
この時期、多くの場所で目にする”もみじマーク”ですが、実はその存在や意味を知らない若者も少なくありません。ではこの”もみじマーク”には、どのような意味があるのでしょうか。
●文:月刊自家用車編集部
まるで紅葉?「もみじマーク」の正体とは
もみじマーク
もみじマークは正式には”高齢運転者標識”といい、高齢者が運転するクルマに貼られる特別なステッカーを指します。ちなみに2011年を境にデザインが刷新され、現在は”四葉”のマークに変わりました。
日本では、高齢者による交通事故の発生が後を絶ちません。アクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進/判断力の低下による危険運転などはニュースで目にする機会も増えています。
また高齢者の運転はたびたび問題になることがあり、その都度免許返納についてのさまざまな意見が乱立します。
残念ながら現行の道路交通法では年齢による免許返納を強制的に義務付けていないため、定期的に更新をおこなっていれば、高齢者でもクルマを運転することが可能です。
しかし、事故を起こしてしまう高齢者の中には「自分はまだ大丈夫だから」と思って運転している人も少なくありません。
もみじマークは、高齢者による事故の多発という背景から、高齢者が運転しているクルマだということを周知するために導入されたのです。
もみじマーク/四葉マークの使用は、75歳以上の運転者に義務付けられている
具体的には、このステッカーを見たほかのドライバーが高齢者が運転していることを認識し、より注意深く、また配慮をもって運転することを意識させるためのものです。
高齢運転者標識は、初心者マークと同様に前後どちらから見てもステッカーが目に入る位置、つまりクルマの前後のバンパー部分/窓ガラスに貼り付ける必要があります。
なお高齢運転者標識をつけることは、75歳以上の運転者に義務化されており、70歳以上75歳未満の運転者は任意でもみじマークを取得することが可能です。
ちなみに、もみじマークを貼っているクルマに対する特別な禁止事項は設けられていません。
しかし高齢者による事故を減少させるための一環として、定期的な健康診断/運転技能講習の受講が奨励されています。
デザインが一新されたけど…「もみじマーク」は今でも使えるのか?
実は2011年まで使用されていたもみじマークは、現在も有効です。これは、旧もみじマークも現在使用されている四葉マークと同様の意味を持っているためです。
しかし、現代の若者の中には旧もみじマークの意味を正しく認識できていない人も多いようです。高齢者が運転していると分かっていれば、車間距離をいつも以上にとること/注意を払いながら運転するという選択などが取れるようになります。
実際問題、気をつけていれば防げる事故は数多く存在します。
高齢運転者標識の意味を理解しておくことが大切だ。
少しの気の緩みが大きな事故につながってしまう可能性もあるため、標識と同じように高齢運転者標識について理解することが求められそうです。
ただ、近年では高齢者の運転に関する新しいシステム/ルールの導入が議論されているため、今後も高齢運転者標識のデザインに変更が加えられる可能性も考えられます。
高齢運転者標識の旧デザインである”もみじマーク”は、高齢者の安全運転をサポートし、ほかのドライバーへの情報提供を目的とした制度です。
現在もその重要性は変わらず、多くの高齢者が利用しています。
高齢運転者標識を利用している高齢のドライバーが注意を払うことはもちろん、マークを貼ったクルマを見かけた際には、こちら側も細心の注意を払う必要があります。九月の敬老の日を前に、このマークの意味を再確認し、道路上での相互の理解と協力を深めていくことが求められるでしょう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
ネジのトラブルの代表例、溝がつぶれてしまった場合の対処法 自動車のメンテナンスを自分で行う場合、ドライバーを使用してネジを外すという作業は基本中の基本となる。また、日常においてもドライバーを使用した作[…]
誰もが憧れた秘密基地を再現するジャストサイズの軽キャンパー 今回紹介するのは、キャンピングカーの老舗ビルダーであるホワイトハウスキャンパーが手掛けた、遊び心あふれる軽キャンパー「N-VAN コンポ」だ[…]
邪魔になりがちなサンシェードを、サンバイザーに収納するという発想 5月ともなると日差しも徐々に強くなり、地域によっては真夏日を記録するなど、2026年の夏も強烈な暑さになりそうな雰囲気も漂わせている状[…]
街乗りも車中泊もこなす絶妙なパッケージング 近年、車中泊ブームが加速する中で、軽自動車から大型のキャブコンバージョンまで様々なキャンピングカーが登場している。しかし、軽自動車ではパワーや就寝スペースに[…]
各国が車両搭載を義務化する「TPMS」タイヤ空気圧監視システム 気温が大きく変わるシーズン、気を配りたいのが愛車の空気圧だ。タイヤ内に充填されている空気は、気温により収縮したり、膨張したりする。これに[…]
最新の投稿記事(全体)
EVバンシリーズKia PBVのみを販売 Kia PBVジャパンは、日本国内における第一号直営ディーラー「Kia PBV東京西」を5月15日にオープンした。 そのメディア向け発表会では、発売予定のKi[…]
最終型に「プロ」の顔を移植する背徳感 会場で一際赤い輝きを放っていた初代シティ。ベースは最終型ということだが、初期に登場した1981年式の商用バン「シティプロ」のグリルやフェンダーミラーを移植した「先[…]
啓介の言葉がクルマ好きに刺さる! 今の時代、クルマを取り巻く環境は大きく変わった。環境性能、自動運転、シェアリング……。「走りを楽しむ」という行為自体が、どこか二の次になりつつある。そんな閉塞感を打ち[…]
「北欧の心」を理解する、彼女のライフスタイル フランスと日本の二拠点生活を送り、エシカルな暮らしを発信する杏さん。彼女がXC40に触れて真っ先に口にしたのは、スペックではなく「デザインと実用性の調和」[…]
ライオンの爪痕が、より精悍に。一新されたフロントマスク 2022年に国内導入されたプジョー308(現行型)は、卓越したエクステリア&インテリアと欧州車らしいダイナミックな走りを武器とするプジョーの中核[…]
- 1
- 2
















