北米で発表された次期フォレスター。国内仕様や導入時期はまだ発表されていないが、すでにスバルユーザーやミドルSUVが欲しいユーザーから注目を集めている。国内にも導入されるであろう次期フォレスターを、北米モデルから予想していこう。
●まとめ:月刊自家用車編集部
北米で発表された新型フォレスター
北米で登場した新型フォレスターは、SUVの力強さを感じさせるフロントマスクが特徴的で、これまで以上に逞しい外観となっている。その雰囲気から、現行型よりも車格が上がったように思えてしまうが、車体寸法はホイールベース、トレッドもほぼ同じ。サイドから見ても、現行型をベースに開発が進められたモデルと見て取れる。
キープコンセプトだが、中身がガラリと変貌
パッケージではキープコンセプトと言えるが、新型フォレスターは中身がガラリと変わっている。ボディ骨格にはフルインナーフレーム構造の最新スバルグローバルプラットフォーム(SGP)を採用。構造用接着剤の塗布長を大幅に増やし、基礎フレーム部を強化。捻り剛性も10%向上するなど、シャシー性能も大きく向上している。
トレンドに合わせてアップデートされた車載IT
先進的なインテリアも見どころだ。インパネまわりでは、従来センターコンソール上にあったインフォメーションディスプレイを廃止し、縦長のセンターディスプレイを採用。スバルのほかのモデルに対して遅れていた車載ITを大きくアップデートしている。
最新システムのアイサイトを採用
スバル車で見逃せないポイントといえばやはり先進安全&運転支援機能のアイサイトだ。新型フォレスターはステレオカメラと単眼広角カメラでセンシングを行う最新システムを採用している。ただし、北米仕様のリリースではハンズフリーなどの半自動運転機能を搭載した「アイサイトX」については触れられていない。現在のスバルで「アイサイトX」を搭載しているモデルは、レヴォーグ以上の上級モデルが対象となっており、新型フォレスターが国内導入される際の展開は微妙なところ。ただ、上級グレード限定で「アイサイトX」が採用される可能性は十分にありそうだ。
北米仕様のパワーユニットは2.5L NAのみ
北米仕様のパワーユニットは、180PSを発揮する2.5L水平対向4気筒エンジンのみ。このエンジンは現行型の初期モデルに採用していたが、改良時に2Lのe-BOXERに切り替わっている。その流れを汲むと、国内導入の際は、2.5Lモデルの展開はなさそうだ。
現行型のパワーユニット構成は、e-BOXERと1.8Lターボの2系統だが、スバルは次世代ストロングハイブリッドを新型フォレスターに搭載することを示唆している。新型フォレスター登場時には、現行のe-BOXERを標準グレードとして展開すると考えるのが無難だが、上位グレードにストロングハイブリッドを設定するのか、それとも1.8Lターボを存続させ、3つのラインナップとなるのか。どのパワーユニット構成もありそうだが、ラインナップ展開の時期等も含めて国内仕様発表の動向に注目していきたい。
日本仕様を大胆予想!新型フォレスターはこうなる!?
パワーユニット
スバルはストロングハイブリッドの搭載を示唆しているが、新型フォレスターの国内仕様車は、現行型と同じくe-BOXER車と1.8Lターボの構成に、ストロングハイブリッドを搭載した上位グレードを加えた3つのパワーユニットを選択できるラインナップになりそうだ。
グレード設定
現段階で発表されている北米仕様のグレードは、「ベース」、「プレミアム」、「スポーツ」、「リミテッド」、「ツーリング」の5つだが、パワーユニット構成が異なる国内仕様車は独自展開になると予想。また、アウトドアテイストの強い「X-BREAK」に相当するグレードが用意される可能性もある。
2024年内の登場が濃厚な新型フォレスター。スバルの主軸モデルなだけに、注目度も高い。今後も追加情報に注目していきたい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新車)
最上級グレードらしく、装備機能の充実ぶりも魅力 今回発表された、クロストレック・e-BOXER(ストロングハイブリッド)は、モデルシリーズの最上級に位置するグレード。初のストロングハイブリッドを搭載す[…]
インターフェイスの刷新で、商品力を大幅に強化 今回実施されるアップデートでは、全モデルに新しいインフォテインメントシステム「MIB3」を搭載。 このシステムは、アウディ独自のインフォテインメントシステ[…]
パワフルなクリーンディーゼルモデル「40 TDI quattro」を新設定 今回実施されるアップデートでは、新たに「40 TDI quattro」を新設定。搭載されるクリーンディーゼル2.0 TDIエ[…]
キャデラックの最新デザインランゲージを採用 「キャデラック XT4」は、コンパクトSUVセグメントにおけるキャデラックの戦略的モデル。2021年に国内導入されているが、今回の導入される最新モデルでは、[…]
RAV4 モデル概要:プレミアムキャラの強化でイメージ一新、トヨタ自慢のミドルSUV 現行型は5代目となるモデルで、国内向けのモデルとしては2005年に登場した3代目以来の復活になる。その開発コンセプ[…]
人気記事ランキング(全体)
車内を暖かく! カーエアコンの正しい使い方とは? 車内を快適な温度に保つために必要な、カーエアコンの正しい使い方を4つのポイントから見ていきましょう。 まずひとつ目のポイントは、カーエアコンの起動タイ[…]
摩訶不思議?斜めの駐車場が設計された背景とは SA/PA以外で、斜めの駐車場を日常的にみる機会は少ないものです。 それもそのはず。普段利用するコンビニ/スーパーなどの商業施設では、そのほとんどが直角の[…]
ネジはナメやすい! だからこそ、ちゃんとした外し方をマスター まず断っておきたいのが、本記事で紹介するテクニックは、自動車整備を前提にしている。それ以外のシチュエーションは想定していないのでご注意頂き[…]
ベース車両はスズキのエブリイ ベースとなる車両はスズキのエブリイ。燃費の良さや、運転のしやすさが際立つ軽自動車であるにもかかわらず、広い車内空間を誇る人気車だ。 シンプルでコンパクトな外観は、街乗りで[…]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
最新の投稿記事(全体)
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
個性も使いにくさも妥協なし!純度100%のスーパーカー ビートと同様のミッドシップに加えて、イタリアのスーパーカーのようなフォルムとガルウイングドアまで装備した軽スポーツカーがマツダのAZ-1。走りの[…]
「日本の生活に寄り添うクルマ」たちが揃う、人気シリーズ ホンダが手掛けるNシリーズは、「日本にベストな新しいのりものを創造したい」という思いから開発がスタートとした軽自動車。 2011年12月に発売し[…]
摩訶不思議?斜めの駐車場が設計された背景とは SA/PA以外で、斜めの駐車場を日常的にみる機会は少ないものです。 それもそのはず。普段利用するコンビニ/スーパーなどの商業施設では、そのほとんどが直角の[…]
各界のセレブに向けてお披露目された豪華モデル 毎年8月、世界中から新旧の名車が集うペブルビーチ・コンクール・デレガンスは、近年では自動車メーカーの新車発表の場としても注目されているが、2024年の目玉[…]
- 1
- 2