この冬、新車購入を考えているならば、勝負は年明けの1月がベスト。1月最初に実施される「初売り」セールは、良い条件が出る可能性が高く、積極的にディーラーを訪れるべきなのだ。ここでは2025初売りで人気を集めているホンダ・フリードをピックアップ。最新の目標値引き額や攻略術をお伝えしよう。
●文:月刊自家用車編集部
パワートレーン&装備機能の充実で、車格は1ランク向上
2024年6月に発売された現行フリード。コンパクトなボディに3列シートを収めた優れたパッケージングはそのまま踏襲されているが、ハイブリッド車がe:HEVに進化したことや機能装備の充実により、先代よりも車格感が向上。ひとつ上のミドルミニバンと比較検討するユーザーも多いようだ。先代よりも全体的な価格水準は20万円ほど上がってしまったが、6月から11月までの6か月の登録台数は4万814台を記録するなど、販売面は好調に推移している。
人気はハイブリッドのe:HEV車、納期1年待ちのグレードもあり
- 車両本体目標値引き額:13万円
- 納期の目安:3〜12か月
- リセール予想:B-
販売現場の声を拾うと、「新型フリードは予想を超える売れ行きで、納期が相当かかってしまう」とのこと。実際、売れ筋の「e:HEVエアEX」は10か月以上、「e:HEVエア」も半年待ちというのが目安になっている。ただ、ガソリン車は比較的納期が早く、装備機能の条件が合えば3か月程度で納車されるケースもあるようだ。
人気沸騰の影響もあって値引きは厳しく、商談の序盤では付属品を含めた値引き額でも8万円前後でストップがかかるケースが目立つ。競合させるモデルとしてはシエンタが効果的だが、先代よりも効果は薄め。現状では付属品を含め15万円前後が取れたら大成功だ。商談の最後では、経営資本が異なるホンダ販売店を競い合わせる同士競合を行うことをオススメしたい。
価格は高くてもe:HEV車を選ぶのが鉄板の選択
最初に検討すべきはパワートレーンの選択だ。フリードの広いキャビンや荷室をコスパよく使いたいというユーザーならば、価格が35万円ほど安いガソリン車を選びたくなるだろうが、走りはそれなりでOKというユーザーであっても、e:HEV搭載のハイブリッド車を選ぶべき。
理由としては、ガソリン車とハイブリッド車の性能差が、先代以上に広がってしまったことが挙げられる。ハイブリッドシステムが一世代前の「i-DCD」から最新の「e:HEV」へ変更されたことで、その走りはまったく別物になっている。それこそ、すべての速度域で力強く、その違いは誰が走らせても実感できるほどだ。
装備機能の充実ぶりが光るe:HEVエアEXが一番手
エアとクロスターの選び分けは、おもに内外装加飾とシート配置(5人乗り/6人乗り/7人乗り)によるもので、装備水準が近いエアEXとクロスターを比べると、おおよそ12万から16万円の価格差があるが、この差は、クロスター専用加飾(外装まわりやシート素材、アルミホイールなど)が価格アップの理由と考えていい。外観にこだわりがないならば、クロスターとエアEXは同格なので、e:HEVのエアEXの6人乗り仕様(304万7000円/FF)を選ぶのがいい。
レジャーシーンでも映えるクロスターは、価格に見合った好グレード
ファミリーキャラのエアでは物足りないというならば、レジャーシーンでも馴染んでくれるe:HEVのクロスター(316万2500円〜)もオススメのグレード。走破性に優れる4WD車を選択すると343万7500円(6人乗り/4WD)と、ミドルミニバンも視野に入る価格になってしまうが、シートまわりの質感も良く、価格アップに見合ったグレードなのは間違いない。
実用性重視ならばe:HEVエアがオススメ
フリード本来の実用ミニバンをコスパ良くというならば、e:HEVエア(285万7800円/FF)もセカンドベスト。ひとつ上のエアEXやクロスターに比べると、後方警戒機能のBSM/シートヒーター/リヤクーラーなどが省かれてしまうが、ホンダセンシングの優れた安全運転機能や、広々としたキャビンと荷室、多彩なシートアレンジ機能、e:HEVがもたらすゆとり十分の動力性能は、このグレードでも十分に楽しむことができる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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