
ロールス・ロイスはプライベート・コレクション「ブラック・バッジ・カリナン・ブルー・シャドー」を発表した。
●文:月刊自家用車編集部
宇宙空間をイメージした特別なロールス・ロイス
ロールス・ロイス「ブラック・バッジ・カリナン・ブルー・シャドー」は、宇宙空間にあるカーマン・ラインからインスピレーションを得て、ロールス・ロイスのトップ・デザイナーたちが制作したもの。全世界でわずか62台のみ生産される特別なモデルだ。
エクステリア
シェード・オブ・ブルー至高のきらめきを放つ新しいビスポークのエクステリア・ペイント「スターダスト・ブルー」は、地球の大気圏上層の深い青色を捉えたもの。サテン調のグリルサラウンドとエアロ・バンパー・インサート・セットには、地球に帰還するスペースシャトルを大気圏突入時の高温から守るために使われたサーマル・タイルの仕上げを再現している。
ロールス・ロイスを象徴する飾り部分「スピリット・オブ・エクスタシー」は、宇宙船に使われる素材からインスピレーションを得て、プリント技術でチタンに青い色合いのラッカーを薄く塗布し、チタンのグレイン・テクスチャーにパールのような光沢が加えられている。
「スピリット・オブ・エクスタシー」のベースには、ブラック・バッジのインフィニティ・ロゴとプライベート・コレクションの名である「ブルー・シャドー」がチャールズ・ブルーで刻まれている。さらに美しいエクステリアの仕上げとして、ブルー・シャドーのホイールには半透明のラッカーが使用され、さりげなくダークな印象を付与する仕上がりだ。
インテリア
カーマン・ラインでは、地球の大気圏の端が幻想的な青い光輪のように見える。青空から宇宙の漆黒の闇へと移るこの変化を、独自のペイントを施したブルー・シャドーのフェイシアとドア・パネルで表現。5種類の青と深い黒と組み合わせてペイントを重ね、立体的な美しさを生み出した。仕上げには、青と透明なガラス粒子を配合したクリアコートで、深みと光沢を加えている。その比率は、0.05%という僅かな単位で正確に決められている。さらに、ライトブルーのアノダイズド加工と「ブルー・シャドー」のエングレービングが施されたプライベート・コレクション独自のビスポークのクロックにより、完成される。
また、ロールス・ロイス初の試みとして、フロント・シートとリヤ・シートには、宇宙から見た地球をイメージして独自のパーフォレーテッド・アートワークが施された。レザーにある無数の小さな穴からなるパターンは、大陸や海の上に渦巻く、有機的で絶えず変化する雲を想起させる。僅かな直径の小さなパンチングが陸を、それより僅かに大きいのものが海を、その間にあるレザーの余白部分が雲を表現している。
シートのパーフォレーション・パターンは、ピクニック・テーブルの背もたれにも施されている。ピクニック・テーブルは、ピアノ・ブラックの化粧板で仕上げられ、ガラスの輝きが暗黒の宇宙の雰囲気を醸し出す。各テーブルの最上部のラッカー層には、コレクションのテーマを表すテキストが刻まれ、ポリッシュ仕上げのアルミニウムで縁取られている。
ビスポーク・アクセサリー
ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブは、ブラック・バッジ・カリナン・ブルー・シャドーを引き立てるため、特別なアクセサリーを作成した。専用のインドア・カー・カバーにはシートと同じパターンを再現。ドライバーと同乗者の冒険の旅のお供として、プライベート・コレクションのカラーリングを踏襲したユニークなラゲージ・セットが用意されている。
1/8スケールのレプリカ・モデル・カーを製作依頼することもできる。完全に機能するエクステリアとインテリアのライト、開閉可能なコーチ・ドア、ビスポークのイルミネーテッド・コレクション・トレッドプレートを含むコレクションのディテールがすべて再現されたインテリアを備えている。
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