
この春に新社会人となるユーザーの中には、クルマの購入を検討している人もいるはずだ。そんなユーザーにこそ注目して欲しいのが、安価かつ購入満足度が高い「安くていいクルマ」だ。ここではホンダ・N-BOXをピックアップ。現行型は少し価格が上昇したことで買い得感は少し薄らいでしまったが、性能&機能は間違いなくこのカテゴリーのトップ級。初めて新車を購入するユーザーに自信を持ってオススメできる一台なのだ。
●まとめ:月刊自家用車編集部
年明けを境に値引きも拡大中、N-BOX同士を上手に競合させて、良い条件を狙いたい
HONDA
N-BOX
価格:164万8900~236万2800円
・最新購入情報
車両本体目標値引き額:15万円
納期の目安:1~2か月
リセール予想:B
昨年10月にフルモデルチェンジ。新型に切り替わった影響もあって、年末までは値引き額も引き締め傾向が強かったが、年明けを境に状況が一変。値引きの拡大傾向が強まっている。
新型も月登録台数は1万5000台以上をコンスタントに記録するなど、先代同様に軽自動車ナンバー1に君臨し続けているが、「新型なのに値引きもしっかりとしてくれる」ことが、好調なセールスの理由にもなっているようだ。
ライバルはタント、スペーシア、ルークスなど。ただし、それらとの競合をにおわせても反応は薄い(その逆は極めて効果的)。
攻略のコツは経営が異なるホンダディーラー同士を競わせてN-BOX同士をぶつける同士競合で、編集部に寄せられる報告例には付属品と合わせた値引きで20万円を超えるケースもあるほど。ちなみに納車は1~2か月と、軽自動車の中でも最速クラスになっている。
どんなクルマ?
1BOX型ミニバンに匹敵する室内高がもたらす居住性や積載性の高さ、スライド式リヤドアによる乗降性の良さなど、軽自動車にもかかわらず1台で多くのニーズを満たす、圧倒的な実用性を持っていることが強み。3代目となる現行型は、ファミリー色は控えめとし、レジャー志向のウェイトを強くしたキャラが与えられている。
ライバル勢に対してアドバンテージになっているのは、後席&荷室機能の充実ぶり。センタータンクレイアウトによる低床荷室や、チップアップとダイブダウンの二通りの格納が可能な後席機能を備えることで、幅広い使い方に対応。後席格納時は大きなレジャー用品も積載しやすい設計が与えられている。
さらに走行性能の充実ぶりも強み。新型はパワートレーンとシャシーを大幅にテコ入れすることで、走りの質も上手に底上げしている。高速操安性はこのクラスではトップレベル。標準車系にターボ車の設定がなくなったのは残念だが、渋滞追従機能付ACCなど、装備水準の高さも心強い。乗り心地の改善もあって、従来以上に1クラス上のモデルからの買い替え需要、ダウンサイザー適性を高めている。
カスタム
ファッションスタイル
オススメグレードは?
カスタム ターボ(2WD)
価格:204万9300円
パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | 2WD/4WD |
658cc直3DOHC 58PS/6.6kg・m | N-BOX【CVT】 | 164万8900円/178万2000円 |
N-BOX ファッションスタイル【CVT】 | 174万7900円/188万1000円 | |
N-BOX CUSTOM【CVT】 | 184万9100円/198万2200円 | |
N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル(モノトーン)【CVT】 | 205万9200円/219万2300円 | |
N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル(2トーン)【CVT】 | 211万9700円/225万2800円 | |
658cc直3DOHCターボ 64PS/10.6kg・m | N-BOX CUSTOM ターボ【CVT】 | 204万9300円/218万2400円 |
N-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイル(モノトーン)【CVT】 | 216万9200円/230万2300円 | |
N-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイル(2トーン)【CVT】 | 222万9700円/236万2800円 |
タウンユースでも優等生だが、ライバル車との差を最も感じるのは高速長距離の適性だ。その要点はシャシー性能にあるので、連続走行距離100km未満、走行平均車速も80〜100km/hくらいならNA車でも問題はないが、100km/h近い速度域で走らせることが多いならば、やはりターボ車が望ましい。
現行型でターボ車が選べるのはカスタム系となるため、最も安い組み合わせでも価格が200万円を超えてしまうが、N-BOXならではの走りの良さを重視するならば、ターボ車で最も安くなるカスタム ターボの2WD車がオススメだ。
