![](https://jikayosha.jp/main/wp-content/uploads/2023/08/2024-Z-NISMO_T-24.jpg)
米国日産は日産「Z(日本名:フェアレディZ)」に「Z NISMO」を追加することを発表した。専用チューンの3.0LV6ツインターボエンジンとNISMOチューンド9速オートマチックを搭載。米国では今秋発売予定とアナウンスされている。
●文:月刊自家用車編集部
NISMOチューンド3.0LV6ツインターボエンジンと9速オートマチックを搭載。ハイパフォーマンスタイヤ装着に合わせてボディ剛性も強化
遂に登場した「Z NISMO」。3.0LV6ツインターボエンジンは専用チューンとなり、最高出力420PS、最大トルクが384lb-ft(約521Nm)まで引き上げられ、米国向け「Z」の標準仕様に対し20PS、34lb-ft(約46Nm)向上。ピークトルクは2,000rpmから5,200rpmで発生し、回転域全域で力強いパフォーマンスを発揮する。
エンジンの出力向上は、冷却の改善、ターボチャージャーの過給圧とタービン回転数を高める電子制御の見直しやGT-R NISMOにヒントを得た独立点火タイミングの組み合わせにより達成されている。さらにサーキットでのパフォーマンスを向上させるため、エンジンオイルクーラーを強化しているのも特徴だ。
トランスミッションは9速オートマチックのみの設定で、サーキット走行を想定し、より速く、よりダイナミックな変速性能を追求。他のZグレードのトランスミッションに比べ、クラッチパックの見直しにより変速の高速化を実現している。「Z Performance」グレードに対し、シフトダウン時間を約半分に短縮。また、ローンチコントロールにより、立ち上がり加速をよりアグレッシブにしている。
走行モードもノーマル、スポーツに加え、「Z NISMO」では新たにスポーツ+ドライブモードを追加。サーキット走行用にチューニングされた、よりダイナミックなシフトプログラムで、サーキット走行でパドルシフトを使う必要がないほどという。
サスペンションも専用チューンとなり、専用スタビライザー、引き締まったスプリングとダンパーを装備。タイヤはGT-Rにも採用されているダンロップSPORT MAXX GT600を装着している。リヤタイヤは、「Z Performance」より10mmワイドとなっている(275/35R19に対して285/35R19)。
ダンロップSPORT MAXX GT600装着によるコーナリングフォースの増加に対応するためボディ剛性も高められ、フロント、リヤ、リヤの床下ブレースを追加し、ねじり剛性を標準グレード比で2.5%向上。前後サスペンションブッシュの剛性アップ、ステアリングラックマウントブッシュの剛性アップにより、横剛性を向上させている。
ブレーキは、フロントが15インチ、リヤは13.8インチの大径ローターに変更され、ブレーキパッドのコンパウンドも変更されている。これによりブレーキペダルフィールを向上。サーキットでの長時間の使用におけるブレーキ性能を向上させている。
エクステリアではフロントマスクにノーマルモデルよりも大きく張り出した形状を採用。さらにハニカムメッシュグリルを採用し、空気抵抗の低減とエンジンルームへの冷却風を取り入れる効果がある。さらにリヤにはワイドなリアスポイラーと「GT-R NISMO」からヒントを得た形状のリヤバンパーコーナーを採用している。
また、ウインドウライン上部にダークメタリックグレーの「カタナブレード」を採用し、他グレードとの差別化。さらにブラック塗装のルーフも採用。アルミホイールはグロスブラックのRAYS19インチホイールとなる。
ボディカラーは、ブラックダイヤモンドパール、ブリリアントシルバー、パッションレッドトライコート、エベレストホワイトパールトライコート、NISMO専用ステルスグレーの5色をラインナップ。
インテリアでは、エンジンスタート/ストップボタンとドライブモードセレクトボタンにアルマイト処理を施したレッドを採用し、フルデジタルTFTメーターディスプレイのグラフィックには、タコメーターを囲む赤いアウトライン、NISMOロゴ、スタートアップアニメーション中の特別な赤い “フラッシュ “を採用する。
シートには本革とアルカンターラのコンビネーションで仕上げられたレカロシートを採用。センター部分にはレッド、ヘッドレストには「NISMO」ロゴが配される。ステアリングホイールには、本革とアルカンターラのトリムが施されており、12時位置にはレーシングをイメージしたスポーティなレッドのアクセントマークが配されている。
なお、2024年モデルの日産「Z」には「Z Performance」と「NISMO」にAmazon Alexaビルトインコネクティビティを追加。音声コマンドだけで、音楽の再生、通話、対応するスマートホームデバイスのコントロールなどが可能となっている。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(フェアレディZ)
