日産自動車は、3月30日に日本で初めて開催されるABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン10・第5戦の東京大会に、日本の自動車メーカーとして唯一参戦する。
●まとめ:月刊自家用車編集部
公道サーキットを最新フォーミュラが疾走、30日に予選と本戦を開催
初のホームレースとなる東京大会において、日産フォーミュラEチームは、2台の「日産e-4ORCE 04」マシンで参戦する予定。今回投入されるマシンは、これまで以上に日本らしさを表現した東京大会限定のカラーリングを施すという。
また、レース前には、日産フォーミュラEの Gen2マシン、「NISSAN LEAF NISMO RC」、「日産アリア NISMO」といった、複数の日産のEVをNISMOレーシングドライバーが運転し、30分間のデモンストレーション走行を行うことで、EVならではの爽快な走りを来場者、観戦者に披露するとのこと。なお当日は日産専用の観戦スタンドに、日産関係者やゲストなど約3000人が応援に駆け付けるそうだ。
電動マシンが凌ぎを削るフォーミュラE。一時的に最高出力を向上できる「アタックモード」の使い方が勝敗を左右する
フォーミュラE初となる東京大会、E-Prix(イープリ)は、東京ビッグサイト(東京国際展示場)を囲む全長2.582kmの公道サーキットで開催される。3月29日にフリープラクティス1、30日にフリープラクティス2、予選と決勝レースが行われる。18のコーナーと3本のストレートで構成されるコースは、前半にタイトで難易度の高い低速コーナーが集中し、第10、15、17コーナーがオーバーテイクの勝負所になる。
また、モーターが駆動するフォーミュラE特有のポイントとして、最大総電力を350kwに一時的に引き上げることができる「アタックモード」の使い方がある。
各チームのフォーミュラEカーの最大総電力は300kWと定められているが、レース中に2回アタックモードの使用が義務付けられており、この使い方によって、さまざまな駆け引きを行うことが可能。
また、フォーミュラカーでありながら、ガソリン燃料ではなく電力を用いて走行することもポイントのひとつ。内燃機車とは異なり、ブレーキ(回生)で得られる電力をいかに回収し、効率よく使うことができるかも、結果を大きく左右する一因になる。他のレース以上にレースマネジメントが重要になっている。
30日はフジテレビでレースを生中継、Jスポーツなどでオンデマウンド配信も
なお、残念ながら当日券は完売となっているが、フジテレビで生中継(2024年3月30日、14:35~16:30を予定)されるほか、放送動画配信でJスポーツオンデマウンド(https://jod.jsports.co.jp)や、スカパー!などを通じて観戦することも可能だ。
六本木ヒルズアリーナで、スペシャルイベント「NISSAN FORMULA E ROPPONGI CIRCUIT」を開催
3月21日には東京・六本木ヒルズアリーナにおいて、フォーミュラEの迫力を目の前で体験できるスペシャルイベント「NISSAN FORMULA E ROPPONGI CIRCUIT」を開催。スペシャルゲストとして開催地の東京都の首長、小池百合子東京都知事やタレントの白石麻衣さんも来場し、フォーミュラEへの期待を述べていた。
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