
梅雨の時期は雨が降る日が多く、車体の汚れは雨で洗い流されるのだから洗車しなくても良いのではないか…と思う人もいるでしょう。
実際、梅雨時期の洗車の必要性はあるのでしょうか。
●文:月刊自家用車編集部
汚れが洗い流される?梅雨の時期は洗車しなくても良いのか
車の外装は、汚れ/塩分/酸性雨/鳥のフンなど、さまざまな要素によって常にダメージを受けています。これらの汚れを放置しておくと、塗装が傷ついたり、最悪の場合錆びてしまう可能性があります。
洗車は単に車をきれいに見せるためだけではなく、車の劣化を防ぎ、長持ちさせるためにも必要なのです。雨が降れば自然と車体に付着した汚れは洗い流されますが、この雨による洗浄作用は一時的なものであり、実際には汚れを根本的に落とすことはありません。つまり、梅雨であっても洗車は必要ということです。
車体の汚れが完全に流れるわけではないため、梅雨であっても定期的な洗車が必要だ。
雨水には酸性の成分が含まれており、これが車体に付着していると車体の酸化を促進してしまう可能性があり、これを酸化共鳴と呼びます。酸化共鳴とは、酸化物が触れ合うことでさらに酸化が促進されてしまうことをさします。
つまり梅雨時期の雨に含まれる酸化物と、もともと酸化しやすい車の塗装やワックスで酸化共鳴を起こしてしまうのです。また、雨の中には空気中の汚れが含まれているため、雨が降った後にそのまま放置していると車に汚れが堆積してしまいます。
さらには、梅雨は黄砂/PM2.5などが飛散する時期と被る場合があるため、雨水をそのままにしていると雨ジミが発生する可能性があります。雨ジミは単なる汚れとは異なり、定着してしまうと洗車しても落ちなくなる場合があるため注意が必要です。
雨天の多い梅雨の時期の洗車は一見面倒に思うかもしれませんが、酸化を防ぐためには定期的な洗車が必要不可欠です。酸性雨や汚れが長時間車体に残ると、車の塗装を傷つけ長期的に見れば車の寿命を縮めてしまうかもしれません。
また、雨によって一部の汚れが洗い流されたとしても、実際には一部の汚れが車体に残っているため、これが次第に固まってしまうとさらに落としづらくなってしまいます。このような状況を防ぐためにも、たとえ雨が頻繁に降っていたとしても定期的に洗車をおこなうことが重要です。
梅雨の時期に実践したい適切な洗車方法とは?
では、車を洗う場合にはどのように進めていくのがいいのでしょうか。洗車をする際にはまず、泥/砂などの大きな汚れを優しく水で流します。
洗車の際は、常に優しく接してあげよう。
その後、洗車用のシャンプーやスポンジを使用し上から下へと洗っていきます。この際、力を入れてゴシゴシと洗うと車の表面を傷つける原因となるため、優しく洗うことが重要です。そして、シャンプーをしっかりと流すことも忘れてはいけません。シャンプーが残ってしまうと、乾燥した際に車の表面を汚す原因となります。
また、洗車後はタオルなどでしっかりと拭き上げ乾燥させることで水アカを防ぎ車体が保護されます。梅雨の時期だからといって洗車を怠ると車が傷み、長期的には大きな修理費用がかかる可能性もあるため洗車は定期的におこないましょう。
なお、洗車後にワックスを塗る場合は、曇りの涼しく風の弱い日を選んでおこなうとムラになる心配が少ないためオススメです。また、洗車以外の対策とあわせて車を保護することも大切です。
傷をつけないためにも、ボディを優しく撫でるように洗うのがポイント。
まず、根本的に車を雨に晒さないことが挙げられます。屋根付きの駐車場がある場合にはそこに止め、ない場合でも車用カバーで覆うといった対策が考えられます。とにかく雨を車体に堆積させないことが重要となるため、定期的な洗車が難しい場合でも雨水を真水で洗い流す/クロスで拭き取るなどがおすすめです。
洗車の目的は単に車をキレイにするだけでなく、車の劣化を防ぎ、長持ちさせるためでもあります。雨は一見汚れを洗い流してくれているようにも見えますが、酸性の成分や空気中の汚れを含んでいるため長期的に見ると車が劣化する原因となります。
そのため、梅雨の時期であろうと洗車は必要であり、車を長持ちさせるための重要な作業といえるでしょう。
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