あの悪魔のZをレンタカーで… こんにちは。YouTubeで「おもちのビート」チャンネルを運営しているおもちです。 YouTubeチャンネル“おもちのビート【POV Drive ch】”最新動画↓ […]
フェアレディZ NISMO NISMO専用チューンで420PSを発生する3.0LV6ツインターボ搭載の「フェアレディZ NISMO」。「東京オートサロン2023」出展車を再現できる「Customize[…]
しかも特製マウスパッドも付属! 日産フェアレディ 240Zを再現した無線マウスは、まるでミニカーの仕上がりで、フォルムから塗装、ロゴ、バンパーやリヤライトなどの細部に至るまで、ディティールにこだわって[…]
専用のエクステリアや専用グリルには「NISMO」ロゴが! 正式なワールドプレミアが2023年夏後半とアナウンスされたのと同時に、フォーミュラ・ドリフトで3度のチャンピオンに輝いたクリス・フォースバーグ[…]
「スーパーZ」を1/8のビッグスケールで! 101号以降毎号付属するパーツを組み立てると、西部警察「スーパーZ ―日産フェアレディ280Z―」の全長55cm(1/8スケール)大型ハイディテールモデルが[…]
最新の関連記事(ニッサン)
ベース車両は日産のNV200バネット ベースとなる車両は日産のNV200バネット。 荷室が広くカスタムの自由度が高い。一方で、キャラバンより小ぶりなため、運転しやすく駐車スペースで悩むことも少ない。4[…]
→ブラウン系の車内がオシャレなキャンパーとは ベース車両は日産のキャラバン ベースの車両は日産のキャラバン。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 キャラバンはな[…]
「インテリジェント DA(ふらつき警報)」と「踏み間違い衝突防止アシスト」が全車標準へ 「NV200バネット」は、荷物の積み込みがしやすい大容量の荷室空間と、充実の安全装備を備えた商用バン。小回りが利[…]
オーラを走りに振ったノートオーラNISMO ノートに続いて上級発展仕様として開発されたオーラもマイナーチェンジが施され、新型ベースに日産モータースポーツ&カスタマイズ会社から2タイプのコンプリートカー[…]
駿足の電動シティレーサー 新型ノートオーラNISMOの開発コンセプトは、「駿足の電動シティレーサー」。NISMOロードカーが目指す「より速く、気持ち良く、安心して走れる車」という思想に基づく、レース技[…]
人気記事ランキング(全体)
コスパの高さは最高クラス 外壁や玄関の掃除、洗車などで活躍する高圧洗浄機。人力では落とせない頑固な汚れを落とすことができるため、家庭での使用も増えてきている。しかし、高圧洗浄機は価格が比較的高く、なか[…]
→2人暮らしができるレベルのキャンパーとは ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースは[…]
8月1日より、全国各地でフロンクスの実車を展示する、先行展示会を開催 追加した情報は、エクステリア、およびインテリアデザインやカラーラインアップに加え、チーフエンジニアやデザイナーのインタビュー動画な[…]
上級を意識した内外装仕立てで、新たなユーザー層の獲得を狙う 「新しいコンパクトSUVの市場を切り拓く」そんな狙いを持って、この秋インドから日本国内への導入が予定されている新型フロンクス。コンパクトカー[…]
Screenshot 標準車とは全く異なるワクワクするスタイリング、ボディカラーは全9色を展開 本日7月25日にスズキ「新型スペーシア ギア」の先行情報が公開された。現行スペーシアの優れた基本性能の高[…]
最新の投稿記事(全体)
耐水&耐荷重もバッチリ 「ハードシェルソーラーセンサーライト」は、駐車場や庭にピッタリな地面に設置できるソーラー充電式ライト。IPX7の防水性能と耐荷重に優れ、耐荷重約1tで車で踏んでも壊れない頑丈な[…]
ベース車両は日産のNV200バネット ベースとなる車両は日産のNV200バネット。 荷室が広くカスタムの自由度が高い。一方で、キャラバンより小ぶりなため、運転しやすく駐車スペースで悩むことも少ない。4[…]
新型LBX MORIZO RR実力チェック 新型オーラNISMO詳細解説 新型フロンクス先行試乗リポート! 今こそ買いたい!注目モデル10選! 人気ミニバン BEST BUY WLTCモード燃費付き […]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
愛車に個性を持たせよう! カーショップコネクトでは、エプロンや被せるような汎用タイプとは違い、クルマのシート形状ごとに型取りを行って、ジャストフィットするシートを販売している。色やデザインを自由に選ぶ[…]
- 1
- 2