マツダ株式会社は「ジャパンモビリティショー2023」において、コンパクトスポーツカーコンセプト「MAZDA ICONIC SP(マツダアイコニック エスピー)」を世界初公開した。パワートレーンに「MX-30 ROTARY-EV」と同じRotary-EVシステムの搭載を採用している。
●文:月刊自家用車編集部
ロータリーエンジンで発電し、モーターで走行する2ローターRotary-EVシステムを搭載。前後重量配分は当然50:50
「MAZDA ICONIC SP(マツダアイコニック エスピー)」は、「クルマが好き」という気持ち、「純粋に楽しいクルマがほしい」というユーザーの気持ちに素直に応える、新しい時代に適合した新ジャンルのコンパクトスポーツカーコンセプトだ。
造形の基本となる「骨格」づくりにおいて、優れた運動性能を印象づける低重心のプロポーションを目指しており、軽量・コンパクトなロータリーエンジンをクルマ中央部に寄せて搭載するコンセプトで、低いボンネットを実現している。
搭載されるパワートレーンは、「MX-30 ROTARY-EV」から採用されたロータリーエンジンで発電しモーターで走行するRotary-EVシステムだ。「MX-30」の1ローターに対し、「MAZDA ICONIC SP(マツダアイコニック エスピー)」は、2ローターを採用する。
この2ローターRotary-EVシステムは、カーボンニュートラル燃料で発電することを想定しており、搭載バッテリーは、再生可能エネルギー由来の電力で充電されると、実質カーボンニュートラルでの走行が可能となる。
ハンドリングについては、2ローターRotary-EVシステムが発生する高出力と、更に低重心なプロポーション、50:50前後重量配分により、優れた運動性能を実現するとしている。また、「MX-30 ROTARY-EV」同様PHEVとしてスポーツカーでありながら、屋外のレジャー時や災害時の電力供給が可能という。
ボディカラーは、“赤を大切にしたい”というマツダの想いをもとに、“前向きに今日を生きる人の輪を広げる”というマツダの企業理念を重ね合わせて創ったコンセプトカラーである「VIOLA RED(ヴィオラ・レッド)」を採用。鮮やかな発色を追求すると同時に、造形を際立てさせる陰影感を生み出すことを目指した。
マツダ株式会社 代表取締役社長兼CEOの毛籠 勝弘氏は、「マツダはこれからも、やはりクルマは楽しいものだ、いいものだ、と理屈抜きに感じていただけるようなクルマをお届けし続けるよう取り組んでまいります。移動体験の感動を量産するクルマ好きの会社として、志を同じくする企業とともに、ファンの皆さまをはじめ多くの方々に「クルマが好き」、と言っていただける未来を作っていきたい。そのような強い意志を持って、マツダは、前向きに今日を生きる人の輪を広げていきます。」とコメントしている。
■コンパクトスポーツカーコンセプト「MAZDA ICONIC SP(マツダアイコニック エスピー)」主要諸元
・全長x全幅x全高(mm):4180 × 1850 × 1150
・ホイールベース(mm):2590
・パワーウェイトレシオ:3.9
・最高出力(PS):390
・車両重量(kg):1450
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
知っているようで、実は見落としているマイカーの機能 全てを知っているつもりでいても、実は意外と活用できていない機能が存在するのがクルマ。今回は、給油にまつわる見落とされがちな機能を紹介しよう。 給油口[…]
フロントガラスが曇る原因や時期を知っておこう フロントガラスの曇りは視界を妨げるだけでなく、悪天候/夜間など視認性が低下する状況では特に運転の安全性に影響を与えます。 フロントガラスが曇る主な原因は、[…]
車内を暖かく! カーエアコンの正しい使い方とは? 車内を快適な温度に保つために必要な、カーエアコンの正しい使い方を4つのポイントから見ていきましょう。 まずひとつ目のポイントは、カーエアコンの起動タイ[…]
車載ジャッキの使い方の基本 ジャッキというと、車載ジャッキを思い浮かべるビギナーは多いハズ。しかし、車載ジャッキはあくまでパンクのときなどのための応急用であり基本的にメンテナンスでは使用してはならない[…]
ベース車両はホンダのフリード ベースとなる車両はホンダのフリード。街乗りでも違和感がないうえに、広い車内スペースが、アウトドアでも大活躍する車だ。 小回りが効くサイズ感で運転しやすいフリード。しかしな[…]
最新の投稿記事(全体)
傘をさしたままオープンカーで走行!これってアリなの? オープンカーの魅力は開放感や自由さにあるといっても過言ではないでしょう。特に夏の時期は風を感じながら海沿いをドライブするなど、オープンカーでしか味[…]
タイヤの基本点検テクニック タイヤは安全に直結する最重要なパーツ。摩耗が限界まで進んでいたり空気圧が適正でないと、乗り心地ウンヌン以前に危険なので、キッチリとチェックしておきたい。 また、タイヤは足回[…]
R32型スカイラインGT-R(BNR32)が令和に蘇る! 2025年1月10日(金)~1月12日(日)、千葉県の幕張メッセで開催されるカスタマイズカーショー、東京オートサロン2025。 日産自動車株式[…]
内外装を黒で染め上げた、1ランク上のレイバックを投入 今回の一部改良で、「Limited EX」をベースとした特別仕様車「Black Selection」を新設定。 特徴としては、インテリアの本革シー[…]
エクステリア&インテリアデザインの変更を実施 今回実施された改良では、一部グレードのインテリアデザインを変更。「Smart Edition EX」には「GT-H EX」のインテリアを採用、「Black[…]
- 1
- 2