
トヨタ自動車株式会社とJoby Aviationは、両社が共同開発しているeVTOL(電動垂直離着陸機)の試験フライトを実施したことを発表した。
●まとめ:月刊自家用車編集部
同じ夢を持つ仲間と共に、もっと自由で、もっと豊かな未来の実現を目指す
トヨタは創業以来、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向けて、空のモビリティにも挑戦を続けてきたが、2019年より米国Joby Aviation社との関係を深めることで、「空飛ぶクルマ」の実用化を積極的に支援している。
今回、空のモビリティの実用化に向けた取り組みを加速するため、さらに5億ドルを追加出資(トヨタの同社への累計投資額は8.94億ドル)することで合意したという。
空のモビリティの実用化に向け、トヨタの豊田章男会長と、Jobyの創業者兼CEOのJoeBen Bevirt(ジョーベン・ビバート)氏が空への想い、情熱を確認した。
国内初のフライト試験を行った「eVTOL」は、短距離・多頻度運航用に設計された「空を飛ぶ移動モビリティ」。
安全機能や静粛性に優れていることに加えて、運用コストやメンテナンスコストを低く抑えることができることも強み。実用化の暁には都市圏などでの通勤者や出張者、旅行者によるオンデマンド利用が見込まれる空飛ぶタクシー市場のニーズに適しているとされている。
eVTOL(電動垂直離着陸機)の試験フライトの成功によって、商業展開も見据えた実用化に向けてのハードルを、またひとつクリアしたことになる。
「eVTOL」
「eVTOL」
Jobyの創業者兼CEOであるジョーベン・ビバート氏のコメントは以下のとおり。
「日本でのフライトは、我々が長い間待ち望んできた瞬間であり、クリーンな空の旅を実現するための重要なマイルストーンになります。当社は、トヨタの空のモビリティに対するビジョンに共感しており、その未来の一端をお披露目する機会を得たことを光栄に思います」
トヨタ取締役・副社長の中嶋裕樹氏のコメントは以下のとおり。
「空のモビリティは『距離と時間の感覚』を変える可能性を秘めております。空のモビリティという新しい選択肢が加わる未来は、多くの人たちの生活をさらに豊かにしていくことでしょう。トヨタもモビリティカンパニーとして、空と陸のシームレスな移動を実現し、あらゆる人たちが自由に移動できる社会を目指してまいります。Jobyはこの新しいモビリティ社会の実現に向けた重要なパートナーです。トヨタもJobyとの協業を一層深め、Jobyと共に夢の実現に向け歩み続けてまいります。」
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