBのホイールアーチの下にあるスペースを有効的に活用している。
今回の写真では、72 色のカラーバリエーションとさまざまな表面仕上げの中から、ハイグロスブラックとセンターロックルックのハブカバーが選ばれている。NF10ホイールは、5本の繊細なツインスポークがアウターエッジまで伸びており、このキングサイズのホイールでは最軽量の部類だ。フロントに9.5Jx21インチのホイールと255/30ZR21タイヤ、リアアクスルに 11.5Jx22インチのリムと335/25R22 タイヤの組み合わせを装着した2シーター。両アクスルの直径が異なることで、フェラーリのウェッジシェイプがより強調されている。
NOVITECのスポーツスプリングは、車高を35mm下げるのに最適なパーツだ。車高を下げることでルックスだけでなく、低重心化によるハンドリングにも好影響をもたらす。駐車場の出入り口やスロープの移動を容易にするため、296GTBにはNOVITEC フロント・リフト・システムも用意。これは、ボタンを押すだけで車両のノーズを約40mm持ち上げる油圧式リフトアップとなっている。
出典:PRTIMES
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
よく読まれている記事
給油の際に、給油口のフタの裏にある突起のようなものに気づいたことはないだろうか? 実はコレ、とても便利な機能をもっているので、次回の給油で是非活用してみてほしい。 目次 1 知っているようで、実は見落[…]
パンクなどの応急処置の際に利用する車載ジャッキ。飽くまでも緊急用で、メンテナンスでの使用はNG。この、便利ではあるが、使い方を間違えると事故の原因にもなるツールの、正しい使い方と、絶対にやってはいけな[…]
冬は車内の温度が極端に低くなるため、適切に車内を温める必要がありますが、そんなとき頼りになるのがカーエアコン。しかし、正しい使い方を知らずに利用すると、逆に快適さを損なってしまうこともあります。今回は[…]
「ETC2030年問題」という言葉、聞いたことがありますか? 2030年までにセキリュティシステム規格の大幅変更により、現在使われているETC車載機器の一部が使えなくなってしまうという問題です。「20[…]
普段クルマに乗っているときに遭遇する問題のひとつとして、フロントガラスが曇ってしまうことが挙げられます。この現象は単なる不便さを超え、視界が制限されて交通事故につながる可能性もあります。ガラスの曇りは[…]
最新の記事
- 1
- 2