![](https://jikayosha.jp/main/wp-content/uploads/2024/05/image-4.jpg)
道路標識は、クルマの運転者/歩行者にとって非常に重要な情報を伝える役割を果たしている。教習所ではさまざまな道路標識を学びますが、進入禁止/駐停車禁止といったよく目にする重要な標識からあまり見かけないという標識も数多く存在。特に”!”マークの標識は、一見すると意味がわかりにくく、見かけたことがあるという人の方が少ないのではないでしょうか。実はこの”!”は非常に重要な意味を持っている。一体どのような意味が…?
●文:月刊自家用車編集部
レアすぎる標識?”!”マークは何を表している?
道路にはさまざまな危険が潜んでおり、これらの危険を知らせるためのものが”警戒標識”です。よく目にする警戒標識としては、交差点あり/幅員減少/動物注意/スリップ注意などがあります。しかし、これらの標識ではすべての危険を具体的に示すことは難しい場合があります。
そこで登場するのが”!”マークの標識、すなわち”その他の危険標識”です。この標識は、具体的な危険を示すことができない場所、たとえば路肩がぬかるんでいて脱輪の危険がある場所/横断する歩行者が多い道路などが挙げられます。
“!”標識はその他の警戒標識では表現できない警戒事項を表している標識ということです。この標識に遭遇した際は、特に注意深く運転することが求められるでしょう。実際に、新潟県村上市羽黒町内の市道には、”!”の標識が設置されており、その理由としては、下り坂からの急カーブ/合流車に注意するための警戒標識として設置されているようです。
「その他の危険」警戒標識がある道路には、何かしらの危険がある。十分に注意して走行することが求められる。
元々”!”の標識は”注意”/”危険”という2種類の警戒標識だったとされています。注意/危険の標識は、道路上における注意事項や危険を知らせるために設置されていましたが、道路状況の変化に伴って注意事項が細分化されていきました。
幅員減少/信号機あり/上り急勾配あり/落石注意などで細分化されたことで元々の2標識は役割を失い、カバーできない危険に対して新しく制定された標識が”!”となりました。
なお、この標識には”幽霊が出る場所に設置される”という都市伝説もあると言われていますが、これはあくまで都市伝説です。山奥/普段通らない道路などには特殊な危険があり、そのような場所がたまたま幽霊が出そうな場所であるということから、このような都市伝説が生まれたのかもしれません。
他にもまだある!変わった標識たち
ちなみに”!”マークの標識以外にも、道路上にはさまざまな変わった標識が存在します。たとえば、特定の地域/状況に応じて設置される”ラウンドアバウト”の標識が挙げられます。ラウンドアバウトは環状交差点とも呼ばれる交差点の一種で、中心の島の周囲を周回する方式のうち、一時停止/信号機がないといった特徴をもった交差点のことです。
ラウンドアバウトの標識は青地に白矢印ですが、似たデザインに”ロータリーあり”の標識があります。こちらは黄色地に黒矢印のデザインとなっており、どちらを指しているのか見間違えないように十分に注意することが求められます。
最近は日本でもラウンドアバウト(環状交差点)が徐々に増えてきたので、この標識と出くわす可能性も少なくはない。
また、さまざまな動物の形をした”動物飛び出し注意”の標識は、鹿/熊などをはじめ猿/ウサギなどバリエーションの豊富さが特徴です。ヤンバルクイナやツシマヤマネコ、キツネなど地域ごとに動物に合わせたユニークな標識が採用されており、日本全国で約35種類の動物に対して160種類以上の標識があるといわれています。
そして鉄道の踏切付近に設置されている”踏切注意”の標識の中には、一般的な電車が描かれたものとは異なり、汽車が描かれたものもあります。これは標識が作成された年代には汽車が中心であったため、踏切を示す標識として汽車のデザインが使用されていると言われています。
これらたくさんの標識が、クルマの運転者/歩行者にとっての安全を守るための重要な情報源となっているのです。ドライバーは標識から適切な意味を汲み取るためにも、これらの標識について適切に理解し、安全運転を心掛けることが大切です。
道路標識は、私たちの安全を守るための重要な情報を提供しています。特に”!”マークの標識は、具体的な危険を示すことができない場所に設置されるため、見かけた際は十分な注意が必要です。
また日本国内には変わった標識も多く存在します。道路を安全に利用するためには、これらの標識の意味を正しく理解し、注意深く運転することが求められます。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
コスパの高さは最高クラス 外壁や玄関の掃除、洗車などで活躍する高圧洗浄機。人力では落とせない頑固な汚れを落とすことができるため、家庭での使用も増えてきている。しかし、高圧洗浄機は価格が比較的高く、なか[…]
→2人暮らしができるレベルのキャンパーとは ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースは[…]
8月1日より、全国各地でフロンクスの実車を展示する、先行展示会を開催 追加した情報は、エクステリア、およびインテリアデザインやカラーラインアップに加え、チーフエンジニアやデザイナーのインタビュー動画な[…]
上級を意識した内外装仕立てで、新たなユーザー層の獲得を狙う 「新しいコンパクトSUVの市場を切り拓く」そんな狙いを持って、この秋インドから日本国内への導入が予定されている新型フロンクス。コンパクトカー[…]
Screenshot 標準車とは全く異なるワクワクするスタイリング、ボディカラーは全9色を展開 本日7月25日にスズキ「新型スペーシア ギア」の先行情報が公開された。現行スペーシアの優れた基本性能の高[…]
最新の投稿記事(全体)
耐水&耐荷重もバッチリ 「ハードシェルソーラーセンサーライト」は、駐車場や庭にピッタリな地面に設置できるソーラー充電式ライト。IPX7の防水性能と耐荷重に優れ、耐荷重約1tで車で踏んでも壊れない頑丈な[…]
ベース車両は日産のNV200バネット ベースとなる車両は日産のNV200バネット。 荷室が広くカスタムの自由度が高い。一方で、キャラバンより小ぶりなため、運転しやすく駐車スペースで悩むことも少ない。4[…]
新型LBX MORIZO RR実力チェック 新型オーラNISMO詳細解説 新型フロンクス先行試乗リポート! 今こそ買いたい!注目モデル10選! 人気ミニバン BEST BUY WLTCモード燃費付き […]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
愛車に個性を持たせよう! カーショップコネクトでは、エプロンや被せるような汎用タイプとは違い、クルマのシート形状ごとに型取りを行って、ジャストフィットするシートを販売している。色やデザインを自由に選ぶ[…]
- 1
- 2