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トヨタの欧州部門が、2023年5月30日にコンパクトカー「ヤリス」欧州仕様の改良モデルを発表した。最新ハイブリッドシステムを追加投入したほか、専用塗装の特別仕様車「プレミアエディション」を設定する。欧州の一部市場では新型「ヤリス」のオンライン予約が6月から開始される。
●文:月刊自家用車編集部
第5世代ハイブリッド技術を搭載した最新ハイブリッドと安全・運転支援システム「T-Mate」を採用
欧州で競争の激しいBセグメントにおいて、クラストップレベルの品質を実現しているトヨタ「ヤリス」の欧州仕様車。今回の改良では、従来からラインアップされている「Hybrid 115」に加えて、第5世代ハイブリッド技術を搭載した「Hybrid 130」を追加した。
「Hybrid 130」は、モーター・ジェネレーターを大型化・高性能化した新型トランスアクスルや、パワーコントロールユニット(PCU)のソフトウェアとハードウェアの見直しにより、システム全体の出力は116PSから130PSへと12%向上し、モーターの最大トルクも全回転域で141Nmから185Nmへと30%向上した。0-100km/h加速は9.2秒、80-120km/h加速は7.5秒と公表されている。
この新型「Hybrid 130」パワートレーンは、特別仕様車「プレミアエディション」と「GR SPORT」の全グレードに標準装備となる。
また、最新の「トヨタセーフティセンス」を含む安全・運転支援システム「T-Mate」が新設定され、正面衝突の可能性や、歩行者、自転車、そして新たに二輪車を含む、より幅広い対象物や車の進路を認識できるようになったプリクラッシュセーフティシステムや低速走行時に身近な事故の危険性を回避するプロアクティブ・ドライビング・アシスト、万が一、ドライバーが体調を崩したり、動けなくなったりした場合に、ドライバーをサポートする「緊急運転停止システム(EDSS)」も新搭載されている。
さらにインテリアでは、カスタマイズ可能なデジタルメーターを採用。「High」「GR SPORT」「プレミアムエディション」の12.3インチのデジタルコンビメーターは、スマート、カジュアル、スポーティ、タフという4つのモードで表示切替が可能だ。
ディスプレイオーディオは、Apple CarPlayとAndroid Autoの両方を使用して、スマートフォンのワイヤレス接続が可能になり、「トヨタセーフティセンス」を含め、データ通信モジュール(DCM)により、ソフトウェアアップデートをオンラインで行えるようになった。加えて、スマートフォンを使って最大5人のユーザーを登録、クルマにアクセスできるスマートデジタルキーも採用されている。
今回の新型「ヤリス」欧州仕様の発売と同時に追加される特別仕様車「プレミアエディション」は、ルーフとピラーにコントラストブラックを配した専用のネプチューンブルーのバイトーン塗装を採用。シート表皮のコントラストステッチやインストルメントパネルとドアパネルのデコラインにもブルーをあしらい、新デザインの17インチブラック切削アルミホイールを装備する。ボディカラーはプラチナムパールホワイトとシルバーメタリックのバイトーン塗装も用意される。
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