「ミッドシップで過給器付き、それでいてリーズナブル」「若者が飛びついたのは当然」TOYOTA MR2(AW10/11)【カー・オブ・ザ・イヤー獲得は伊達じゃない】

エンジンやトランスアクスルはFFカローラのものを前後逆にして流用することで、低価格を実現。ミッドシップ2シーターでありながら、MR2は豊かな時代のセカンドカー需要を見据え、経済性や合理性まで考慮されて開発された。

エンジンをリヤミッドシップに搭載するため、エンジンルームと居住空間を遮断するかのようにリヤガラスはシート後部に垂直に設置。エンジンルーム後部には小さいながらもトランクルームを装備する。

エンジンを後輪車軸前にマウント。前後重量配分は45:55。

1983年登場の86レビン/トレノに積まれたトヨタの新世代ツインカム4A-GE。MR2のG系には、小型軽量・高性能・低燃費などを意味する「LASREα」の名が与えられたこのエンジンが積まれた。

クラスター左右の大きなロータリースイッチが特徴。左がワイパー、右がライトの操作レバー。

G-Limited専用の7ウェイのスポーツシート。黄×黒のほか、赤×黒の2トーンを用意。

4A-Gにトヨタ内製のSC12型スーパーチャージャーを組み合わせた4A -GZE 。2個のまゆ型ローターの回転で加給を行なうルーツポンプ式。

室内スペースや収納スペースの拡大とともに、セリカ並みの高級感や上級感が目指された。GTのシートは部分本革+エクセーヌ。MC後、GTにはビスカスLSDやビルシュタイン製ダンパーも装備。