高速走行に抜群の強さを持つN-BOX。NA車でも安定した走りが堪能できるが、できれば動力性能に優れるターボ車を選びたい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ)
プロトタイプといいつつも、スガタカタチはほぼ完成形 このたびインテリアやメカニズムが公開された次期プレリュードは、“プロトタイプ”こそ取れないものの、そのスガタカタチはどうみても製品仕様に限りなく近い[…]
ベース車両はホンダのフリード ベースとなる車両はホンダのフリード。街乗りでも違和感がない上に、広い車内スペースを持つことで、アウトドアでも大活躍する、ホンダの人気のモデルだ。全長は4265mmとコンパ[…]
艶感&耐久性が向上した外装塗料を、ガソリン車にも導入 今回の一部改良では、2月に改良を行ったフリードe:HEVモデルと同様に新たな外装塗料を採用。塗料に使用するクリア材を従来のアクリルメラミンクリア素[…]
「ホンダは究極の“伝え下手”」凄いハイブリッドを作っていたぞ! ホンダは4輪事業を始めて60年以上が経つが、その中でHEV(ハイブリッド車)は約4割となる25年の歴史を持つ。1999年に登場した初代イ[…]
自動車業界を震撼させた通産省の業界再編法案 近代日本の産業の多くは、俗に「護送船団方式」と呼ばれる国の指導下で成長してきた。銀行や保険会社の利率や商品構成が、つい最近までどこも同じだったように、国の保[…]
最新の関連記事(軽自動車)
天然木×三河家具職人による機能的で温もりのある内装が『ちょいCam』の魅力 『ちょいCam』は、愛知県豊田市の(株)ルートが手がける軽キャンピングカー。内装に天然木を使用し、三河家具職人による丁寧な仕[…]
フィッシングショー大阪の会場で見かけたユニークなモデル 毎年、多くの釣り人で賑わうイベント、フィッシングショー大阪。最新の釣り具の展示、発表や、プロアングラー(プロの釣り人)によるセミナーなどが行われ[…]
天然木だぞ…ボックスの使い方で色々な表情を見せるダイハツ・アトレー ベースになっているのはダイハツのアトレー。軽自動車にもかかわらず荷室が広いのが特徴で、カスタムの幅も広い。 まず車内をみて思うのが「[…]
マツダ スクラムベースの軽キャンパー マイクロバカンチェス(リンエイ) ベースとなる車両はマツダのスクラム。軽自動車ながら広い室内空間が魅力の車だ。シンプルな外観は街乗りにも最適で、普段使いからアウト[…]
軽自動車でも豪華で個性的なクルマが求められた時代。それを象徴するモデルとして誕生 1980年代の軽自動車市場は、1979年デビューのスズキ アルトなどの経済的な商用車がリードした。しかし、1989年に[…]
人気記事ランキング(全体)
ショックレスリングとは? 一般の金属とは異なる原子の規則相と不規則相が存在する“特殊制振合金”を採用した金属製のリングで、シート取付ボルトやサスペンションアッパーマウントのボルトに挟み込むだけで、効果[…]
車の足元は暗くて見にくい、そんな時のコンパクトライト 車の座席の下は暗くて、何か物を落とすと見つけにくい。例えば夜、足元に小銭を落とした際などは、車内はとても暗くて、次の日の明るい時間にならまいと見つ[…]
ベース車両はトヨタのノア トヨタ・ノアの最大の魅力は、広い室内空間と高い実用性にある。3列シートを備え、7人または8人乗りの設定があり、多人数での移動に適している。スライドドアを採用しているため、狭い[…]
争奪戦必至のSTIコンプリート、ボディカラーは5色を設定 S210は、WRX S4をベースに、スバルが2008年から参戦しているニュルブルクリンク24時間レースで得られたノウハウが投入されている500[…]
大人数でもOK! ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。大型の荷室は、快適な車中泊空間や収納スペース、キッチンやベッドなどのレイアウトに柔軟に対応可能。カスタムの幅が広く、[…]
最新の投稿記事(全体)
プロトタイプといいつつも、スガタカタチはほぼ完成形 このたびインテリアやメカニズムが公開された次期プレリュードは、“プロトタイプ”こそ取れないものの、そのスガタカタチはどうみても製品仕様に限りなく近い[…]
パーキングメーターの時間を超過した…いったいどうなる? ゲート式駐車場/クイック式駐車場など、一口に駐車場といってもその形態は多種多様。都市部の大通りに設置されていることの多い「パーキングメーター」も[…]
ベース車両はトヨタのハイエース 圧倒的な耐久性と広い荷室を備えた日本を代表する車種の1つ、トヨタ・ハイエース。ビジネスユースからアウトドア、さらにはキャンピングカーのベース車両としても高い人気を誇る。[…]
軽自動車でも『車中泊』は『快適』にできます。ベース車両はスズキのエブリイ。 エブリイの最大の強みは、その広い荷室空間にある。軽自動車でありながら広い荷室空間は、後部座席を畳めば大人が横になれるほどのス[…]
見た目は普通でも中身はスペシャル、あえて別ネームで差別化 「トヨタ・1600GT」は、1967年に発売されたトヨタのスポーツクーペです。 もしこの段階で名称をWEBで検索してその画像を見たとしたら、「[…]
- 1
- 2