「なんとしても間に合わせる!(怒)」そんな猛ゲキに応えてくれた開発陣が凄かった:ホンダ最初のクルマ「スポーツシリーズ(S500/600/800)」そのストーリーとは?

ホンダ・S500。リリースレベルの発売は1963年10月で、当時の価格は45万9000円。実際にデリバリーが開始されたのは1964年1月からで、その数か月後の1963年3月には早くもS600に変更されることになる。そのためS500の国内登録台数はわずか500台程度といわれる。

ホンダ・S500の発売以降、四輪販売&サービス網を拡充が本格化。ホンダの四輪メーカーの礎を築いたモデルとしても有名だ。

ホンダ・S500

ホンダ・S500

ホンダ・S500に搭載される「AS280E」。531ccの排気量を持つ水冷の直列4気筒ユニット。

ボンネットは高速時に浮き上がらないように前ヒンジ式を採用している。

ホンダ・S600クーペ

ホンダ・S800。1966年1月にモデルチェンジ。最高速160km/hを謳うホンダ初の100マイルカーとしても話題を集めた。

シートはS500からS800まで大きな変更はなかったが、写真の赤内装が選べたのはS600の前期型まで。ほかには黒内装が用意されていた。

1968年のS800M。米国輸出に対応するため、フロントフェンダーのターンシグナルやボディ四隅のマーカーを追加したほか、ラジアルタイヤや前輪ブレーキのディスク化などが施されている。Sシリーズの最終進化系といえるモデルになる。